自衛隊ニュース

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富士登山駅伝に参加して

引き続き訓練重ねたい

25普連(遠軽) 本部管理中隊 成田雄司1陸曹


 富士登山駅伝は、御殿場市陸上競技場をスタートして富士山頂を折り返し、再び競技場に戻る日本一過酷な駅伝と言われています。6人の選手で襷を繋ぎ、自分の区間を登って下るという他に類を見ない駅伝で、その高低差は約3200メートルと驚愕そのものです。

 私は監督兼選手として2回目の参加で、前回総合10位という結果でしたが、今年はそれを上回るために持続走訓練隊は日々練成を重ねてきました。8月6日に実施される駅伝に向けて7月6日に遠軽を出発し、御殿場に向かいました。

 約1カ月間の現地訓練やタイムレースなどで6人の選手を選出しました。1区・11区和田2曹(1中隊)、2区・10区大隈3曹(重迫中隊)、3区・9区菅谷士長(同)、4区・8区鈴木2曹(本管中隊)、5区・7区成田1曹(同)及び6区本管中隊早田3曹(同)で大会に臨みました。

 大会当日は遠軽町長をはじめ沢山の応援団が駆けつけてくださり、訓練隊の背中を押してくださいました。結果は総合9位と、昨年より一つ順位を上げることができました。

 今大会は5位の2普連(高田)から遠軽チームまでのタイム差が1分36秒と非常に均衡した戦いとなりました。今回の大会で手応えや沢山の成果を得ることができました。来年は更なる順位向上を目指し引き続き訓練を重ねていきたいと思います。


25普連4中隊 大瀧慶吾3陸曹


 私たち持続走訓練隊は8月6日に行われた「第48回富士登山駅伝大会」に参加し、昨年より一つ順位を上げ9位という成績で今年の大会を終えました。

 遠軽町長をはじめとする協力会の方々にご支援いただき、駐屯地の皆様からもご協力や応援の言葉など様々な後押しがあり私たちは富士山を走り抜くことができました。本当に感謝しております。

 今年のチームは与えられたメニューをこなすだけではなく、自主的に訓練を計画し、演習等で多忙ななかでも余暇を見つけ走り込みを行ってきました。結果は少しずつではありますが、上がってきていますので今後の飛躍が期待できると思います。

 私はこれまでキャプテンを務めさせていただきましたが、来年度からは1中隊和田2曹がチームをまとめていきます。平均年齢が若く活気のある訓練隊をより良い方向に導いていくはずです。今回の悔しさをバネに常に感謝の気持ちを持ちながら訓練に邁進していきたいと思います。

 引き続き持続走訓練隊への応援をよろしくお願いします。

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海上自衛隊リアルな姿ライブ配信

 少子化や企業の採用活動の活発化等、募集環境がますます厳しくなる状況下において、海幕人事計画課募集推進室は、昨年度からWeb会議ツールの「Zoom」を活用したライブ配信による採用広報活動を実施している。

 本活動は、海幕募集推進室の加藤淳子2等海佐がライブ配信の端末を持って艦艇に赴き、乗組員の案内で艦内を見学し、その様子をオンライン上で模擬的に見学できる内容となっている。見学の終盤には、艦橋にて教育隊を修業して間もない海士隊員へのインタビューも実施する。

 ライブ配信は海幕募集推進室員の目線で撮影される映像が流れ、あたかも甲板上を歩いているかのような臨場感あふれる体験が得られることに加え、チャットを通じたコミュニケーションによってオンラインで参加している募集対象者の疑問をリアルタイムで解消できる内容となっている。

 インタビュー時にはオンライン上の見学者から「休みの日はどのように過ごしてますか」、「艦のごはんは美味しいですか」といった質問が寄せられ、海士の隊員が艦艇勤務での生活について等身大で伝える場面は、ライブ配信ならではの「リアルさ」が見受けられ、本活動の醍醐味と言える。

 ライブ配信に協力した乗組員からは「相手のリアクションが見えないため、質問に答えられているか心配なところもあったが、対面に比べ艦側が少人数で対応できる分、負担が少ない新しい形式であり、新鮮な体験だった。」との感想が聞かれ、新しい採用広報の形態に戸惑いつつも、そのメリット等について言及した。

 これまで「きりしま」、「やまぎり」といった護衛艦をはじめ、補給艦の「ときわ」や砕氷艦「しらせ」等、多種多様な艦艇でのライブ配信を実施している。ライブ配信を企画した海幕募集推進室は「新しい試みに部隊も非常に前向きに協力してくれている。今後は航空部隊等へも訪問する予定。海上自衛隊総員でのリクルート促進を踏まえ、引き続き、部隊と連携して "海上自衛隊のリアルな姿" をより多くの人に伝えたい。MORE、海上自衛隊でがんばります」としている。

