自衛隊ニュース

ゲッキーのイラスト

3自各部隊が激励行事

進む道究めよ

<仙台>

 仙台駐屯地(司令・大場剛陸将補)は1月12日、仙台駐屯地成人行事を行った。

 今年度も新型コロナウイルス感染症の影響により、ご来賓や新成人のご家族は参列せず、新成人と部隊長のみの成人式となった。

 駐屯地司令から、「新成人となった39名の諸官、本当におめでとう。人生の門出を迎えた諸官に、自衛官の先輩として『自らが進むべき道をトコトンまで究めよ』『支えてくれた方々への感謝を忘れず、少しでも恩返しを心掛けよ』」とのはなむけの言葉が式辞として贈られた。

 新成人を代表し東北方面後方支援隊の星悠人3陸曹は、「これからも感謝の気持ちを忘れずに、日々の職務に邁進し、国民の負託に応えられるような自衛官を目指していきます」と答辞を述べた。

 記念品として、新成人隊員自らが抱負・目標を入れた世界に一つだけの盃が手渡された。

-

洋上昼食会で祝う

<せんだい>

 第14護衛隊(舞鶴)の護衛艦「せんだい」(艦長・榎本健児2海佐)はこのほど、洋上で「成人の日」を迎える5名の新成人に対し、昼食会を実施した。

 昼食会は長期航海のため成人式に参加できない新成人にせめて何か心に残るお祝いをしたい、という艦長以下乗組員の思いにより、実施されることとなった。

 榎本艦長は新成人5名に対し「地元の成人式に参加させることができず申し訳なく思っています」と声を掛け、最初は緊張した表情の新成人たちも、調理長(常塚正洋1海曹)が腕によりをかけて作った料理を味わいながら、士官室での会話に少しずつ溶け込み笑顔も見られるようになり、和やかなムードで進んだ。

 任務達成のため、若者たちも懸命に洋上を走り続けている。彼らも今後立派な海上武人として羽ばたき、邁進していくことを願う。

-

日々精進します

<新町>

 新町駐屯地(司令・川畑裕幸1陸佐)は1月12日、ご家族をはじめ高崎市議会議員、各協力団体等の来賓の臨席を得て、令和4年新町駐屯地成人行事を実施し、新成人10名の門出を祝った。

 式では川畑司令が「感謝の気持ちを持て」「失敗を恐れずに挑戦せよ」と祝辞を述べ、引き続き来賓からお祝いと激励の言葉が贈られた。高崎市と各協力団体等からは記念品が贈呈され、新成人たちは「志を高く持ち、日々精進していきます」「一人前の社会人であることを自覚して、心機一転頑張ります」などと決意を表明した。

-

司令から記念品

<芦屋>

 芦屋基地(司令・徳重勇一空将補)は1月19日、基地に所属、入校中の新成人の祝賀行事を行った。

 緊張した面持ちで行事に臨んだ新成人。基地司令と基地交友会から記念品が渡されると表情をほころばせた。新型コロナウイルス感染拡大防止に伴い、会食を取りやめるなど、一部例年通りとはいかない部分もあったが、それでもマスク越しの笑顔を確認することができた。

 また、基地太鼓部の演舞が披露され、迫力のある音が彼らの新たな人生の一歩を後押ししているようだった。

 書き初めした目標を胸に、社会人として自衛官として更なる成長を遂げることを望んでいる。


-

10式戦車引く

<玖珠>

 玖珠駐屯地(司令・山口行徳1陸佐)は1月14日、玖珠駐屯地成人行事(成人者42名)を執り行った。

 新型コロナウイルス感染症の影響を考慮して昨年に引き続き、駐屯部隊の隊員のみで実施したが、新成人の自覚と覚悟を促すとともに良き思い出となるよう工夫を凝らした。

 駐屯地体育館で主要部隊長、各中隊長、部隊の最先任上級曹長等の参列のもと粛々と式典は執り行われた。参加した新成人30名の輝く瞳が印象的であった。

 野外に移動し、7個部隊の垣根を超えた30名の新成人が「WANIMA」の「やってみよう」を元気に合唱して何事にも挑み続ける気持ちを新たにした。

 続いて、玖珠駐屯地成人式の目玉とも言える「戦車との綱引き」にチャレンジ。30名の新成人はまず、駐屯地最先任と5名の「綱引きレンジャー」なる隊員が手解きをした後、息を合わせて10式戦車を精一杯の力と掛け声で引くが思うように動かない。そこで司令を始めとした駐屯地所在の先輩隊員達が駆け寄り力を合わせると見事に動き出し、団結した隊員たちに大きな歓声が沸き上がった。

