自衛隊ニュース

ゲッキーのイラスト

日米施設部隊が共同訓練

 空自北部航空方面隊と米空軍第35戦闘航空団は10月19、26日の2日間、三沢基地で日米施設部隊共同訓練を実施した。

 訓練は各種事態発生時における対処能力向上及び連携の強化を図ることを目的として、米空軍第35戦闘航空団所属の第35施設中隊と共に、平成29年から毎年実施している。

 滑走路被害復旧訓練では、第3航空団及び北部航空施設隊から24名が参加。米軍被害復旧訓練場に敷設されているコンクリートを滑走路と想定し、実際に重機等で破砕した上で元の状態に復旧した。

 建造物火災対処訓練では第2航空団、第3航空団、北部高射群から18名が参加。米軍消防実火訓練場において、火災した建造物に人が取り残された状況を想定し、互いに連携しながら消火活動及び要救助者の救助を行った。

 いずれの訓練も事前のミーティングで連携要領について綿密に情報共有を行い、活動中も英語やジェスチャーを用いて積極的にコミュニケーションを図ることで安全かつ円滑に終了。現場レベルにおける強固な日米協力体制を確認することができた。

より抑止力を強化していく
ブラウン新・米統参議長来省

木原大臣、吉田統幕長と会談

 米統合参謀本部議長に新たに就任したチャールズ・ブラウン空軍大将が11月10日、東京・市ヶ谷の防衛省に来省した。議長は吉田統幕長に出迎えられ、特別儀仗隊の栄誉礼・儀仗を受けた後、木原防衛大臣を表敬した。


就任後初の訪問先として日本へ


 ブラウン統参議長は、米太平洋空軍司令官、米空軍参謀総長などを歴任。9月末で退任したマーク・ミリー元陸軍大将の後を受け米軍5軍(陸軍、海軍、空軍、宇宙軍、海兵隊)の制服組トップに就いた。

 会談で木原大臣は、「卓越したリーダーシップで空軍を率い、インド太平洋地域に明るい。統参議長就任を大変心強く思っています」と祝意を示し、「吉田統幕長と強固な信頼関係を築き、日米同盟の抑止力、対処力のさらなる強化に取り組まれることを心から期待します」と述べた。

 吉田統幕長との会談では、統幕長が「ウクライナや中東の情勢が緊迫度を増す中、議長になられて初めての訪問先を日本にされたことは、米国の揺るぎないインド太平洋地域に対するコミットメント、強固な日米同盟を証明し、世界に強く印象付けるものと考えています」とあいさつ。

 ブラウン統参議長は、「私が今現在(就任後初めて)日本にいる、ということが日米同盟の重要性、アメリカにとってのインド太平洋地域の重要性を示している。より抑止力を強化し、自由で開かれたインド太平洋地域をしっかりと維持していくことがこの地域にとって最も重要であると思っています」と語った。

日英2プラス2
連携の強化を推進

 11月7日、木原稔防衛大臣は外務省において、上川陽子外務大臣、ジェームス・クレバリー英外務大臣およびグラント・シャップス英国防大臣と共に、対面では約6年ぶりとなる第5回日英外務・防衛閣僚会合(「2プラス2」)に参加した。4閣僚は中東・東アジア・ウクライナ等の国際情勢や安全保障協力について協議し、連携強化を推進していくことで一致した。

 4閣僚は、10月に発効した日英部隊間協力円滑化協定(RAA)が11月の陸軍種間実動訓練「ヴィジラント・アイルズ23」で初適用されることや、25年に英空母打撃群が再びインド太平洋に派遣されること等を歓迎。また日英に伊を含めたグローバル戦闘航空プログラム(GCAP)のもと、35年までに次世代戦闘機の完成を目指して開発を進めて行くことを確認した。木原大臣は会合後の共同発表で「日英はアジア・欧州における双方の最も緊密な安全保障上のパートナーである」と強調し、「今後も自由で開かれたインド太平洋の実

紙面一覧
紙面一覧
close