自衛隊ニュース

ゲッキーのイラスト

武田校長 「同期の絆大切に」

少工校で入校式 49期272名門出祝う

1-3

 少年工科学校(校長・武田正徳陸将補)では4月6日、第49期生徒272名の入校式を挙行。約30倍の難関を突破した若き自衛隊生徒の門出を祝った。

 桜花らんまん春うららかなこの日、式典は午前10時から少年工科学校体育館で行われた。生徒吹奏楽部の演奏による国歌斉唱で開式。新入生の第1教育隊第4区隊平原翼生徒以下272名に対する少年工科学校生徒の任命後、同生徒が力強く申告。新入生全員で声高らかに宣誓を行った。

 次に、学校長が式辞を述べ、修学にあたっての心構えとして、「自衛隊生徒としての誇りを持ち、その責任を果たすこと」「素直な心を持ってチャレンジすること」「同期生とのきずなを強めること」の3点を要望(写真)。続いて、廣瀬陸幕教育訓練部長、沢田横須賀市長、杉田少年工科学校後援会会長がそれぞれ祝辞。職員・生徒全員で校歌を斉唱して式典を終了した。

 式典後、グラウンドで対面式と歓迎パレードが行われた。在校生と向かいあった新入生は、在校生代表生徒会長第3教育隊第2区隊・渡辺康弘生徒の心温まる歓迎の言葉に対し、新入生代表第1教育隊第6区隊・片山康平生徒が「よろしくお願いします」と、はつらつとあいさつ。相互に敬礼して対面式を締めくくり、歓迎パレードに移った。

 職員・家族らが見守る中、3学年と2学年の力強いパレードに新入生は目を見張り、「来年は我々も」との決意が伺われた。次いで、ドリル部が一糸乱れぬドリル演技を披露。入校式の一連の行事を締めくくった。

 場所を南食堂に移し、厳粛な式典から一転、和やかな雰囲気の中で、ジュースで乾杯し、会食、懇談となった。その後、生徒育成会連合会から識別帽が贈呈され、代表生徒は真新しい識別帽をかぶって敬礼、ういういしい動作に温かい拍手が送られた。次いで、少年工科学校同窓会桜友会から隊歌集が贈られ、家族代表のお礼の言葉のあと、青山隊友会名誉会長の発声で万歳三唱が行われた。

 全国各地から来校した家族は、着校から1週間、見違えるようなわが子の姿と、2・3学年の上級生の統制のある厳格な行動に感嘆の声をあげていた。