2003年6月15日 の記事
航空自衛隊 コープサンダーにF-15、6機参加
空中給油受け、初めてアラスカへ

写真:米国アラスカ州アイルソン空軍基地で、演習に参加中のF15と空自隊員
写真:米空軍KC135から空中給油を受けるF15
日米共同で防空、戦術空輸訓練実施
航空自衛隊は、部隊の戦術技量や日米共同対応能力の向上を図るため、5月22日から6月30日までの間、米空軍の実施する演習(コープサンダー)に参加している。空自部隊は、平成8年度からコープサンダー演習に参加しており、今回で7回目。また、日本から訓練実施場所の米国アラスカ州アイルソン空軍基地等へF-15、6機が移動する際には今回初めて、米空軍空中給油機KC-135による空中給油を受けた。
参加部隊は、航空総隊から人員202名、F-15J/DJ・6機、E-767・1機、携SAM追随訓練器材・6セット、航空支援集団から人員70名、C-130H・3機、航空幕僚監部から訓練要員2名で、航空総隊は防空戦闘訓練、基地防空訓練を、航空支援集団は戦術空輸訓練をそれぞれ実施している。
P3Cはハワイへ
八戸航空基地で5月24日、「平成15年度第38次米国は件訓練航空部隊」の出発式が行われた。
航空部隊の米国派遣訓練は、昭和41年度から毎年実施しており、今回で、38回目となり、第2航空群が参加する米国派遣訓練は、平成12年以来3年ぶり。派遣訓練には、P-3C哨戒機5機(第2航空隊3機、第4航空隊2機)が参加し、期間は、5月24日から7月18日までの約2ヵ月間。米海軍の協力を得て、ハワイ及び同周辺海域並びに米国本土及び同周辺海域で施設利用訓練及び洋上訓練等を行う。
出発式は、午後4時から第3格納庫前エプロンで行われ、伊東健一指揮官が106名の派遣隊員に対し「各機毎、予定作業かかれ」と号令、航空機に乗り込んだ。
5機のP-3Cは留守を守る家族及び隊員等約350名が手や隊旗を振って見送る中、午後4時41分から、ごう音を響かせながら次々と離陸してカネオ(ハワイ州)へ向かった。