入間病院、救急病院に認定

 自衛隊入間病院(病院長・加藤圭空将補)は9月9日、埼玉県知事から救急病院として認定(同月12日告示)されました。

 同病院は、令和4年3月17日、飛行場隣接・航空医学機能を有する病院として航空自衛隊入間基地に新編され、同5月に保険医療機関に指定。同7月からは救急医療機関として認定・告示されることを目指し、埼玉西部消防局との調整により地域消防機関から救急搬送されてくる2次救急患者の受け入れを開始。受け入れ実績を積み、今回の認定に至った。

 平素は、隊員やその家族等の診療・2次救急患者受け入れ・航空機操縦者等の航空医学的管理・看護等に従事する隊員の育成等を行っている。航空医学診療科・内科・外科・整形外科・麻酔科・小児科・精神科・救急科・歯科・歯科口腔外科の10診療科を有し、病床数は、一般44床・HCU6床・精神10床の60床となっている。

横須賀剣道大会で3連覇

神奈川地本 中野佑太郎2曹

 自衛隊神奈川地方協力本部募集課の中野佑太郎2陸曹はこのほど、横須賀市西体育会館で行われた横須賀年代別剣道大会(横須賀市剣道連盟主催)に出場し、30代の部(個人)で3連覇を果たした。


ワークライフバランスの充実実践


 「6歳の頃、兄2人がやっているのを見て楽しそうだと思い剣道を始めた」という中野2曹は、2019年から本大会への出場を続けている。(21年、22年はコロナウィルスによる影響で中止)。中野2曹は「午前中に、息子が6年生の部で優勝、娘が4年生の部で3位に入っており、優勝できてほっとした。父としての威厳も保てた」と喜びを語った。

 中野2曹にとって剣道とは何か、と問い掛けると、「『人生即剣道』であり、人生(私生活)が剣道に出るし、剣道が私生活や仕事に生きるものである」と即座に明答した。

 また、出勤時間は早いものの、時差通勤や通常の課業前にOA業務を集中して行うなど、フレックス制度のメリットを活用し、週4日ほどの練習や家族との時間も大切に過ごしながら、公私ともに充実した生活を送っている中野2曹は、ワークライフバランスの充実を推奨している神奈川地本にとってまさに模範のような存在である。

 神奈川地本は「余暇を使って心身ともにリフレッシュをすることで、普段の業務にて、より一層個々の力を発揮してもらいたい。今後も、年次休暇や代休、フレックス制度等を取得しやすい環境整備を実践し、積極的な取得を推進したい」としている。

6即連

「地域と共に」目指し 

美幌100キロデュアスロンを支援

ラッパ隊がファンファーレ、松本ファミリー活躍


 「第37回北海道ビホロ100キロデュアスロン大会」が8月20日、美幌町の町制施行100周年記念のイベントに併せて開催され、第6即応機動連隊(連隊長・河村友則1佐、美幌)の隊員24名及び車両6両をもって大会本部支援、関門支援及び競技運営支援を実施し、円滑な大会運営に寄与した。

 加えて、大会初となる連隊ラッパ隊(指揮者=本部管理中隊・田野島学曹長)以下6名がスタート前にファンファーレを演奏。観客を大いに盛り上げ、選手の気持ちを奮い立たせた

 大会は、第1部(10キロのランニング、80キロの自転車、10キロのランニングの計100キロ)、第2部(ランニングを除いた計90キロ)、チャレンジ第3部(自転車52キロ、ランニング10キロの計62キロ)など全5部門。

 各部門で北海道内外及び美幌駐屯地の隊員11名も参加し、総勢283名の多数の選手が最高気温28度、時折強い雨が降る中、過酷なレースを競い合った。

 連隊の支援隊は円滑な大会運営に寄与するため、美幌町柏ヶ丘陸上競技場に通信所を開設し、大会役員を通じた各所への指示や支援隊の行動全般統制。通信本部及び各関門における中継支援、参加者が各関門を通過する際の順位報告を行う関門支援を実施した。

 また競技運営支援として協議審判を実施するための輸送支援、リタイア者の収容要請を実施する後走車支援等を整斉と行い、大会の安全かつスムーズな進行に寄与。約6時間にわたる支援活動を完遂した。

 第6即応機動連隊は本大会支援を通じて、大会に華を添えるとともに、美幌町をはじめ道内外の方々の自衛隊に対する信頼感の醸成を図ることができた。

 引き続き美幌駐屯地は「地域と共に」を目指し、隊区2市8町の行事等に積極的に参加していく。


 一方、本大会に参加した第連隊の隊員は11名は全員がそれぞれの部門で完走を果たした。

 特に第6即応機動連隊火力支援中隊・松本浩紀准尉親子は群を抜いた活躍を見せた。父は第1部・男子40歳以上60歳未満の部完走、次男凌汰君(14歳)はチャレンジ部門で第6位入賞、3男学士君(11歳)はジュニア男子小学5~6年で第1位と、輝かしい成績で表彰された。

 松本准尉は「息子たちに負けないようトレーニングを続け、全員で表彰台に上がれるようにしたい」と語った。

防衛ホーム スポーツ部

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