自衛隊ニュース

ゲッキーのイラスト

防衛ホーム 俳句コーナー

住み古りし花の天守を仰ぐ町     増田 直美

岩風呂の花弁を付けあがりくる    石川たけじ

普請成る天守の鯱や風光る      高木 智念

アクリル板はさむ商談春寒し     田中 雅巳

バス停の欅大樹の芽立ち急      棚橋 弘子

草笛や愛生そばに居る如し      原 つたえ

せがまれて読みつぐ童話目借時    水谷美智子

キーボード打つ音せはし春灯下    小和田一男

刻々と風に解れる花辛夷       牧  浩子

湖沿いの菜の花盛り鯖街道      丸岡 泥亀

早朝の山気をふふむ濃山吹      富岡めぐみ

花吹雪何かよきことあるやうな    生嶋千代女

栄転に新茶をいれて送り出す     石田 孝子

つんつんと水面を突く葦の角     井戸田盛男

庭のものもて花亭葺く仏生会     木通 佳子

まなかひの紀伊けぶりゐる桐の花   久保 英美

生き抜いて逝きし師の笑み花万朶   古賀 芳川

色衣なる僧のお練りの花祭      佐藤 邦子

選 者 吟

分け入りて山独活を採る漢かな    畠中 草史

HOME's English Class
(防衛ホーム英語教室)

ホエアー アー ユー ベイスド

Where are you based?

活動拠点はどこですか?


 Hi! How are you doing? 皆さん、いかがお過ごしでしょうか。春ですね。桜前線も日本列島を北上しています。公園で花見を楽しむ家族も散見されます。ルールやマナーを守った行動は気持ちがいいですね。新年度です。大学や学校では入学式が挙行されます。春に咲く花々とともに、鮮やかな緑が芽吹いてきています。目に映る景色も、頬をなでる風も、温かい空気も春を感じさせてくれます。自然が踊りだしているような感じがします。

 デジタル・トランスフォーメンション(DX)は、ますます進化の加速度をまして、私たちの生活に影響を与えています。便利な機能が日常の生活に入り込んできています。ボーッとしていると、社会の新しい動きについていけなくなるかもしれません。デジタル化によって生活をより良いものに変革(トランスフォーメーション)するのです。さて、より良くなるのか?


 今回の表現は、"Where are you based?"「活動拠点はどこですか?」です。この表現は、海兵隊員の友人がくれたチャットの会話からとってきました。米国の東海岸にいた友人から、"Hi! I am stationed out in Japan now!"「ハイ!今、日本にいるぜ!」とチャットが来ました。be stationed outは、「~に駐屯している」です。軍人は良く使う表現です。そこで"Where are you based?"「活動拠点はどこですか?」とたずねたら「沖縄」と返事がきました。大雑把にどこで生活しているかを聞くことができます。"Where do you live?"「どこにお住まいですか?」と聞くと、個人情報を聞いている感じが強くなりますので、仕事関係などではこの表現がいいですね。


 今回のワールドライフ社のブログ記事は、「単語だけで英語は通じるのか?」です。英語の基本となる英単語。どうやって覚え、活用していくのかを説明しています。URLへ飛んでみてください。https://worldlife.jp/archives/6453

 職場には新人が、学校には新入生がきて活気を与えてくれます。フレッシュな気持ちで、陽気に楽しく、積極的に取り組んでいきます。ストレスの少ない健康な日々をお過ごしください。それでは、皆さん。See ya!

<スワタケル>

「頑張っています」新しい職場

活躍するOBシリーズ

酒田市総務部危機管理監 那須欣男
那須氏は、令和2年3月に第6後方支援連隊(神町駐屯地)を1陸佐(特別昇任)で退官。57歳(記事作成時)

 令和2年3月16日に第6後方支援連隊副連隊長を最後に早期退職し、4月1日付で酒田市の総務部危機管理監として再就職しました。

 採用日前日の3月31日には山形県内では初のコロナ陽性者が発生し、対策本部会議に参加しました。その後も大雨、地震、庁舎爆破予告、不発弾の海中処理、大雪等多岐にわたる災害対応をしてきました。また、危機管理監は、部長職であるため市議会において答弁の責務があり、議会制民主主義の一端を肌で感じる貴重な経験をしてきました。

 自衛隊勤務と組織文化の違いも感じました。その要因は、いわゆる「行政」のリアリティの大きさ、即ち市民生活への直接的な影響度の大きさです。自治体は当然ながら居住する住民の生活を守る事が第一となっています。

 一例ですが、昨年の11月酒田市内で新型コロナウイルスにおける感染経路不明の陽性者が多数発生した際の対策会議において、私はロックダウンに近い対策を提案しましたが、多くの反対意見に遭遇しました。しかし、丸山市長の了解を得た上で強硬手段を敢行する事ができました。結果的には、住民皆様のご協力のもと感染拡大に至らず事態を収束させることができました。自衛隊では思考過程に基づき最良の行動方針を案出しますが、行政では判断の根拠は前例を重視して検討する事にあると感じました。

 最後に現役自衛官に助言させて頂くなら、自衛隊という学校は、卒業して初めてその良さに気づく稀有なところです。是非、今を大切に自信と誇りをもって頑張って下さい。

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