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防衛省・自衛隊
地方協力本部

写真:入隊予定者と懇談する小関1士


年の近いリクルータが活躍 

<山形>

 山形地本米沢地域事務所(所長・島津1陸尉)は、1月18日、米沢地方合同庁舎内において、置賜地域入隊予定者説明会を開催した。

 この説明会は、今春の入隊予定者とそのご家族に対して、入隊後の生活や教育訓練の概要等を紹介し、不安を払拭することで入隊意欲の向上を図ることが目的であり、この日は入隊予定者18名とご家族15名が参加した。

 説明会では、所長が着隊までの流れ、生活・勤務環境、昨年末に発表された自衛官の処遇改善状況や福利厚生等について説明した後、リクルータとして派遣された第20普通科連隊の廣野士長、長谷部士長及び第6後方支援連隊の小関1士と懇談する場を設けた。

 参加者からは「年齢の近い隊員から、教育隊の話や部隊の苦労話を聞くことができて良かった」、「外出や服装、髪型などについて、身近な部隊の方に話を聞けて安心した」等の感想が聞かれた。

 また、女性の入隊予定者に女性自衛官が、女性ならではの視点で的確にアドバイス。説明を受けた参加者は「女性自衛官の経験談や、男性広報官には聞きづらい話を聞くことができて、入隊への不安が無くなりました」と明るい表情で語った。

 米沢地域事務所は「今後も引き続き、入隊予定者を適切にフォローアップし、入隊まで一つでも多くの不安を解消できるようサポート態勢を充実させていく」としている。

 

伊勢崎興陽高インターンシップ<群馬>
 群馬地方協力本部前橋募集案内所(所長・土屋章2陸尉)は、12月12日、陸上自衛隊新町駐屯地において、駐屯地広報及び、第12施設隊第2小隊の支援を受け、群馬県立伊勢崎興陽高等学校の生徒27名及び教諭2名に対し、自衛隊インターンシップを実施した。
 インターンシップでは、まず自衛隊の概要について理解してもらうため、所長による「職業ガイダンス」を実施し、生徒達は、自衛隊の職域の広さや、国家公務員としての待遇面の良さ等について、初めて知る事に驚いた様子で、自衛官という職業について学んでいた。
 続いて「防災講話」では、所長の従事した災害派遣現場での多くの経験からリアルな話を聞き、生徒達は真剣な表情で傾聴していた。各座学の休憩間に設置した「制服試着コーナー」は生徒達に人気で喜んでもらう事が出来た。
 昼は隊員食堂での「体験喫食」を挟み、午後は午前中の「防災講話」で学んだ「土のう作成及び土のう積み」の実習を行った。
 実習では、自衛隊らしく所長から生徒達に対し「任務付与」が行われ、それぞれの班ごと協力し、示された規模の土のうを作成して土のう積みを行った。生徒達は、事前に示された「着眼」を意識して一生懸命に協力して取り組み、一つの目標に向かい集団で事を成す達成感や仲間の大切さについて実習を通じて学んだ。
 生徒達からは、「自衛隊もいいかも!と思いました」「1日があっという間で、楽しかったです」との感想が聞かれた。
 前橋募集案内所では、今後も、地域・学校との連携を深め、あらゆる機会を通じて、より多くの生徒や先生に自衛隊の魅力を発信していく。

