自衛隊ニュース

ゲッキーのイラスト

成人隊員たちへ
駐屯地でエール

写真:決意表明を行う28普連の佐藤士長


決意表明を

函館

 函館駐屯地(司令・廣山1佐)は1月10日、駐屯地において「令和6年度函館駐屯地成人行事(二十歳の集い)」を行った。

 協力諸団体の会長が来賓として招かれ、部隊と共に新成人を祝福した。祝賀会食では新成人に向け、駐屯地司令より要望事項と祝福の言葉が贈られた。また、新成人を代表して第28普通科連隊の高谷士長が来賓及び列席者に対し、感謝と抱負を述べた。

 その後、新成人たちは駐屯地の隊員の見守る中、隊舎4階からはつらつと決意表明を行った。最後に駐屯地グラウンドにおいて、昨年成人した隊員と麻袋リレーで対決。今年の新成人が勝利を飾って成人行事は幕を閉じた。


父母へ思いを<海田市>

 海田市駐屯地(司令・村上賢治1陸佐)は1月20日、駐屯地年始行事を開催し、今年度二十歳を迎える隊員38名による「二十歳の誓い」を実施した。

 この行事は今回で12回目を迎え、3階建の司令部庁舎屋上から二十歳の抱負や決意を述べ上司等が激励し、自衛官としてさらなる成長を願う催しであり、毎年地域の首長をはじめ自治体関係者・協力団体等を招待、テレビ報道されるなど駐屯地並びに地域の恒例行事として定着している。

 今年は初めての試みとして隊員の家族を招き、県内から多くの家族に参加していただいた。

愛してるぜー!

 二十歳を迎えた隊員たちは自衛官・社会人としての目標や抱負を力強く誓うとともに、普段両親に面と向かって言えない感謝の気持ちを伝える隊員もいた。海田市駐屯地に両親を持つ第46普通科連隊本部管理中隊の船橋皇南1陸士は「この場を借りて感謝を伝えます。父さん、母さん、愛してるぜー!」と叫び駐屯地中が愛に包まれた。

 感動あり笑顔あり、工夫を凝らした二十歳の誓いも無事に終了した。志を新たにした38名の隊員の今後益々の成長を祈念する。


父のように

丘珠

立派な自衛官に

 丘珠駐屯地(司令・三笠展隆1陸佐)は2月4日、「二十歳のつどい」を実施した。二十歳を迎える新成人は12名おり、入校等で不在にする者を除く7名の隊員が抱負を述べた。

 新成人は「筋トレのBIG3(スクワット、デッドリフト、ベンチプレス)で500キロを目標にする!」、「彼女を作る!」、「父のような立派な自衛官になる!」、「部隊に貢献する!」と思いを述べた。

 駐屯地司令からは「成人になりできることも増えるが、周りにいる諸先輩方の話を良く聞いて、学んでもらいたい」激励され、記念品を贈呈された。

 節目を迎えた隊員の今後益々の活躍に期待する。





陸自部隊 雪まつり〝担う〟

写真:制作隊の隊員たち(帯広)


笑顔の滑り台<帯広>

 第5旅団(旅団長・岸良陸将補)は1月7日から2月2日までの間、帯広市緑ヶ丘公園内において、冬の風物詩として地域の人々に長年親しまれている伝統行事の「第62回おびひろ氷まつりを支援した。

 本支援は、第4普通科連隊(連隊長・小林1佐)が協力担任官となり、帯広駐屯地内旅団隷下部隊から集成した制作隊が、長さ約12メートルの滑り台を昨年より大幅に少ない積雪量という厳しい環境の中、これまで培われて継承されてきた技術で、創意工夫して制作していった。

