2004年4月15日 の記事
68名が医官目指す 防医大
防衛医科大学校(鳥潟親雄校長)医学科第31期学生の入校式が4月8日、浜田靖一防衛庁副長官はじめ防衛庁、自衛隊の高級幹部、来賓、父兄ら関係者多数を迎えて埼玉県所沢市の同校体育館で行われた。
真新しい制服に身を包んだ入校生68名(女子21名)と在校生が整列する中、浜田副長官が臨場、同校儀じょう隊の栄誉礼を受けたあと全員で国家斉唱。次いで鳥潟校長が登壇、入校者に対して任命を行い、代表の石坂隆博学生(東京都出身)が力強く宣誓した。
写真:代表学生が鳥潟校長に宣誓書を手渡した
鳥潟校長は式辞において、医師たる幹部自衛官を目指すという道を選んだことを讃え、「防衛医科大学校の学生として自覚と誇りを持ち、調和のとれた豊かな社会性を身につけるよう」要望した。
続いて訓示に立った浜田副長官は、近年の国際情勢で自衛隊をとりまく環境が大きく変化していることについてふれると「働く自衛官、行動できる自衛官へ変わっていく必要がある」とし、現在イラクに派遣されている卒業生を紹介しながら、将来の幹部自衛官として「こころを一つにして緊張感をもって任務に尽くすよう」要望。今後6年間の学校生活の中で、研鑽を積み、豊かな人間性を養い、総合臨床医としての能力を磨くよう期待した。
来賓を代表して得田憲司統幕事務局長と宮崎秀樹日本医師会副会長が祝辞を述べたあと学生が校歌を斉唱。志し高き若者の強い意志がみなぎる歌声が会場に響きわたった。
引き続き会場を移して祝賀会が催され、来賓、父兄、今期入校生らが栄えある門出を祝った。(塩田愛子)