自衛隊ニュース

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独身男性隊員と地域の独身女性が交流

1空群が出会いパーティー

29組のカップル誕生 

 海自第1航空群(司令・大西哲海将補、鹿屋)はこのほど鹿屋航空基地において、「ラブメモリアルinKANOYA2024」を開催した。

 海上自衛隊及び鹿屋航空基地に対する理解を深めてもらう広報活動と併せて、基地所属の独身男性隊員と地域の独身女性との親睦を深め新たな出会いの場を提供することを目的として、今年開隊70周年を迎える鹿屋航空基地、40周年を迎える鹿屋肝属法人会青年部会及び鹿児島県出会いサポートセンターの共催で初の試みとして実施した。

 法人会青年部会及びサポートセンターのスタッフによる強力な支援のもと、基地所属隊員と鹿児島県在住の女性のそれぞれ45名が参加した。

 2部構成で実施され、第1部は参加隊員の案内による基地見学(管制塔、展示航空機)及び体育館での自己アピールを含むレクリエーション、第2部は鹿屋市内のホテルにて隊員と参加女性との懇親会を行った。

 やや小雨の降るあいにくの天候の中、法人会青年部会長及び第1航空群司令のあいさつでスタートした。

海自の魅力PR

 隊員たちは日頃慣れていない基地案内という広報活動に最初はやや緊張した面持ちであったものの、時間の経過とともに、緊張もほぐれ笑顔で海上自衛隊の魅力や鹿屋航空基地での勤務についてPRしていた。

 体育館でのレクリエーションでは、野口たくお氏(MBC南日本放送)の軽妙な司会もあり、参加男性・女性とも真剣な目差しで臨みつつも終始盛り上がりを見せていた。

 第2部の懇親会では、参加女性と海上自衛隊での仕事の話だけでなく休日やプライベートの話などさまざまな話題で親睦を深め、最終的には29組のカップルが誕生し、大盛況のまま会は幕を閉じた。

 次回の開催は未定であるが、本行事を通じて、地元の参加女性と鹿屋肝属法人会青年部会等約100名の方々に海上自衛隊航空部隊及び鹿屋航空基地に対する理解を深めていただくとともに、独身者にとって貴重な出会いの場をつくる良い機会となった。

 鹿屋航空基地は、今後とも隊員が安心して日々の任務及び訓練に専念できるよう強固な基盤、環境を創出するため地域住民の皆様とのつながりを大切にし、さらに理解を深めていただけるように取り組んでまいります。

  

美幌も開く

 陸自美幌駐屯地所属隊員20名は12月20日、美幌町内の飲食店において美幌駐屯部隊充実整備期成会が主催する独身者交流パーティーに参加した。

 本事業は、駐屯地に所在する独身男性隊員と美幌町及び同町周辺地域の女性が食事をしながら交流を深める目的で実施された。駐屯地所属隊員からの参加者を募集したところ、多数の参加希望者により早い時期に定員となった。

 集合した参加者は当初緊張した面もちであったが美幌駐屯地司令、中津健士1佐による隊員の気持ちに沿ったあいさつにより場の雰囲気が明るくなった。

 お互いに自己紹介し席につくと、趣味の話や出身地の話等ですぐにうち解け、自然と参加者同士の距離も縮まり次第に至る所で笑い声が聞こえ始め、会場は楽しい雰囲気に包まれた。

 その間、何度か席替えが行われ、気が合う者同士が現れて盛んに連絡先の交換が行われた。会の終了後も多くの参加者が会場に残り引き続き会話を楽しんだ。

 本事業により、地域との交流をさらに深めることができた。


防衛ホームスポーツ部

49回目の優勝を果たした対馬駐屯地チーム


対馬駐、駅伝で49回目V
強い自衛隊であることで
安心感じていただければ
 陸自対馬駐屯地(司令・鏡森直樹1陸佐)は12月15日、長崎県対馬市で行われた「第64回対馬縦断駅伝大会」に参加した。
 駅伝大会は昭和36年の第1回大会に始まった。対馬北部にある玄関口、比田勝港をスタート。国道を南へ縦断して対馬駐屯地が所在する厳原町の南の玄関口、厳原港をゴールとする88・8キロのコースで行われた。
 全13区間のうち5~9区を女子の部とし、1~4区及び10~13区の計8区間を男子の部として競われた。
 男子団体の部に出場した対馬駐屯地は、8区間中の6区間で区間賞を獲得し、39年連続49回目の優勝を飾った。
 団体の部は第11回大会から開催されており、当時対馬分屯地に移駐していた第41普通科連隊4中隊が陸上自衛隊として参加し優勝した。これまでに過去4回、対馬に所在する航空自衛隊が優勝したほかは、昭和61年から39年連続で陸上自衛隊が優勝している。
 大会運営協力として審判車両4両が支援。また、対馬駐屯地所属隊員がふるさと選手として生まれ育った故郷のチームの一員として走り大会を盛り上げた。
後半首位譲らず
 監督兼選手として参加した大久保2曹は、「1区と2区が出遅れ、3区のたすき中継ではライバルの消防チームに2分55秒差に離されましたが3区で縮め、4区のエース阿比留3曹で逆転出来ました。後半の4区間は予定通りのレースプランで一度もトップを譲らずゴールテープを切ることが出来ました。6区間で区間賞を取り総合タイムも昨年より7分37秒短縮出来ました。伝統ある対馬縦断駅伝で39連覇を達成することが出来、大変うれしく思います」と話した。
 9月に普通科中隊に配置された対馬出身の12区・東1士は「小さい頃から走りたいと思っていた大会だったので、自衛隊に入隊して対馬に戻ってきてこのユニフォームを着て走ることができとてもうれしく思います。来年は自分がチームを引っ張り40連覇を目指したい」と意気込んだ。
 2年連続アンカー13区を務めた結城1尉(普通科中隊長)は「私よりも若い隊員に活躍してもらいたいのが本音ですが、無事にゴールテープを切り39連覇を達成することが出来ました。強い陸上自衛隊であることで島民の皆様に安心を感じていただければうれしく思います。今後は後輩育成に力を入れ引き続き強くあり続けるため努力してまいります。また、沿道で応援してくださった島民の皆様に感謝を申し上げます」と話した。

久居33普連は炊事支援
 陸自第33普通科連隊(連隊長・金子1佐)はこのほど、榊原温泉郷で行われた「第27回ひさい榊原温泉マラソン大会」の炊事支援に第1中隊(中隊長・千葉1尉)を派遣した。
 本支援は、津市地域振興課の依頼により、マラソン大会の会場である榊原小学校において豚汁を炊き出して来場者に振る舞い、マラソン大会の盛会に寄与し、自衛隊への理解と興味及び見識を深めてもらうことを目的に実施した。
 支援にあたった8名の炊事班は、早朝から食材を受領し炊事班長(岩井3曹)を長に野外炊事車での豚汁約1500食の調理に手際よく取り組んだ。
 来場者は普段見ることのできない炊事車での調理を興味深く見学。炊事班は子供たちの「自衛隊さんがんばってぇ!」の応援を背に連携を取りながら炊き出しを行った。広報スペースでは災害派遣活動時の写真を展示し、リアルな写真に参加者は足を止めていた。
 大会には副連隊長(清水2佐)をはじめ多くの隊員がランナーとして参加し、地域の方々と一緒に笑顔で汗を流した。終了後、会場に訪れた来場者は、第1中隊炊事班特製の豚汁に舌鼓を打ち、「おいしいね♪」と笑顔を見せていた。



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