2005年10月1日 の記事
155日間、総航程5万5千kmを終え帰国
海自遠洋航海部隊
ロシア、ポーツマスなど13カ国14寄港地を歴訪、
友好親善に努める

海自遠洋練習航海部隊(司令官・柴田雅裕海将補以下実習幹部約180名を含む約750名)が9月20日、東京港晴海埠頭に帰国した。今回の遠洋航海は、155日間にわたって約5万5千kmを航行し、13カ国14寄港地を親善訪問した。特に、ロシアを初めて訪問した際、サンクトペテルブルクで日露通好条約150周年行事に参加、また、英国ポーツマスではトラファルガー海戦200周年記念観艦式に参加するなど、各国で友好親善を深めた。(関係者多数の出迎えを受け、晴海埠頭に接岸する練習艦「かしま」)
午前9時半すぎ、練習艦「かしま」、護衛艦「むらさめ」「ゆうぎり」が相次いで晴海埠頭HKバースに到着、遠洋航海を終えた柴田司令官をはじめ部隊幹部、実習幹部らが帰国行事会場に整列した。式典は10時半から始まり、防衛庁・自衛隊の高級幹部、衆参国会議員、関係団体の長、乗組員の家族ら多数が見守る中、今津寛副長官に柴田司令官が「平成17年度遠洋航海を終了し、ただいま帰国しました」と力強く報告した。今津副長官は訓示の中で、航海中に国内で起きた様々な出来事について触れながら「自衛隊に対する期待に応えるべく、幹部自衛官としての誇りと自覚を持ち、不断の努力を積み重ねるよう」要望した。
次いで、齋藤隆海幕長が航海中の乗組員の実績を称えながら今後とも「前向きで失敗を恐れず、はつらつと部隊隊員を率い、先頭に立って国民の負託に応えるよう」訓示した。
引き続き、来賓紹介、花束贈呈、退艦式などが順次行われたあと、実習幹部は約5カ月ぶりに家族と対面、それぞれの思い出話に花を咲かせていた。