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危険物管理で表彰

<百里>

 航空自衛隊百里基地に所属する隊員3名はこのほど、小美玉市危険物保安協会から「危険物関係優良従業員」として表彰された。

 長年危険物関係業務に従事し、危険物関連法令の遵守及び適正な危険物管理により危険物事故防止に顕著な功績があった危険物関係者を表彰するもの。7空団整備補給群の塩野武晴曹長、齋藤昭史2曹、染野智紀2曹が選出された。

 表彰式は感染防止策を徹底して小美玉市消防本部で行われ、倉田小美玉市消防本部予防課長から表彰状が授与された。受賞した齋藤2曹は「栄誉ある賞を直接受け取ることができ本当に良かった」と喜びを語った。

 今回の受賞は百里基地が法令を遵守し適正な管理をしていると認められたものであり、基地は法令順守はもとより厳正な管理を引き続き実施していく。

第1回健康管理教育

<名寄業>

 名寄駐屯地業務隊(隊長・兼利純作2陸佐)はこのほど、業務隊所属の「健康管理要注意隊員」45名に対し、第1回健康管理教育を行った。遠隔地の稚内管理班と礼文管理班に所属する隊員はVTC(テレビ会議)で参加した。

 業務隊は毎年、隊員の健康管理情報(メタボ、喫煙、歯科)を掌握して健康改善対象となる隊員を指定し、毎月の改善状況を報告させて改善を指導してきた。令和元年度は14人が禁煙に成功、8人が歯科の治療を完了。2年度は1人が禁煙に成功、2人が歯科の治療を完了、4名がメタボを克服。3年度は1人が禁煙に成功、4人が歯科の治療を完了、4名がメタボを克服した。

 今年度は、新しい施策として管理栄養士による栄養管理教育や、ダイエットに向けた運動教育及び健康寿命増進に向けた歯科健康教育を計画。講師はいずれも業務隊所属の隊員であり、教育参加者が理解しやすいよう隊員目線で工夫して教育資料を作成した。教育参加者からは「分かりやすかった」、「ダイエットする決心がついた」などの声が上がった。

 兼利業務隊長は「業務隊には歯科医官や管理栄養士などの専門家がいる。引き続き、隊員の健康増進のため、専門的かつ科学的根拠に基づいた健康管理教育を実施し、健康改善を指導していく。また、駐屯地所在部隊の要請があれば積極的に協力し、駐屯地全体の健康増進に寄与していく」と語っている。

銃剣道女子制す

<2師団>

 東京・日本武道館でこのほど、3年ぶりとなる「第66回全日本銃剣道優勝大会」が開催され、女子の部で第2師団(旭川)の女性自衛官が大活躍した。

 女子の部は30チームにより競われた。第2師団から女子の部に参加した北海道選抜Aチーム(先鋒・寒河江1士、中堅・森士長、大将・大野2曹)が優勝、第26普通科連隊チーム(先鋒・斎藤士長、中堅・植松士長、大将・荒木2曹)が第3位に入賞する好成績を残した。

 第2師団でも女性自衛官は年々増加傾向にあり、引き続き女性隊員も男性隊員同様に活躍できるよう取り組みを推進していく。

マラソンに協力、参加

<14施設群>

 第14施設群(群長・上林勝敏1陸佐)は6月12日、「丘のまちびえいヘルシーマラソン2022」の運営に協力した。

 3年ぶり35回目の開催となる大会は、雄大な十勝岳連峰や美しい丘陵の景色を見ながら走る3つのコースが設定され、全国各地から3千名を超えるランナーが参加した。

 第396施設中隊(中隊長・吉川1尉)を基幹とする38名の協力隊は車両(14両)によるランナーの先導・監察、交通誘導、固定監察=写真=、通信中継を実施し、本大会の盛会に尽力した。

 また、群長、副群長、最先任上級曹長はじめ群隊員有志がランナーとして参加し、走りながらコース上の協力隊を激励。沿道の美瑛町民の応援を受けながら、力の限り走り切った。

 気温の上昇とともに、体調を崩すランナーもいたが、協力隊は大会本部と連携し迅速に対応して安全・円滑な運営に寄与した。

 本大会への協力を通じ地域及び大会関係者との連携を強化するとともに、自衛隊に対する信頼感の醸成を図ることができた。固定監察班で勤務した第396施設中隊の佐藤3曹は、「楽しく勤務できました。来年はランナーとして大会に参加したいです」と意気込みを語っていた。