 隊員一人ひとりが「来場者に楽しんでもらって、笑顔になってほしい」という思いを込めて、積極的かつ真しに作業に取り組み滑り台を完成させた。

 氷まつり開催期間中は、3日間で約17万人の来場者が迫力ある滑り台を前に長蛇の列をつくり、歓声を上げながら楽しんだ。最終日には第5音楽隊(隊長・吉田1尉)が野外ステージによる音楽演奏を実施し、大いに盛り上がった。

任務達成できた

 制作隊長の山内1尉(第5旅団広報班長)は、「制作期間中は天候が恵まれず困難な状況が続きましたが、滑り台を滑る子供たちの笑顔を見ることができ、本支援の任務を達成できたものと感じられました」と語った。

 第5旅団は地域住民の皆様から自衛隊に対するご理解をいただくとともに、冬季における築城能力の練度向上にもつなげた。


もんべつで氷像<遠軽>

復興の願い込め

 第25普通科連隊(連隊長・谷口1佐)は1月14日、北海道紋別市で開催される「第62回もんべつ流氷まつり」(2月8日~11日)のメイン氷像の制作を開始した。

 メイン氷像のモデルは、昨年12月9日に国の重要文化財に指定された石川県に所在する「總持寺祖院大祖堂」。現在復興に向けた取り組みを行っていることから、被災された方々が勇気と希望を持ち一日も早く復興し災害前の普段の日常を取り戻していただきたいという願いを込めて制作する運びとなった。

 氷像制作に先立ち紋別市による受入式に参加。製作会場や道具を清め、支援隊及び実行委員関係者が安全に制作し完成できるように祈願した。


かまくらも制作<丘珠>

丘珠駐屯地(司令・三笠展隆1陸佐)は1月25日、札幌市東区で行われた「元町冬のふれあい祭り」に参加した。

 駐屯地からは、北部方面管制気象隊(隊長・長義和2陸佐)10名と駐屯地キャラクター「たまちゃん」が参加し、会場の元町会館前広場(もっちー広場)でチューブ滑り台とかまくらの制作を支援した。

 今年は例年にない暖冬・少雪であり、当日も暖かい日差しがまぶしいほどの晴天に恵まれた。

 巨大なチューブ滑り台には長い行列ができ、チューブを引き上げる隊員は額に汗がにじむほどの大忙しとなった。「たまちゃん」が登場すると多くの来場者の笑顔が見られ、子供から大人まで皆に愛される人気を実感できた。

 地元の中学生や高校生も支援に来ており、隊員とのふれあいの中で自衛官の多岐にわたる仕事内容に驚きつつ自衛隊への理解と興味を示してくれた。

 今年も地域の方々との交流の場を支援できたことに感謝し、行事の盛会に貢献できたことを光栄に思うとともに、さらなる連携の強化を目指して日々の任務にまい進していく。


昼夜徹し作業<岩見沢>

 岩見沢駐屯地(司令・山下1佐)は1月11~2月7日の間、岩見沢駅東市民広場公園で開催された「第35回IWAMIZAWAドカ雪まつり」の大型滑り台付メインステージ(全長約20・高さ6メートル)を制作した。

 雪まつりは道内屈指の豪雪地帯である岩見沢市で雪と触れ合い冬を楽しもうという趣旨のもとで行われており、岩見沢市の冬の一大イベントとなっている。

 駐屯地は、平成5年の第3回より支援を実施している。今回は第398施設中隊(中隊長・神谷1尉)が担任し、駐屯地各部隊からの日々支援人員30名をもってメインステージを制作し、期間を通じて降雪や気温が上下する不安定な気候の中、苦戦しながら日中のみならず夜間も作業を行い完成させた。

 1月31日には、岩見沢市長が会場へご来訪され、謝意を受けた。

 2月8日、天候に恵まれた冬日和の下、開会式にて無事に市へ引渡引渡状及びゴールドショベルを贈り、実行委員長より感謝状を受け取った。

 本支援を通して地域の活性化に寄与、地域住民に対して駐屯地への認知・理解の促進させた。




紙面一覧
紙面一覧
close