2005年10月15日 の記事
盛大に創立50周年を祝う
講演、コンサート、開校祭、観閲式など記念行事実施

記念式典で少工校生徒が堂々の観閲パレード(10月2日)
<少工校>
少年工科学校(学校長・別所利通陸将補)は9月30日から10月2日の間、「伝統・感謝・飛翔」をテーマに創立50周年記念行事を盛大に挙行した。
昭和30年4月、生徒教育制度の発足により施設・通信・武器の各学校で開始された生徒教育は、昭和34年9月、武山駐屯地の生徒教育隊に集約、昭和38年8月、現在の少年工科学校に引き継がれ、第1期生入校から数えて50年の節目を迎えた。
創立50周年記念行事に先立ち、9月29日に大相撲解説者・舞の海秀平氏による「決してあきらめない」を演題とした創立50周年記念講演が駐屯地体育館で行われた。舞の海氏は、幼少時からの相撲に関する体験や角界引退後、ドラマ・映画に出演した際のエピソードなどを交え、「決してあきらめないで望みを持ち、色々な角度から方策を追求することの大切さと勝っても奢るな、負けても僻むな、挑戦してみよう」と生徒・職員に熱く語りかけ、感動の中、講演は盛会裡に終了した。
30日の前日祭では、近年若者達に人気急上昇中のレゲエサウンズグループ「湘南乃風」による創立記念行事芸能人コンサートが駐屯地体育館で開催された。開演と同時に生徒達のボルテージは最高潮に達し、約1時間半のコンサートは熱狂のうちにフィナーレとなった。
観閲官の別所校長が壇上で行進部隊と敬礼を交わす
翌10月1日、50周年記念開校祭が実施され、文化クラブによる発表会、体育クラブによる武道展示、訓練展示を披露した。文化クラブ発表では、7コのクラブ(英会話・落語研究・尺八・吟詠剣詩舞・合唱・隊歌・ギター)の発表が行われ、今年度設立された落語研究部の大喜利では、生徒・職員が爆笑の渦に巻き込まれた。続く武道展示では、各武道部が気合い溢れる型や演武を披露した。また訓練展示では、最上級生の3年生が中心となり、普段の訓練成果を十二分に発揮した戦闘訓練を展示した。
舞の海氏が「決してあきらめない」をテーマに記念講演
2日は創立50周年記念行事が実施され、部内外招待者、生徒職員家族、一般来校者約1,300名が来校し記念式典を挙行した。式辞の中で別所校長は「今一度、生徒教育の原点に立ち返り、将来の技術陸曹として伸展性ある生徒の育成に、全力を傾注する所存であります」と述べた。
今回の行事を滞りなく終えた少工校では、伝統・感謝・飛翔を胸に新たな未来に向かい、生徒・職員一丸となり努力することを誓った。