自衛隊ニュース

ゲッキーのイラスト

オリエント・シールド22

米陸軍と共同で島しょ防衛の実動訓練を実施

 陸上自衛隊は8月14日から9月9日まで、国内最大級となる米陸軍との実動訓練「オリエントシールド22」を実施し、島しょ防衛作戦における陸自領域横断作戦(CDO)と米陸軍マルチ・ドメイン・オペレーション(MDO)を踏まえた日米連携の実効性向上を図った。

 陸上自衛隊からは西部方面総監の竹本竜司陸将を担任官として、西方総監部、第4師団、西方特科隊、第2高射特科団、西方システム通信群等が参加。米陸軍からは在日米陸軍司令官のジョエルB・ヴァウル少将を担任官として、在日米陸軍司令部、第1マルチ・ドメインタスクフォース、第1-24歩兵大隊、第17砲兵旅団、第38防空砲兵団等が参加した。

 8月28日は、大矢野原演習場(熊本県)において共同戦闘訓練として陸自の対戦車ミサイル「01式軽対戦車誘導弾」と米陸軍の対戦車ミサイル「ジャベリン」による国内初の実弾射撃訓練を実施した。31日には奄美大島において陸自の12式地対艦誘導弾(12SSM)、米陸軍高機動ロケット砲システム)(HIMARS)および日米電子戦部隊が連携した初の共同対艦戦闘訓練に係る実動訓練を実施した。日米両指揮官は共同会見で、「日米間の連携を一層強化し我が国の安全と地域の平和と安定に寄与する」と成果を語った。

 9月1日には吉田圭秀陸上幕僚長が霧島演習場と健軍駐屯地を訪れ、市街地訓練における日米の連携要領等について視察した。