自衛隊ニュース

ゲッキーのイラスト

大学生とコラボ <北部>

 東京地方協力本部北地域事務所(所長・白岩1陸尉)は8月5日、板橋区浮間で行われた「第64回いたばし花火大会」において、同区内でボランティアやイベント企画を主として活動する「淑徳大学ハートサークル」とコラボし市街地広報を実施した。

 イベント実施にあたり、板橋区募集相談員である荒木氏の協力を得て会場近傍にブースを設置。北地域事務所は「自衛官募集の周知」、ハートサークルは「サークル活動の周知及びごみ持ち帰りの普及」を目的として双方のチラシを入れ、学生がデザインしたごみの持ち帰りを促すシールを張り付けた買い物袋約500枚を配布した。

 当日は天候にも恵まれ、歩行者天国となった道路上で学生15名と広報官が花火会場に向かう観客に声掛けして、それぞれの活動を積極的にアピールし、開始から30分で全ての配布を終了した。

 北地域事務所は、引き続き地域イベントを活用した情報発信などの募集活動を推進していく。


トウチとさくら

(トウチ君とさくらちゃんは東京都の鳥「ゆりかもめ」がモチーフの東京地本のマスコットです)

北演を体感研修<札幌>

 札幌地方協力本部(本部長・佐藤和之1陸佐)は8月21、22日の両日、北海道大演習場で実施中の「令和5年度北部方面隊総合戦闘力演習」において、札幌地本管内の受験予定者らを対象に部隊研修を行った。

 参加した学生らは、北大演島松地区において第3施設団及び第1高射特科団を、千歳地区において第10即応機動連隊の作戦準備状況を研修。各部隊では指揮所及び訓練状況を研修した後、装備品等の見学を行うとともに、昼食では現職自衛官と同じコンバットレーションを喫食した。

 23日には戦闘服を試着した上で演習場での研修に参加。全ての研修を通して参加者らは自衛隊の仕事を体感し、職業の有為な選択肢としての意識を高めた。

 これまでテレビや雑誌、広報官の説明やDVDの映像などを通じて自衛隊のイメージをそれぞれ描いていた学生らは、さまざまな体験を通じてより具体的な職業として、自衛隊の理解を深めている様子だった。

 学生からは、「自衛隊の生の訓練状況を見て、装備に触れ、よりリアルにイメージすることができた」、「演習場内で見た隊員のキビキビとした動作に職業としての自衛官に魅力を感じた」などの声が聞かれた。

 札幌地本は、今後も各種イベントを活用して自衛隊の多様な実状と魅力を発信していく。

P3Cで空へ<千葉>

 千葉地方協力本部(本部長・高橋秀典1海佐)は8月5日、海上自衛隊下総航空基地で実施された哨戒機P-3C体験搭乗へ24名の募集対象者を案内した。

 当日の下総基地は晴天で時おり風も吹き絶好の搭乗日和となった。体験搭乗では基地及びその周辺を旋回し、参加者からは、「45度の旋回飛行はスリルがあって面白かった」、「初めての飛行機が自衛隊機で運命を感じた」等のうれしい感想が上がった。

 千葉地本はこれからも各関係協力団体及び地域の皆様のご理解ご協力のもと、地域と一体となった募集広報活動を、関係部隊と連携しつつ推進していく。

教委から感謝状<京都>

 京都地方協力本部(本部長・岡本宗典1陸佐)はこのほど、京都市七条中学校の「生き方探求・チャレンジ体験」推進事業への協力により、京都市教育長から感謝状を拝受した。

 これは、京都募集案内所(所長・萱野憲一陸曹長)が支援する本中学校の事業において、職場見学や防災講話、救急法やロープワーク等により、中学生の体験活動の機会を提供し、子供たちに大きな感動を与え「生きる力」の育成に貢献した功績によるもの。

 学校からは大変好評をいただき、継続実施の依頼が寄せられている。

 京都地本は体験を通じ、生徒の皆さんに自衛隊の仕事を知っていただけた。将来、『自衛官への道にもチャレンジしてもらいたい』としている。

「按針祭」でPR<静岡>

 静岡地方協力本部(本部長・武田恭一1等空佐)は8月11日、伊東港耐震岸壁(伊東市)において広報活動を行った。

 これは県内外から観光客が集まる伊東市のイベント「按針祭」の一環で、海上自衛隊の水中処分母船3号の一般公開や陸自車両の展示などを行った。

 水中処分母船は、機雷など海上における危険物の捜索や処分を行う水中処分員の任務を支援するための船。一般公開には792人が訪れ、甲板や船橋を見学した。

 前甲板では航海科の隊員がらっぱ吹奏を披露、「食事のらっぱが聞きたい」といった見学者のリクエストに応えた。「君が代は限られた時しか吹いてはいけないんです」という自衛隊ならではの話には、見学者からは驚きの声が上がっていた。

