自衛隊ニュース

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陸幕長優秀隊員顕彰状授与式に参加して

第110教育大隊第317共通教育中隊 小笠原薫准陸尉

 このたび、令和3年12月23日市ヶ谷駐屯地において行われた陸上幕僚長優秀隊員顕彰状授与式に参加させていただきました。

 私がこのような賞を受賞することができたのも、受賞者の選考にあたりご尽力下さいました方々のお力添えがあったからと深く感謝しております。

 約37年前に何の志もなかった私が「陸上自衛隊という学校」に入学してから節目となる時期に導いて下さった人たちのお陰でようやく人生のスタートラインに立つことができたように思います。

 自衛隊人生で学んだことは「人とのつながり」、一番大切なものは「人」であると思います。人ひとりの力は限りがありますが、人が集まり結びつくことで「大きな組織力」となります。

 人間関係が希薄になりつつある世の中ですが「報恩謝徳」、感謝の気持ちを持って自衛隊への恩を忘れることなく、自衛隊人生で得たことを定年退官後において微力ですが社会貢献へとつなげられるよう努めてまいります。

 最後に、重ねて本行事に関わった全ての方々に感謝申し上げます。ありがとうございました。

うちの子は自衛官
頼れる人間に成長!

札幌自衛隊家族会東区支部女性部長 中野美香

 2018年、陸上自衛隊第18普通科連隊に息子が入隊しました。親として何かできるわけではないのですが、少しでも自衛隊のお役にたてればと思い、すぐに家族会に入会しました。

 入隊当初は男の子なので、あまり細かいことは話してもらえず不安だらけでしたが、先輩家族会員の皆さんに、いろいろと質問したり、活動に参加することで不安は解消し、今は楽しく過ごせています。

 今年で4年目を迎えている息子は、年々たくましくなり、頼れる人間として成長しているなと感じます。コロナ禍になり最近は大会は行われていないようですが、以前は銃剣道の大会に参加し、道外での活動を楽しそうに話していましたので、また再開して様子を聞かせてもらいたいなと思っています。

 私は2年前に東区支部の女性部長になったのですが、支部長に同伴して18普通科連隊の広報室を訪問することがありました。その際に部隊の方から息子の様子を聞くことができ、また息子に差し入れも届けることができました。夜になって「差し入れありがとうー!」とLINEがきたときは、とても嬉しかったです。

 支部便りの取材で広報官の活動に同行させていただいた時は、 "隊員募集はコツコツと大変な仕事だな" と思いました。私も自衛隊のことをあまり知らない方たちへ、正しい情報をお伝えし、応援していきたいと思います。

陸自部隊、新成人隊員を祝う

 「志を立て、自らの手で切り開け」ーー。陸自各部隊は1月、陣太鼓の演奏や記念植樹など趣向を凝らして成人行事を行い、新成人隊員の門出を祝った。

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志を立てよ <神町>

 第6師団(師団長・鬼頭健司陸将=神町)は、各駐屯地で新型コロナウイルス感染症感染防止対策を万全に講じて成人行事を実施した。

 神町駐屯地(司令・叶謙二陸将補)は1月24日、東根市長をはじめ各協力団体の会員、各部隊長臨席の下、「令和4年神町駐屯地成人行事」を行い、109名が新成人となった。

 叶駐屯地司令は来賓者に謝辞を述べるとともに、新成人に対し「ご家族・保護者の方々をはじめとした多くの関係者に感謝の気持ちを伝えるとともに、自衛官としての使命とそれぞれの役割・責任を自覚し、自らが何をなすべきかを考え、より一層高い志を立ててもらいたい」と式辞を述べた。

 新成人を代表し第6飛行隊の箭内央祐3陸曹は、「自衛官としての強い責任感を持ち与えられた責務を果たして、見本となる大人になれるよう努力していきたい」と決意を語った。

 会場には、新成人自らが作成し、それぞれの思いを記した「上(かみ)の畑焼き(はたやき)」の「盃」も展示された。

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陣太鼓で激励 <豊川>

 第10特科連隊(連隊長・矢野秀樹1陸佐)は1月12日、豊川訓練場で令和4年連隊訓練始めと成人行事を実施した。

 行事の最初に矢野連隊長は、「令和4年、厳しい冬を越えて芽吹き成長の礎をつくると言われる壬寅(みずのえとら)の年を迎えるにあたって、隊員諸官においては、どのように目標を掲げてこの一年を過ごすのかということを改めて考えてもらいたい。大変な一年になると思うが、日々前を向き、日々大きなこと、小さなことに喜びを感じ、年末をみんなで笑って迎えられるよう、今年一年頑張っていこう」と年頭の辞を述べた。