 その後、駐屯地食堂で新型コロナウイルス感染対策を万全に講じた上で、司令をはじめとする各部隊長と昼食をとり、駐屯地名物の切り株オムライスを食べながら和やかなムードの中で時を過ごし、最後に駐屯地司令より改めて、お祝いの言葉が贈られ、駐屯地成人行事の幕は閉じた。

 大人としての第一歩と今後が、より良きものであるよう祈念する。

-

感謝を持って

<福島>

 福島駐屯地(司令・湯舟道彦1陸佐)は、1月17日、駐屯地体育館において駐屯地新成人記念式を挙行した=写真。2年ぶりに来賓に出席いただき、72名の門出を祝福した。

 湯舟司令は「この日を無事迎えることができたことに感謝の気持ちを持つこと。生きていく上での肚固めをすること。相手の立場に立って物を考えられる人になること」と3点を要望した。

 新成人の星拓斗陸士長は「今まで支えてくれた方々に感謝の気持ちを忘れず、日々の訓練により一層力を入れていきたい」と力強く語った。

防衛ホーム スポーツ部

 50キロなどの長距離を滑走する過酷な雪上のマラソン、クロスカントリースキー。北京冬季五輪の同競技に自衛隊体育学校冬季特別体育教育室(朝霞)からも隊員1人が出場し、海外の強豪選手に挑んでいる。


過酷なクロカンスキー

 体校選手、北京強豪に挑む


 自衛隊でも北方、東北方の部隊を中心に盛んに行われるスキー。

 全自衛隊スキー大会も例年行われ、日本のスキー発祥の地、新潟県上越市の陸自2普連(高田)など各部隊・隊員が活躍。また、同冬季戦技教育隊(真駒内)は積雪寒冷地の戦闘・戦技の教育訓練、部隊運用の研究を担い、冬季機動の戦力向上に寄与している。

 これら部隊の隊員は部外大会でも健闘を見せている。滑降の技術を競う昨年3月に新潟県で行われた「全日本技術スキー選手権大会」では、陸自5施設群(高田)の青木美和2陸曹が女子総合の部で準優勝した。

 スキーは斜面を滑降するアルペン、整地を滑走するクロスカントリー(距離)、ジャンプなど大きく六つの競技に分けられ、冬季五輪でもそれらの各種目が実施される。

 「キング・オブ・スキー」ともたたえられるジャンプとクロスカントリーのノルディック複合ではソチ大会(2014年)、平昌大会(18年)で渡部暁斗選手(北野建設)が銀メダルを獲得している。

 世界各国強豪がしのぎを削る北京冬季五輪(2月4~20日)のスキー・クロスカントリーは男女各6種目で競われ、日本から7人(男子3人、女子4人)が挑んでいる。

 「ピークをしっかり合わせて海外選手に挑戦する。頑張る姿やあきらめない姿を見せることで、クロスカントリースキーという競技をもつと多くの人に知ってもらいたい」ーー。開幕前に「TEAM JAPAN」の一員として抱負を寄せた体校の山下陽暉2陸曹は、その言葉通り、各種目で果敢に滑走している。

自衛隊を代表し

 山下2曹は富山県出身、早稲田大卒で入校1年目の新鋭。最初の種目、スキーアスロン(コース8周30キロ、前半4周15キロ=クラシカル走法・後半4周15キロ=フリー走法)ではスタート後、中・終盤の位置につけて粘りの走りを続けた。

 得意の後半のフリーで12人を抜く健闘も見せたが、首位のロシア人選手に途中抜かれ、周回遅れで完走できなかった。順位は53位だった。

 山下2曹は日本代表、自衛隊代表として、続く50キロフリーなどに挑む。

紙面一覧
close