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防衛ホーム スポーツ部
パリ五輪26日開幕
フランス・パリで7月26日、「第33回オリンピック競技大会(パリ五輪)」が開幕、8月11日までの17日間、32競技329種目で競われる。自衛隊体育学校(朝霞)からも7人の「自衛官アスリート」が合わせて5競技に挑む。(前回号で選手インタビュー等掲載)
体校選手7人挑む
体校選手の競技種目・日程(時間は日本時間)は次の通り。
新添左季2陸尉(柔道女子70キロ級、同男女混合団体) 個人戦=7月31日17時~、混合団体=8月3日15時~
高谷大地2陸尉(レスリング・フリースタイル74キロ級) 予選=8月9日18時~、決勝=8月11日1時15分~
石黒隼士(はやと)2陸曹(レスリング・フリースタイル86キロ級) 予選=8月8日18時~、決勝=8月10日1時15分~
蝦名愛梨2陸曹(水泳オープンウオ-タースイミング女子) 決勝=8月8日14時30分~
佐藤大宗(たいしゅう)2海曹(近代五種男子) フェンシング・ランキングラウンド=8月8日18時~、準決勝Aグループ=8月9日20時~・同Bグループ=8月10日0時~、決勝=8月11日0時30分~
内田美咲3陸曹(近代五種女子) フェンシング・ランキングラウンド=8月8日21時30分~、準決勝Aグループ=8月10日16時30分~・同Bグループ=8月10日20時30分~、決勝=8月11日18時30分~
梶木真凜3陸曹(7人制ラグビー女子) 予選=7月28日22時30分~、予選=7月29日21時~、順位決定戦・決勝=7月30日3時~、21時30分~
若手対象に富士山拳法
初の男女混合戦も
静岡県御殿場市体育館で6月22日、全国の基地・駐屯地から約300名の選手が参加し、「第18回全自衛隊拳法富士山大会」が盛大に行われた。
富士山大会は、若手の育成と底辺拡大を目的に28歳以下の隊員による団体戦(1チーム3名)で競う。若手の〝全自〟と位置付けられる。
女性選手の増加に伴い今大会より男女混合団体戦が創設され、第35普通科連隊(守山)が見事優勝。初代優勝チームとして歴史に名を残した。
女性の個人戦も体重別を採用し2個階級に区分して行われ、55キロ未満級は坂本李3陸曹(対馬警)、55キロ以上級は佐藤真理3陸曹(35普連)がそれぞれ制した。
佐藤3曹(男女混合と55キロ以上級の2部門で優勝)は「厳しい訓練を共にした仲間と一緒に戦い、優勝できてとてもうれしい」と語った。
このほか、体重別団体の部は第16普通科連隊(大村)、壮年の部は堀誉慶2陸曹(32普連)が見事優勝(2連覇)し、盛況裏に大会は終了した。
人生変えた釣り
草野将希3陸曹 (33普連本管中=久居)
私は釣りが趣味で、釣りを始めてからかれこれ7年が経ちました。 当初は、シーバス(スズキ)釣りから始め、地元の友人の誘いでやってみました。そしたらビギナーズラックからなのか、その日に狙っていた魚が釣れて、骨の髄までハマりました。 そこからよく一人で釣りに行くようになり、北は関東の霞ケ浦、南は和歌山の串本と行動範囲を広げ、小型船舶免許も取得し、さらに行動範囲が広がりました。最近ではイカ(アオリイカ)を釣るのに没頭しています。 あと、時期限定ではありますが、2月上旬から3月下旬にかけてマグロを毎年釣りに行っています。釣ってさばいて家族、友人に配り、毎年毎年「次はいつ持ってきてくれるの?」と〝催促〟がきて、これがうちの風物詩となっています。 自衛隊に入隊してから何の趣味もなく退屈な日々を過ごしていましたが、釣りを紹介してくれた友人には感謝の思いでいっぱいです。そして、妻との出会いの場も釣りがきっかけですので、人生を変えてくれた趣味でもあります。年をとっても続けていけたらなぁと思っています。 |
北方対舟対戦隊、羊蹄山で
持続走錬成
北部方面対舟艇対戦車隊(隊長・山口良2陸佐)は6月7日、倶知安駐屯地内において令和6年度持続走競技会を実施した。
5キロのタイムレースで行い、各小隊・班を6個グループに分けて競い合った。
天候に恵まれ、選手たちは統裁官要望事項「必勝の信念を醸成せよ」「団結」「安全管理」を具現化すべく、小隊・班の威信をかけ、課業内外を問わない練成の成果を最大限に発揮。絶景の羊蹄山(えぞ富士)の麓で白熱したレースを繰り広げ、第2小隊が6秒の差で2年連続団体の部優勝を勝ち取った。
2年連続全体トップでゴールした井上2曹は、17分16秒という素晴らしいタイムで団体の部準優勝に貢献した。
最後の競技会となった三浦1曹は息子の三浦3曹の伴走を受け、笑顔でゴールを迎えた。
結果は次の通り。◇個人の部▽10・20代1位=上田3曹、2位=山口2曹、3位=重松2曹▽30代1位=井上2曹、2位=枦2曹、3位=門脇3曹▽40・50代1位=久保2尉、2位=熊谷2曹、3位=井内曹長
◇団体の部優勝=第2小隊、準優勝=第1小隊
44普連は9年ぶり部外走る
第44普通科連隊(連隊長・古庄明裕1陸佐)は5月30日、「令和6年度持続走競技会」を実施した。
福島市内のあづま総合運動公園周辺の上り坂が続く約5キロで約600人が中隊対抗、個人の2部門で競い合った。
コロナウイルス等の影響で駐屯地外での開催は9年ぶりとなった。天気にも恵まれ自衛隊OB・協力団体及び地域の方々の声援の中、隊員たちは汗を流した。
出場した隊員は全員が無事完走。隊員たちは公園近くの清掃を実施して競技会の幕を閉じた。
優勝中隊と優勝者(年齢別・男女別)は次の通り。(階級略)▽中隊対抗=第1中隊▽18歳以上=大橋天▽25歳以上=狩野貴臣▽35歳以上=緑川純利▽45歳以上=柳信太郎▽女性自衛官=鈴木麻文
40普連、山笠支援
第40普通科連隊(連隊長・佐藤靖倫1陸佐)は5月11、12の両日、京都郡みやこ町で行われた「みやこ町山笠行事」に参加した。
福岡県指定の民俗文化財で毎年5月に行われる豊前地方屈指の行事への支援は初の試み。みやこ町を災害担当区域とする第1中隊から中隊長・藤本3佐以下45名の隊員が臨んだ。
重さ約3・5トンある山笠を、大きな掛け声とともに沿道からの熱い声援を受けながら、地元の担ぎ手と気持ちを一つにして担ぎ上げた。沿道からは拍手と声援が送られ、「地元の担ぎ手にも劣らない自衛官の勇姿に頼もしさを感じた」の声も聞かれた。
軽装甲機動車及び高機動車の装備品展示コーナーでは、乗車体験を行った小学生から「自衛隊の車両はかっこいい」などの感想が寄せられた。