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カンボジア陸軍司令官を公式招待
「アジアの中における兄弟と呼べるものに」

 2月14日から17日の間、吉田圭秀陸上幕僚長はカンボジア陸軍司令官のフン・マネット陸軍中将を公式招待した。1992年に自衛隊が初めてPKO派遣を行った国がカンボジア(国連カンボジア暫定機構:UNTAC)だ。あれから30年、節目の年に陸軍種間のトップが顔を合わせ、両国間の防衛協力・交流を推進していくことを確認した。

 吉田陸幕長は「陸上自衛隊とカンボジア陸軍との防衛協力について具体的な道筋を付け、我々の関係がアジアの中における兄弟と呼べるものにしたい」と述べた。2013年からの能力構築支援、同年の日カンボジア防衛協力・交流の覚書署名、2020年の陸幕長として初の公式訪問等を踏まえて、フン・マネット司令官は「コロナ禍で2年間停滞していた両国の関係性についての話し合いを、皆で前に進めて行けると信じている」と期待感を示した。

 フン・マネット司令官は同日に岸信夫防衛大臣、林芳正外務大臣、16日には岸田文雄首相とも会談した。