2025年5月1日 の記事
ダルマ・ガーディアン24 ‐日印陸軍種間の関係強化‐

写真=日印によるヘリボン訓練
第1師団(師団長・鳥海誠司陸将)は2月24日から3月7日までの間、東富士演習場及び朝霞訓練場において、令和6年度印陸軍との実動訓練「ダルマ・ガーディアン24」(以下、「DG24」)を実施して、自由で開かれたインド太平洋の実現に向け、更なる日印の能力向上を図るとともに、陸上自衛隊と印陸軍の部隊間の更なる協力関係の強化を図った。
DG24は機能別訓練及び総合訓練に区分して実施され、機能別訓練では総合訓練に必要な計画策定、包囲、検問、突入、空路潜入、IED(即製爆発装置)対処及び実弾射撃に係る訓練課目を設定し、日印訓練部隊が共同で演練した。
総合訓練では敵テロリストが住民混在下の市街地に潜伏しているという想定の下、日印の訓練部隊が共同し、敵を包囲、捜索及び撃滅して市街地一帯を回復する一連の行動を演練した。
想定上、官公庁舎に見立てた4階建ての建物に、日印両部隊隊員が搭乗するUH1Jが2機ずつ4波に分かれて飛来し、ヘリから屋上へとヘリボンにより降り立ち、師団部隊は屋上の扉から、インド陸軍は屋上から階下の窓にロープにて降下し各階に突入した。地上では師団部隊と印陸軍がそれぞれ16式機動戦闘車(MCV)の援護射撃を受けて時間差で建物内に突入し、潜伏する敵を制圧して状況を終了した。