自衛隊ニュース

無事故15万キロ達成
坂倉2曹を表彰
<2師団>
11月13日、旭川駐屯地において、第2師団司令部付隊(隊長・大久保和彦3陸佐)所属の車両操縦無事故15万kmを達成した坂倉真実2陸曹に対し、第2師団長(井土川一友陸将)から第3級賞詞が伝達された。
坂倉2曹は、入隊後約20年間は三重県に所在する第33普通科連隊等で勤務していたが、平成29年より、第2師団隷下の第3普通科連隊(現第3即応機動連隊)に引き続き第2師団司令部付隊で勤務。平成11年7月に自動車免許を取得以来、車両の安全運転に心がけ、気象条件が大きく違う地域に異動後も車両操縦無事故を継続し、「無事故15万km」を達成した。
坂倉2曹は今回の受賞について「第2師団で受賞できとても光栄です。引き続き最新の気象・道路状況の掌握・体調管理を万全にし、安全運転に心がけます」と語り、更に無事故記録を更新していくと決意をにじませていた。
第2師団は引き続き、あらゆる気象・地形を克服し車両の安全運転に心がけていく。
富士学校・富士駐屯地
開設69周年記念行事
富士学校(学校長・中村裕亮陸将)は、9月30日「富士学校開校・富士駐屯地開設69周年記念行事」を行い、国会議員、地元首長等招待者約800名、一般来場者約5400名が来場した。
記念式典には、観閲部隊(指揮官/富士教導団長・七嶋剛士陸将補)として、富士学校及びその隷下部隊、情報学校並びに開発実験団等富士駐屯地所在部隊、人員約1000名、車両約140両が参加した。
式辞で、富士学校長兼ねて富士駐屯地司令中村陸将は、隊員に対し「一人一人が陸上自衛隊の大改革の原動力であるという矜持をもって、それぞれの任務にまい進してもらいたい」と訓示するとともに、来場者の皆様に「この美しい日本を守るため、ここにいるすべての隊員が、常に心を燃やし、己に与えられた責務を全うしていくことをお誓い申し上げる」と述べた。
観閲行進においては、富士学校隷下及び富士駐屯地所在部隊の主要装備及び最新装備が次々と行進し、最後に、祝賀行進として米海兵隊(キャンプ富士)が行進し、日米の連携をアピールした。また、観閲行進に先立ち、静岡・山梨地方協力本部がそれぞれのマスコットとともに行進し、隊員募集をアピールした。
記念行事は式典及び観閲行進の他、訓練展示、装備品展示、戦車等体験搭乗、ふれあい広場(音楽・太鼓演奏、エアー遊具、展示装備品との撮影、売店等)各種イベントにより、多くの方で賑わいをみせた。
富士学校・富士駐屯地は、引き続き次の時代を担う人材の育成等に心を燃やして取り組んでいく。
馬連隊4連覇!
北部方面隊戦車射撃競技会
72戦車連隊
第72戦車連隊(連隊長・梅田宗法1陸佐=北恵庭)は、10月20日から27日の間、北海道大演習場島松地区(第1戦車射場)において「令和5年度北部方面隊戦車射撃競技会」に参加した。
連隊は、昨年度の第7師団戦車射撃競技会において3連覇を達成しており、年々増していく重圧の中での競技会となったが、その重圧を跳ね除け年度当初から続く練成成果を遺憾なく発揮した。
39個小隊が参加し、5日間にわたって行われた競技の結果、「部隊対抗の部」で第72戦車連隊が部隊平均884点で競技会4連覇を達成、「中隊対抗の部」で第72戦車連隊第1戦車中隊(中隊長・茂木1尉)が中隊合計2097点、「小隊対抗の部」で第72戦車連隊第1戦車中隊第2戦車小隊(小隊長・山田3尉)が1212点でそれぞれの部において優勝を果たした。
連隊は、4連覇という結果に驕ることなく引き続き練成に励むとともに現状に満足することなく進化へ挑戦していく。
団射撃競技会
<第3施設団>
第3施設団(団長・鹿子島洋陸将補=南恵庭)は、10月5日から10月6日までの間、北海道大演習場東千歳地区(第1基本射場及び第2戦闘射場)において、射撃能力の効果的な向上及び団結の強化並びに士気の高揚を図ることを目的として、「令和5年度団射撃競技会」を実施した。
競技種目は基本射撃と応用射撃とし全隊員の射撃能力の向上を図るため、部隊長等による指定及び抽選形式による指定の2つの方法で選手を選抜し、群・器材隊対抗の部は4個部隊、中隊等対抗の部は20個中隊で競い合った。各部隊は統裁官要望事項である「弾先で結果を示せ」「部隊一丸となり、勝利への執念を示せ」の2点を具現化し、部隊・中隊の名誉を懸け、日頃の練成成果を最大限に発揮した。
成績は、次のとおり。
○群・器材隊対抗の部
優勝 第13施設群
○中隊等対抗の部
優勝 第12施設群第302坑道中隊
○基本射撃
個人の部(幹部・准曹) 第1位:第14施設群本部管理中隊 三島3曹
○基本射撃
個人の部(陸士)
第1位:第12施設群本部管理中隊 佐久間士長
○応用射撃
個人の部(幹部・准曹・陸士)
第1位:第13施設群本部管理中隊 菅野3曹
群漕舟・炊事競技会
<第14施設群>
第14施設群(群長・河端純一1陸佐=上富良野)は、9月23日、南富良野町のかなやま湖及び地域交流センターにおいて「令和5年度群漕舟・炊事競技会」を実施した。本競技会(中隊対抗方式)は、周辺自治体及び協力団体の来賓を招いて実施された。
地域交流センターで行われた炊事競技会は同じ食材及び調味料でカレーライスを調理、玉ねぎをあめ色になるまで炒める等、工夫を凝らした第395施設中隊が優勝した。かなやま湖で行われた漕舟競技会は来賓が見学する中、熱戦が繰り広げられ、群で唯一、渡河器材小隊を有する釧路第397施設中隊が本部管理中隊にわずか7秒差の接戦を制し優勝した。
河端群長は、「地域で水害等が発生した場合、本日ご覧いただいた第14施設群の精強な隊員たちが漕舟技術を駆使して活動にあたります。今後もご理解、ご協力をお願いいたします」と来賓へ挨拶した。
第14施設群は本競技会を実施し、各競技における練度向上及び団結の強化、士気の高揚を図ることができたと同時に、自治体及び協力団体との連携を強化し、理解を深めてもらうことができた。
376会計隊が連覇
北部方面会計実務競技会
<遠軽>
376会計隊(隊長・西川1陸尉=遠軽)は10月21日に札幌駐屯地で実施された「令和5年度北部方面会計実務競技会及び持続走競技会」に参加した。
札幌駐屯地に北部方面隊内の各会計隊が一堂に会し、会計業務処理の正確性や速度で競技が行われ、総合で昨年に引き続き第1位で連覇を果たし、個人上級の部で渡部1曹が2位、初級の部で座親士長が1位の成績を収めた。
続く持続走競技会は個人3km走及びリレーで順位が競われ、総合で優勝、個人40歳以上の部で小山2尉が2位の成績を収め、両競技会とも優勝で締めくくった。