自衛隊ニュース

全国で入隊式 同期と共に苦難乗り越える
5旅団
第5旅団(旅団長・鳥海誠司陸将補=帯広)は4月9日、帯広駐屯地(担任・第4普通科連隊)および10日、美幌駐屯地(担任・第6普通科連隊)において、「令和4年度自衛官候補生入隊式」を挙行した。
入隊式は、新型コロナウイルス感染症対策を徹底し、来賓、家族を迎えて厳粛に執り行われた。式に訪れた家族からは、「顔つきや一つ一つの行動が別人のように逞しく輝いて見え感慨深いものがありました」と話す等、着隊から入学式までの短期間で凛々しく様変わりした我が子の姿に感動し、共に自衛隊入隊の良き日を喜び合った。
期待と不安を抱きつつ入隊した約50名の若者達は、約3カ月間の教育訓練を通じ基礎となる資質を磨き、立派な自衛官を目指して新たな一歩を踏み出した。
28普連
第28普通科連隊(連隊長・長谷部浩司1陸佐=函館)は、4月9日函館駐屯地において、「令和4年度自衛官候補生課程入隊式」を挙行した。
式は、中宮安一七飯町長、岡嶋康輔森町長をはじめ、各高等学校長及び協力諸団体の会長ならびに多数の来賓や家族が見守る中、国歌斉唱の後、厳正な雰囲気のもと行われ、「任命」では、自衛官候補生一人ひとりの名前が読み上げられると、起立して大きな返事が会場に響いた。
連隊長式辞では、「入隊した17名の諸君、入隊おめでとう。我々は君たちの着隊を心待ちにしていました」と述べた後、教育担任する連隊長から「らしくあれ」を要望した。「『らしくあれ』とは、『社会人らしい』また、『自衛官らしい』とはどういうものなのかを考えて『らしい』行動をしてもらいたい」と説明して、17名の門出を祝った。
入隊式後の懇談では着隊以来、約2週間ぶりに対面した紫紺色の制服姿の子息の短期間での成長に驚き、また、喜びをあらわにしていた。
自衛官候補生は自衛官として、社会人として、新たな第一歩を踏み出した。
39普連
第39普通科連隊(連隊長・天内明弘1陸佐=弘前)は4月3日、駐屯地体育館において自衛官候補生15名の入隊式を行った。
式は、父兄、来賓および先輩隊員らが参列する中、候補生を代表して室谷篤史自候生が申告を行い、丸山耕生自候生が「自衛官として必要な知識及び技能の修得に励むことを誓います」と力強く宣誓した。
これを受け天内連隊長は「目標をもって全力で取り組め」「同期生との絆を深めよ」「常に感謝の気持ちを忘れない」の3点を要望事項とし、「3カ月後、参列した先輩隊員と肩を並べるくらい立派に成長することを期待します」と式辞した。この後、鎌田雅人弘前副市長、山田年伸大鰐町長、工藤武重防衛協会津軽地区連絡協議会会長からの祝辞が贈られた。
式に参列した父兄等は約10日ぶりにみる自候生の決意を秘めた眼差しと、凛々しい制服姿に目を細めていた。
15即機連
第15即応機動連隊(連隊長・福井謙1陸佐=善通寺)は、桜咲きほこる穏やかな春の日差しの4月9日、善通寺駐屯地において、「令和4年度自衛官候補生課程入隊式」を挙行した。真新しい制服に身を包んだ自衛官候補生(以下=自候生)50名は入隊式に参加した家族が見守る中、力強く服務の宣誓等を行った。
入隊式において、福井連隊長は、「国を護るという重大な任務を担う自衛官としての道を自ら選択し、入隊を決意した諸君に対し、深甚なる敬意を表するとともに深く感謝いたします」と述べた。
また、要望事項として「たくましくなれ」、「絆を深めよ」の2点を要望した。
自候生50名は、福井連隊長からの激励を胸にその第一歩を歩みだした。
8高群
第8高射特科群(群長・久守直紀1佐=青野原)は、4月中旬、青野原駐屯地体育館において「令和4年度一般陸曹候補生課程(前期)入隊式」を挙行し、43名の一般陸曹候補生(以下「補生」)が式に臨んだ。式は新型コロナウイルス感染拡大防止のため時期を遅らせ、陪列者を限定し、挙行された。
式辞において久守1陸佐は、「志を持ち、積極的に修学に励め」、「同期の絆を大切にせよ」の2点を要望するとともに、「最初は戸惑うことも多いと思うが、失敗を恐れず、同期と共に前向きに教育に励んでほしい」と激励した。
陪列者及び教育隊基幹要員に見守られる中、整然と隊列を成した43名の初々しい姿の補生は、一人ひとり名前を呼ばれ、任命された。その後、稲田2陸士が声高らかに申告し、続いて全員で力強く宣誓を行った。
式後は、教育隊舎前にて、区隊ごと銃貸与式が行われ、緊張した面持ちで、小銃に刻印された番号を読み上げた。
補生は、これからの約3カ月間、教官・助教の指導の下、同期と切磋琢磨し、厳しい訓練、駐屯地における生活を通じて、陸上自衛官としての知識・技能を修得するとともに、体力・気力及び社会人として必要な資質についても学んでゆく。
施設教導隊
陸上自衛隊施設教導隊(隊長・津田充寿1陸佐=勝田)は4月4日、「令和4年度自衛官候補生入隊式」を挙行した。真新しい制服に身を包んだ自衛官候補生が、力強く服務の宣誓を行った。
