自衛隊ニュース

はまフェス! ~家族と共に過ごす時間~
<補給艦はまな>
写真:家族の理解も深まった「はまフェス」
1月19日、補給艦「はまな」は隊員家族を対象としたアットホーム「はまなフェスティバル」(略して「はまフェス」)を開催した。
隊員は年末年始に家族と過ごすことができなかったことから、艦に家族を招き、餅つき等を行い、少し遅めの正月気分に浸ることができた。つきたてのお餅はあんこを包んだり、きな粉をまぶしたりとさまざまなアレンジで美味しくいただいた。また、佐世保音楽隊によって、「軍艦」や「新時代」など8曲が演奏され、来艦者からは「演奏の迫力が凄かった!」、「また聴きたい!」などの声があり、大盛況のまま終了した。
隊員家族が「はまな」に乗艦し「見て感じる」ことで、海上自衛隊の任務に対し一層の理解を得る良い機会になった。
補給艦「はまな」は令和7年3月29日をもって、就役35年となる。今後も、海上自衛隊の補給艦(第1海上補給隊)の一艦として、活躍していく。
18期海曹予定者課程始まる
<佐世保教育隊>
1月7日、佐世保教育隊(司令・井上貴嗣1海佐)は、第18期海曹予定者課程の始業式を佐世保地方総監部幕僚長(稲田丈司海将補)臨席のもと挙行した。
海曹予定者課程の学生142名は、海曹として必要な精神的、身体的基盤及び技能を修得するために入校した。
佐世保教育隊司令は履修申し渡し後、「多忙な部隊勤務の中から、自分自身の向上のための貴重な時間を与えられたことをよく認識し、海曹として勤務するにあたり、何が必要かということをよく考え、貪欲に学び自分のものとしてもらいたい」と式辞を述べた。
佐世保地方総監部幕僚長は、「本課程を通じて海曹とは如何にあるべきかを真剣に考え、海曹として職務を遂行するための精神的・肉体的な礎を築いていくこと」、「3等海曹への昇任が自衛官としての1つの大きな区切りにあたり、自らの人生を展望し、より具体的な中・長期的な目標を立て、行動に繋げていくこと」及び「これまでの自分と一線を画し、真摯に取り組んでもらいたい」と佐世保地方総監の訓示を代読した。
学生は、約2カ月半の教育期間中、海曹として必要な精神的、身体的基盤を育成することを目標に、様々な教育訓練や競技等を通じ、3等海曹としての基礎を身につけていく。
LCAC実習支援<輸送艦しもきた>
写真:実習を行うLCAC
第1輸送隊所属の輸送艦「しもきた」(艦長・寺岡寛幸2海佐)は、昨年11月27日から12月8日(広島湾)及び12月23日から26日(日向灘)の間、LCAC部隊実習支援を実施した。
LCACは海面を浮上して高速移動するホバークラフトであり、洋上から陸上(ビーチ等)に上陸することができるという一般的な艦艇ではできない特殊な能力を有している。「令和6年能登半島地震」の際は、地震の被害により道路からアクセスができない中、洋上から車両・支援物資を揚陸したことは記憶に新しい。この特殊な能力を有するLCACは5名で運航しており、艇長兼操縦士のクラフトマスター、エンジン操作等行うエンジニア、レーダー・無線を操作するナビゲーター、物資等の搭載計画を立案するロードマスター、不具合を修理するデッキエンジニアで構成されている。LCACの乗員は、江田島にある水陸両用戦・機雷戦戦術支援隊にて育成するが、座学・シミュレーターを経て、実機を用いた実習に入る。「しもきた」は、この実習支援を本年度これまでに3回行った。
ヘリ発着艦訓練も
今回「しもきた」は、LCAC部隊実習支援と同時期に、ヘリコプターの発着艦訓練支援を行ったが、これまでに支援したヘリの種類は、海上自衛隊に限らず、陸上自衛隊の輸送ヘリや対戦車ヘリ、航空自衛隊の救難ヘリ等、多岐に渡る。「しもきた」就役以来のヘリコプター等の発着艦数は、まもなく3000回を迎える。
輸送艦は、上記の訓練支援以外にも、硫黄島への業務輸送や陸自水陸機動団等との協同訓練、地方自治体との防災訓練など、多岐にわたり活動しており、今後も国民との架け橋となれるよう、まい進する所存である。
航空集団司令部隊員が
大和消防署から感謝状
「やっぱり自衛隊は頼りになる」
写真:山本1尉(左)と大和市消防長
1月29日、建物火災を消火したとして、神奈川県大和市消防木部から海上自衛隊航空集団司令部所属山本1海尉に対し、感謝状が贈呈された。
昨年11月7日、山本1尉は帰宅途中に火災を発見、その場に居合わせた2名と協力し、消防・警察へ通報するとともに、高さ2メートル程度の火勢が強まる中、初期消火にあたり、見事これを鎮火させた。消防隊の到着後も、状況を適切に引き継ぎ、同隊員の一連の行動は消防隊からも高い評価を得た。
火災現場は、住宅密集地であり山本1尉による火災発見と迅速な初期消火がなければ延焼が拡大した可能性もあり、これの未然防止にも大いに寄与した。
共に初期消火にあたった人から「やっぱり自衛官は頼りになる」などの言葉もあり、海上自衛官としての不断の訓練の成果を発揮し、地域住民に対して、その精強性を知らしめた。
百里基地航空祭に6万5千人
写真:F‐2戦闘機が次々と離陸