 後甲板では、水中処分員がダイバーの装備や任務について説明を行った。任務の際に着用するスーツやボンベなどに子どもたちは興味津々な様子で、迷彩服姿の隊員に次々と質問を投げ掛けていた。

 一方、岸壁では南極の氷に触れる体験や子供用制服の試着体験などを行うとともに、地本が陸自のトラックやバイクを展示。見学者は遠い地で活動する海上自衛隊の任務や、陸上自衛隊の装備品への理解を深めていた。

 静岡地本は、今後も県内各地で広報活動を行い、自衛隊への理解促進を図っていく。

防衛省・自衛隊 地方協力本部

これまで色々ありました!

吉田佳子

・25年ほど前のレンジャー取材の時「深夜2時に○○ポイントまで来て。車は2km先に窪みがあるからそこへおいでね」いやいや無理でしょう…怖いでしょう…結局駐屯地から車で連れて行ってもらいました。

・15年ほど前の救難隊の負傷者吊り上げ取材の時、吊り上げ体験をさせて頂き草原に一人降ろされました。少ししてヘリが救助に来てくれましたが「ごめんなさぁ~い、今近くに熊が数頭いる様なので我々は降りることができませ~ん、待っていてね」とヘリから告げられました。えっ?!もちろん冗談でしたが、一瞬本気でビビりました。

・潜水艦を取材した時、細い急なラッタルで逆手と順手を教えてもらいましたが、逆に考えすぎてわからなくなって…落ちました。

・大雨の演習場、深い水溜りを90度近い角度(あくまで感覚です)で登る高機動車、エンジンは吠えるし、ひっくり返るのではないかとドキドキ…。また、雨でも崩れない掩体の美しさにも魅了され…自衛隊の凄さを目の当たりにしました。

・30年ほど前、部隊の近くで飲んでいたら、ヨンチョコを掛けて雪駄を履いた男の人が角刈りのお兄さんと一緒に声を掛けてきて…ドキっと。よく見るとお世話になっている曹長たちでした。そんな格好をしている人、多かったです。

・まだ防衛庁が六本木にあった頃、夕方になると机の一番下の大きい引き出しから日本酒が出てきたりします。机の上の灰皿はタバコの吸い殻が山盛りでした。

・新宿御苑でペトリオット部隊が展開するというので、近くで待機していました。到着時間がわからず、カメラを持ってうろうろしていたら、生まれて初めて職務質問を受けました。

・イラクの帰国行事の取材時、お父さんをお迎えに来ていた姉妹がいました。メディアは抱っこされている妹ばかり写真を撮るので、お姉ちゃんが悲しそう。小紙では勿論、帰国行事の記事にお姉ちゃんに登場してもらいました。

・P3-Cの搭乗取材は、かなり激しく上下に移動したり、角度をつけて飛行したりします。いつもは偉そうなことを言っている記者が顔面蒼白になり動けなくなったのを見て、日頃の行いは大事だと肝に銘じました。因みに私は、全く平気で良い写真が撮れました。

・総火演号外作成時、道案内を載せようということになり、ある一尉が考えられる全ての経路を教えてくれました。距離などのメモと写真を撮りながらの現地取材だったので、丸々2日かかりましたが、休暇を取ってずっと付き合ってくれ、私では気付かない事や細かい事を教えてくれました。

・災害派遣の取材時。黙々と土砂の中の何かを探す姿、瓦礫から落ちてきた片方だけの子供靴を大切に拾いそっとおく姿、ぐしゃぐしゃの事務所の中を片付ける間も無く、被災者に寄り添いゆっくり歩く姿、仮設浴場の更衣室で小さい子と塗り絵をしながらお母さんがゆっくりお風呂に入れるようにしている姿、口をキッと結んで損壊家屋に印をつけていく姿…。

 これからも防衛省・自衛隊を応援し続けていきたいと思っています。

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