今年度は、31名の自衛官候補生が入隊した。立会した施設学校副校長の生田目徹1陸佐は「数ある選択肢の中から自衛官を目指すという道を選んだみんなを、一人の自衛官として心より歓迎する」と述べた。また、執行官である施設教導隊長は「日々切磋琢磨しながら成長し、また同期が困っているときは助け合い、全員で協力して任務を達成するという自衛隊の精神を学んでもらいたい」と式辞を述べた。
自衛官候補生はおのおのが歓迎と激励を胸に刻み、自衛官としての第1歩を踏み出した。
20普連
4月3日、第20普通科連隊(連隊長・荒木貴志1陸佐=神町)は駐屯地体育館で「令和4年度自衛官候補生入隊式」を挙行した。式典は、来賓および隊員家族が参列し、75名の自衛官候補生の入隊を祝した。
国歌吹奏後、「任命」が行われ、区隊長から候補生一人ひとりの名前が呼び上げられると、大きく溌剌とした返事で応えた。引き続き、「申告」「宣誓」を第1区隊第3班の狩野輝隻候補生が代表で実施し、宣誓では「自衛官候補生たる名誉と責任を自覚し、必要な知識及び技能の修得に励むことを誓います」と力強い声が会場に響き渡り、先輩隊員に負けない立派な自衛官を目指す決意を表明した。
執行者は式辞において「初志貫徹」「基本・基礎の修得」「同期の絆を大切にせよ」の3点を要望し「これからの陸上自衛隊の一翼を担う立派な自衛官になってもらいたい」と候補生たちへの期待を述べた。
式終了後、初々しくも凛々しい制服姿の我が子に対してこれからの教育に向けて激励する家族の姿も見受けられた。
75名の自衛官候補生たちは、教育隊長(副連隊長・向田2陸佐)を核心とし、約11週間にわたり自衛官として共通の基盤となる資質・識能を修得するため、同期とともに教育に励んでいく。
26普連
第26普通科連隊(連隊長・高橋誠1陸佐=留萌)教育隊(隊長・林2陸佐)は、4月3日に、留萌駐屯地屋内訓練場において「令和4年度自衛官候補生課程教育入隊式」が行われ、35名が新たなスタートをきった。
第26普通科連隊が、自衛官候補生を受け入れるのは、平成30年以来4年ぶりとなる。
来賓として自衛隊協力会留萌地区連合会会長で留萌市長の中西俊司氏、北海道議会議員の浅野貴博氏をはじめ16名の部外関係者と候補生のご家族に見守られる中行われた。
代表として、田中隆希(たなかりゅうき)候補生が任命を、藤原章也(ふじわらあきなり)候補生が申告した。また、服務の宣誓では、佐藤流威(さとうるい)候補生に続き、全員が力強く唱和し、崇高な使命を有する自衛官を目指し「決意」を新たにした。
高橋連隊長は式辞で、「協力せよ」、「真摯に、前向きに学べ」の2点を要望し、ともに支え合い、お互いに成長を促して、困難を克服してもらいたいと述べた。
式後、自衛官候補生と家族の歓談の時間が設けられ、自衛官候補生達は教育を前に短いながらも楽しいひと時を過ごした。
6普連
第6普通科連隊(連隊長・河村友則1陸佐=美幌)は、4月10日、美幌駐屯地体育館において、「令和4年度自衛官候補生(以下「自候生」という)入隊式」を挙行し、18名の自候生達が紫紺色の制服に身を包み、教育のスタートを切った。
自候生は、自衛官となるために必要な基礎的教育訓練を約3カ月間行い、その後、2等陸士に任命されて自衛官となり各職種に必要な教育訓練を受け、それぞれの部隊に配置される。
入隊式は新型コロナウイルス感染防止の観点から防止策を徹底した上で、来賓、家族(一家族2名までで限定)及び自衛隊協力諸団体など59名が出席した。
午前10時、入隊式が挙行され、国歌斉唱の後、任命告達が実施され、自候生一人ひとりの名前が読み上げられると、起立と同時に大きな返事が会場に鳴り響いた。次に18名を代表して宮崎玲遠自候生が執行者の河村連隊長に対し、力強く申告を実施し、同じく宮崎自候生の先導で、全員が決意を胸に宣誓を行った。その後、区隊旗授与では、木下匠自候生が代表して区隊旗を授与された。
執行者式辞において河村連隊長は「凡事徹底」、「同期の絆を大切にせよ」の2点を要望し、「この教育で一つ一つ確実に技能を身に付けてもらいたい。また、互いに励まし合い、助け合い、切磋琢磨していく行動の積み重ねがかけがえのない仲間の絆へ変化する。これからの教育において生活の全てを一人で行うが、その度に今まで支え、立派に育ててくれたご家族を思い出し、感謝するとともに、教育の最後には、強く、たくましく、凛々しくかつ頼もしい自衛官となった姿をご家族に見せるとともに、我々と一緒に将来活躍してくれることを切に願う」と述べられた。
来賓祝辞では、美幌地方自衛隊協力会会長の平野浩司氏等が自候生への激励の言葉を送るとともに、今後の活躍を祈念した。
入隊した自候生達は、今後共に訓練し、汗を流し、同期一丸となり、教育に臨んでいく。