自衛隊ニュース

ゲッキーのイラスト

持久走で練成
佐世保教育隊

 佐世保教育隊(司令・吉田太郎1海佐)はこのほど、第12期海曹予定者課程(111人、うち女性14人)の分隊対抗による持久走競技を実施した。

 第11分隊が優勢ながらも最終グループの結果が大きく左右する展開となり、最後の走者がゴールテープを切るまで勝者が分からない状況となった。

 男性の個人記録1位は第11分隊、女性の同1位は第12分隊が勝ち取り、最終的に平均タイム29秒差で第11分隊が勝利した。学生は誰一人棄権せず完走、自己記録を更新するなど鍛錬成果を大いに示した。

飛行群本部に決定!

5空団ベストスコードロン

 第5航空団(司令・尾山正樹空将補=新田原)は4月27日、令和3年度「TheBest squadron of the 5th WING」の部隊を発表した。

 ベストスコードロンとは、第5航空団の精強化を図ることを目的とし、団司令の指導方針である「日本一精強で、日本一幸福な部隊」の指標となる部隊を指す。

 栄えあるベストスコードロンに輝いたのは「飛行群本部」!

 各部隊は精強な部隊であることを証明するため、体力強化、英語や防衛教養の知識向上、さらに評価の対象となっている部隊の雰囲気や風通しの良さなどの向上に努めた。

 すでに令和4年度の評価は始まっている。第5航空団の各部隊、各隊員は部隊長を核心に良好な職場環境をつくり、能力の向上に努めている。

213飛行隊廃止

UH60J救難ヘリ除籍で、21航空群

 第21航空群(司令・石川一郎海将補)は4月1日、第21航空隊が保有していたUH60J救難ヘリコプター・8977号機の除籍に伴う第213飛行隊廃止の式典を行った。

 第213飛行隊は海自の航空救難を主任務とし2018年4月、前身の第73航空隊の廃止後、第21航空隊隷下に編成された。

 これまで伊豆諸島や周辺海域での急患搬送、地震発生の際の状況偵察等に従事。千葉県内では19年9月の台風15号、19号の被害状況偵察をいち早く実施し、被害の全容把握、自治体との情報共有に当たった。

 式典では、第21航空隊司令の菊地敏明1海佐と最後の飛行隊長となった神藤仁3海佐が部隊表札の取り外しを行った。

 菊地司令は「第213飛行隊の廃止により、館山航空基地には救難活動を主任務とする飛行隊や航空機はなくなるものの、以後は第211飛行隊、第212飛行隊が保有する哨戒ヘリコプターSH60Kを用いて同様の活動を行うことになる。第21航空隊は救難にも即応できる態勢を維持し、国民の皆様の生命を守るために引き続き万全の態勢で臨む」と述べ、第21航空隊隊員一同が今後の救難任務への決意を新たにした。


留萌26普連 陸幕長表彰

車両無事故走行400万キロ以上

 第26普通科連隊(連隊長・高橋誠1陸佐=留萌)はこのほど、官用車両の無事故走行距離400万キロ以上を達成した功績により、沖邑佳彦北部方面総監から陸上幕僚長の第2級賞状を授与された。

 令和元年8月以来無事故走行を継続。台風19号の災害派遣(福島県)、令和3年度陸上自衛隊演習(大分県)に伴う長距離機動を含め、各種演習等の際は、車種別操縦練度を適切に管理して操縦手等を指定するとともに、留萌警察との共同訓練、高速道路等を使用した操縦訓練、危険予知訓練を継続的に実施し、操縦技能を向上させた。第3普通科直接支援中隊による整備教育、板金整備、タイヤ等も非常に効果があった。

 今回の受賞は留萌一家の隊員、諸隊、歴代連隊長の努力のたまものであり、関係部内外の皆様方へ感謝し、引き続き任務達成にまい進してまいります。

かざりさん、東方オピニオンリーダーに

元自衛官タレントフォロワー27万人

 小平駐屯地(司令・大野真陸将補)は5月11日、元自衛官タレントのかざり氏に対し、東部方面隊オピニオンリーダー委嘱状伝達式を行った。3月下旬に東部方面総監部で行われた委嘱式にかざり氏が出席できなかったため、推薦元として小平駐屯地が伝達した。

 かざり氏はタレントとしてテレビ、ラジオ等へ出演するなどさまざまな活動を行っている。フォロワー数が27万人を超えるユーチューバーとしても活躍し、自衛隊とコラボした動画も配信している。中でも「自衛隊体操」動画は再生回数500万回を超え、また、河野元統幕長との対談動画も配信し、自衛隊のPRにもつながっている。

 小平駐屯地においても、納涼祭での一日駐屯地司令や、女性活躍推進特別アドバイザーとして協力。親しみやすい人柄もあって人気が高く隊員一同その活躍をうれしく思っている。

 今回の委嘱状の伝達にあたりかざり氏は、「引き続き自衛隊をPRしていくとともに部外から見た意見を発信し、自衛隊に協力していきたい」と述べた。

 かざり氏のますますの活躍を祈念する。

防衛ホーム スポーツ部

 世界柔道選手権(10月、ウズベキスタン)の最終選考会を兼ねた「全日本選抜柔道体重別選手権」が4月2、3の両日、福岡市内で開催され、女子78キロ級で自衛隊体育学校(朝霞)の濱田尚里1陸尉が優勝した。


濱田1尉 圧巻のV

全日本選抜柔道体重別制し世界へ


 体育学校から東京五輪金メダリストの濱田1尉以下男子3人、女子4人が出場した。

 濱田1尉は梅津志悠選手(三井住友)との1回戦をゴールデンスコア(延長戦)にもつれ込む接戦の末、縦四方固めで一本勝ち。

 泉真生選手(コマツ)との準決勝は、開始1分22秒に大内刈りで技ありを奪われたが、焦らず冷静に試合を運び残り55秒、横四方固めで一本を奪い逆転勝ちした。

 決勝は前年度優勝者の高山莉加選手(三井住友)との戦いに。序盤から激しい攻防戦を繰り広げる見応えある試合は残り36秒、濱田1尉が横四方固めで一本勝ちし、幕を下ろした。

 世界から "蟻地獄" と恐れられる寝技を駆使し、全試合一本勝ちで優勝を飾った濱田1尉。

 世界選手権の切符を手に入れ、「3戦ともなかなか思い通りにはいかなかったが、優勝できてよかった。久しぶりの有観客で、たくさんの方が応援に来てくださったこともうれしかった」と今大会を振り返るとともに、「世界選手権に向けてしっかり準備していきます」と決意を新たにした。

 (「自衛隊体育学校ニュース」より)


東京五輪で金

 濱田尚里(はまだ・しょうり)1陸尉 鹿児島県霧島市出身。10歳の時に陸自国分駐屯地内の柔道クラブで柔道を始めた。鹿児島南高から山梨学院大へ進み、卒業後の2013年4月、入隊(体育学校入校)。東京五輪・柔道女子78キロ級で金、同混合団体で銀メダルを獲得。167センチ、31歳。


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