 その後、成人を迎えた38名がそれぞれ抱負を述べて決意を新たにした。また、連隊所属隊員による勇壮な三河陣太鼓の演舞に引き続き、連隊長と隷下部隊長がお神酒で装備品を清め、今年一年の安全を祈願した。最後は155ミリ榴弾砲FH70による計36発の空包射撃を行い冬晴れの空に轟音を響かせ、行事を締めくくった。

 第10特科連隊は気持ちを新たに一丸となってさらに練度を高め、いかなる任務も即応・完遂していく。

◇◇

 豊川駐屯地(司令・矢野秀樹1陸佐)は1月12日、駐屯地成人行事を挙行し、各部隊長をはじめ駐屯地全隊員が見守る中、制服に身を包んだ新成人63名の門出を祝った。

 新成人を代表し、第10特科連隊第2大隊第4中隊の望月響3陸曹は「今日まで時に厳しく時に優しく育て上げてくれた両親、中隊の諸先輩方にこの場を借りて感謝を申し上げます。立派な自衛官、社会人になるために日々努力を惜しまず目標に向かって邁進していきます」と力強く抱負を述べた。

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桜を記念植樹 <都城>

 都城駐屯地(司令・中尾圭1陸佐)は1月11日、成人行事を行い、59名の新成人が誕生した。

 中尾司令は祝辞で「これまで支えてくれた家族や先輩への感謝の気持ちを忘れず、社会人としての自覚の堅持、責任ある行動を期待します」と述べた。また、先輩隊員の見守る中、ステージ上から新成人がそれぞれ決意表明。「中隊、小隊のため、頑張ります」「自衛官として、人として成長します」「両親に恩返しします」などと元気に述べ、称賛や応援の声が上がった。

 引き続き、駐屯地隊員食堂で記念祝賀会食を実施。新成人を代表して第2中隊の松岡蒼摩陸士長が謝辞を述べ、中隊長等と終始穏やかな雰囲気で会食した。成人を祝う記念植樹も行い、桜の木に自らの成長を念じ大地に根付くよう心を込めて土を入れた。

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自ら切り開け <美幌>

 美幌駐屯地(司令・佐藤靖倫1陸佐)は1月12日、令和4年駐屯地成人祝賀会食を実施した。

 午前11時、自衛隊協力諸団体等の多くの来賓と駐屯各部隊長らの出席のもと会食が行われた。26名の新成人者のうち、教育や訓練等で不在の隊員を除く22名が参加した。

 執行者の佐藤司令は祝辞で「成人式という人生の大きな節目を迎えこれからは責任ある一人の人間として、一社会人として、一人の自衛官として、挑戦することを決して恐れない人生を歩み、自らの手で輝かしい未来を切り開いていくことを期待する」と要望した。

 続いて、来賓を代表して美幌地方自衛隊協力会会長(美幌町長)の平野浩司氏から祝辞が贈られた。また新成人を代表して、第6普通科連隊本部管理中隊の芹澤諒3陸曹がお礼と決意の言葉を述べた。

 最後は美幌地方自衛隊協力会副会長(美幌商工会議所会頭)の後藤哲也氏から結びの言葉を頂くとともに、新成人の活躍を参加者全員で祈念した。

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二十歳の献血も <八戸>

 八戸駐屯地(司令・遠藤智明1陸佐)は1月14日、令和4年八戸駐屯地成人式を実施した。

 晴れて新成人となった61名のうち訓練等の者を除く40名が式典に参加、八戸市長をはじめ多くの来賓や駐屯地各部隊長が参列して執り行われた。遠藤駐屯地司令は「陸上自衛官として、また、社会人として新たな責任と義務を果たせ」と式辞を述べた。

 続いて、熊谷雄一八戸市長と坂本美洋八戸駐屯地後援会長から新たなスタートを切る新成人への祝福と激励の祝辞が贈られた。

 新成人の代表挨拶では、第9後方支援連隊の川守田美乃士長が「日本の平和のため、日本の未来のために何事にも臆することなく果敢に挑戦し続けてまいります。八戸を、日本を、そしてすべてを愛し、強くたくましい人間になる事を誓います」と誓いの言葉を述べた。

 式典の最後には八戸陣太鼓部が「祝い太鼓」を演奏した。また、青森県赤十字血液センター八戸出張所の協力を得て「二十歳の献血」も行った。


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