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富士山の不思議だけど危険な雲

<静浜基地>

 いよいよ冬も本番となってきました。静浜では強い西風が吹く季節となりますが、それと同時に、ある特徴的な雲が現れやすくなります。

 写真の様に、平たいレンズ状の雲を「レンズ雲」または「吊るし雲」と呼びます。この雲は、南アルプスや富士山のように大きな山岳地帯の頂上付近に強風がぶつかり、その風下で山岳波と呼ばれる大気の波が発生することで見られる現象です。

 そのため、航空機にとっては大変危険なサインの雲といえます。

 特に富士山の山岳波は強烈で、過去には重大事故が発生しています。

 一見するとUFOみたいでユニークな形に見えますが、それだけではなく、実は非常に危険な雲であるということも頭に入れておいて頂ければ幸いです。(気象隊 竹岡士長)

慰霊碑清掃について

~60年、つながる思い~

 千歳管制隊(隊長・小下修平2空佐)は、基地の慰霊碑清掃を行った。これは、航空保安管制群が令和3年7月15日に創設60周年の節目を迎えたことをきっかけとし、部隊団結力強化の一環として、更に、日頃お世話になっている千歳基地への恩返し第2弾として行ったものである。

 私たちはこの清掃を通じ、航空保安管制群60年の歴史の重みと、千歳基地の一員であることの認識を深め、そして、このような活動を行う千歳管制隊員であることの誇りを改めて認識できた。

 また、清掃の前後には、慰霊碑に対する拝礼=写真=を行い、現在の我々が活躍できる環境は、先人方々のお陰様であることを胸に、殉職者への思いを込めて清掃に臨むことができた。

 今後も、必要とされる千歳管制隊であるよう、一人ひとりがしっかりと業務にまい進していきたい。

コロナ禍の融和団結策・eスポーツ大会開催

 12月21日、航空自衛隊築城基地において、基地業務群主催(司令・新宅完彦1空佐)eスポーツ大会を開催した。

 競技種目はeスポーツで人気の高い市販の格闘ゲーム「スマッシュブラザーズ」。レクリエーション活動の一環として課業終了後に行われた。開催場所は、大画面映像と音響サラウンドシステムを備えた厚生センターシアタールーム。臨場感溢れる中で各隊准曹士先任8名によるエキシビションマッチが行われ大会を盛り上げた。

 その後、隊員32名による個人戦勝ち抜きトーナメントが始まり、1ゲーム2分、計15ゲームでテンポよく熱戦が繰り広げられた。初心者、熟練者が入り交じっていたため、熟練者にハンデをつけることでレベルの均一化を図ったことと、ゲームを知らない人でも勝敗が分かり易かったことから、参加者、観戦者ともに大いに盛りあがりを見せた。個人戦は管理隊山本士長が優勝し、基地業務群司令から賞品が贈呈され、盛会に幕を閉じた。

 大会を企画した業務隊長吉原一郎3空佐は、「コロナ禍でも基地内で楽しめるイベントを、と思い企画した。器材やWIFIなど環境が整備されていない中、工夫と有志の協力を得て実現することができた。今後は、部隊の枠を広げて参加者を募ることで基地全体を盛り上げていきたい」と豊富を語った。


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