 第14施設群は今後も、地域との連携を大切にして群長要望事項である「日々前進」「団結・連携」を実践していく。

ニセコロードレースを支援

<倶知安>

 倶知安駐屯地(司令・齋藤誠2陸佐)は6月9日から同12日まで、自転車ロードレース「ニセコクラシック2022」を北部方面対舟艇対戦車隊、倶知安業務隊、北部方面移動監視隊、第301対舟艇対戦車直接支援隊の隊員延べ160名で支援した。

 大会は世界中から参加者が集い北海道の名峰ニセコ山系をバックに行う北海道最大級のロードレースで、今年で第7回。

 駐屯地は給水所及び関門を開設し、倶知安町、共和町、蘭越町、ニセコ町の各エリアにテントを34張り展張するなど、大会を影で支えた。

 支援後、大会会長から「自衛隊の協力なくして大会は開催できない。いつも感謝しています」と感謝の言葉が隊員たちに語られた。

座間、米軍アーミーウィーク参加

 座間駐屯地(駐屯地司令・本多健二1陸佐)は、6月14日から同17日まで、キャンプ座間で行われた在日米陸軍が主催するスポーツイベント「アーミーウィーク(ArmyWeek)」に新型コロナウィルス感染症対策に留意しながら参加した。

 行事は6月14日の米国陸軍創隊記念日(247周年)を祝うとともに、団結心の高揚のため、約1週間にわたって各種スポーツの大会が行われた。駐屯地はマラソン、サッカー、綱引き、ソフトボールに延べ約140名が参加した。

 サッカー(5人制)では、駐屯地から1個チームが参加し、米軍各部隊との合計12チームによる勝ち抜きのトーナメント戦の末、見事優勝を果たした。

 各スポーツ大会は真剣に競い合う白熱した内容となったが、競技後はお互いの健闘を称え "グータッチ" を交わすなど日米隊員相互の親睦も深まった。

防衛ホーム スポーツ部

 全自衛隊拳法連盟(会長・永井昌弘元陸将)は6月25~26日、静岡・御殿場市体育館で3年ぶりに「全自衛隊拳法富士山大会」(3人制団体戦、女性・壮年=45歳以上=個人戦)を開催した。


若手精鋭 "勇気" 学ぶ

全自拳法富士山3年ぶりに


 27歳以下の若手隊員を対象に開かれ16回目。12回大会以降は民間にも開放し大学生も参加してきたが、今回は新型コロナウイルス感染症対策のため自衛官に限定。44チーム・約300人が競った。

 大会事務局は感染症対策を徹底。試合は完全入替制とし、会場にはチームと監督以外は入れず、無観客とした。選手はスポーツマスクを着用した。

 拳法の訓練に励む約3千人の隊員にとって待望の大会だった。「(今の格闘からは学べない)やるか、やられるかの恐怖心に打ち勝って "一歩踏み出す勇気" を学ぶ」ことを主眼に、練磨を続けてきた隊員たち。

 明確な目標が与えられ、コロナ禍で訓練環境が大幅に制限される中でも課業外を活用するなど効率的な訓練を重ねた。全自拳法連盟西方理事の田中邦幸1陸曹(40連隊)によると「富士山大会を目指して部隊は大いに盛り上がってきた」という。

 待ちわびた大会は、波乱含みのスタートとなった。3年ぶりの開催で初日は動きがやや鈍いチームも多く、全自大会十数連覇の偉業を誇る第1空挺団(習志野)や空自強豪入間などが初戦で敗れた。

 2回戦以降も波乱は続いたが、2日目はハイレベルな戦いが展開された。どの部隊も「3年前からメンバーは大きく代わった」と新たな戦力で編成している中、地力のある西方の16連隊(大村)、40連隊(小倉)、43連隊(都城)と前回大会優勝の32連隊(大宮)がベスト4に顔を揃えた。

 決勝は4師団・40連隊対8師団・43連隊の西方決戦に。1勝1敗1分とともに譲らない接戦は、「本数差」で40連隊が勝利した。

 24人による個人戦女性の部は、橋本葵陸士長(久居)が野田夕楓陸士長(16連隊)を1-0で退け優勝。今回初めて設けられた同壮年の部は、監督・役員クラスの4人が参加し、田村友和陸曹長(普教連)が田中邦幸1曹(40連隊)に競り勝った。

 永井昌弘全自拳法連盟会長は、「拳法を通じて日本の平和と安全を守り抜く強い心と体を鍛えてほしい」と選手たちに求めた。

(全自拳法連盟)

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