入隊予定者の不安払拭
<神奈川>
 神奈川地方協力本部平塚地域事務所(所長・兒玉憲幸1陸尉)は、令和7年度入隊予定者7名及びその保護者12名に対し、入隊にあたっての不安や疑問点を解消するための説明を行った。
 1月25日、平塚地域事務所で開かれた説明会では、広報官が自衛隊の役割や職種職域、入隊後の生活、訓練内容、待遇、福利厚生、安全対策、そして入隊までの準備事項について詳しく説明した。その後、座談会を行い、現役隊員の体験談を通じて自衛官の日常やキャリア形成の実例などを具体的に紹介した。
 参加した入隊予定者は、「多くの不安があったが今回の説明で解消できた。入隊まで1カ月以上あるので心と体、特に体力面を強化し自信をもって入隊できるよう準備したい」と話してくれた。また、保護者の方からは、「自衛隊の活動や支援体制について理解が深まった」との声をいただいた。
 平塚地域事務所では「入隊予定者及びそのご家族が安心して新たなスタートを迎えられるよう、また、希望と夢、そして目標をもって入隊できるよう、今後も説明会を実施していく」としている。

オリンピック選手が技術指導 
<和歌山>
 和歌山地方協力本部(本部長・髙岡良一1陸佐)は、1月23日から25日の3日間、自衛隊体育学校の支援を得て、自衛隊体育学校所属のオリンピック出場選手(レスリング)による講話や技術指導等の広報活動を実施した。
 今回来訪したのは、体育学校レスリング班監督で和歌山県出身の湯元3陸佐(2012年ロンドンオリンピックフリースタイル55キロ級銅メダリスト)、高谷1陸尉(2024年パリオリンピックフリースタイル74キロ級銀メダリスト)、石黒2陸曹(2024年パリオリンピックフリースタイル86キロ級7位)の3名である。
 初日の23日は、湯元監督の出身校である和歌山工業高校で、1年生約320名に対して講話及びレスリング体験を実施した。その後、和歌山北高校に移動し、和歌山工業高校及び同北高校レスリング部員、近隣の小・中学生合わせて約55名に技術指導を行った。
 2日目は県南部に移動し、新宮高校の運動部員約105名に対して講話を行った後、同校レスリング部員及び近隣小・中学生合わせて約10名に技術指導を行った。
 最終日の25日は、那智勝浦文花袋育館(那智勝浦町)で和歌山県及び三重県のレスリング部員約75名に対して技術指導を実施した。
 各学校で実施した講話では、高谷選手は、「目の前にある課題に対して努力することの重要性」について話し、石黒選手は、「オリンピックに対する思いや、反省点」などについて話した。
 また技術指導では、体の使い方や、技のかけ方などを指導し、その後、参加者と2分間のスパーリングを行った。参加者は選手から少しでも経験を得るために真剣に取組んでいた。
 和歌山地本は「多くの方に参加していただき感謝している。今後もスポーツ振興に寄与するとともに、様々な機会を通じて自衛隊に対する理解を深めてもらい、募集基盤の拡充に努めていく」としている。

バス運転体験を支援
<徳島>
 徳島地方協力本部(本部長・袴田重征1海佐)は1月28日、徳島駐屯地において、退職予定の自衛官を対象とした、徳島県及び徳島運輸支局主催の運輸業界就職説明会及びバス運転体験会を支援した。
 前段の運輸業界就職説明会には、バス協会・トラック協会・タクシー協会・自動車整備振興会が参加し、それぞれの協会から、業務内容や仕事の魅力等の紹介があり、自衛隊勤務で培った経験や資格を生かして再就職先として検討いただきたいと説明があった。
 後段のバス運転体験会では、初めて路線バスを運転するため、緊張している隊員もいたが、普段から大型車両の運転に携わる機会が多い隊員もいるため、バスの運転に慣れるのも早く、自衛官の運転技術の高さをアピールできた。
 また併せて、事業所ごとにブースを設け、就職相談会も開催され、隊員は各事業所における処遇等、具体的な話を真剣に聞いている姿が見受けられた。参加した隊員からは、「バスの運転を楽しむことができ、より一層興味をもった。職業選択肢の幅が広がった」などの感想があり、再就職への意欲向上につながった。
 今後も運輸業界の人材確保に協力し、退職自衛官の有用性を周知するとともに、隊員達が安心して就職活動ができる環境を整え、再就職に役立つ企画を計画・支援していく。



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