2006年3月15日 の記事
T-1B、ラストフライト
空自第5術科学校

最終フライトのセレモニーで放水を受けるパイロットも満足そう
新たな道へ
連続無事故飛行10万時間超える
航空自衛隊第5術科学校(小牧)に配属されているT-1B型機のラストフライト行事が3月3日、同校飛行課前エプロン地区で行われた。
午前9時、全基幹隊員が整列する中、開式の辞に続いて杉野隆久
飛行課長が双石芳則学校長に対して申告した。次いで、T-1型機4機が順次、離陸。飛行場上空でダイヤモンド隊形を組んで華麗に飛行しながら、3機は浜松基地へと向かった。1機は編隊離脱後、地上展示するため小牧基地に再び帰還、機長の楠本明彦3佐らにWAFから花束が贈られた。
今回のラストフライト行事は、5術校飛行課が3月27日付をもって整理されることに伴うもので、T-1型機も3月までで用途廃止となる。輝かしい歴史を誇る飛行課は、これまでに795名の要撃管制幹部を養成するとともに10万時間を超える連続無事故飛行時間を記録、昨年5月10日に防衛庁長宮から第1級賞状を授与されている。
また、T-1型機は、初鷹の愛称で呼ばれ、A型機とB型機があり、過去に66機生産され、パイロット訓練生が初めて乗るジェット練習機として親しまれてきた。現在は岐阜基地に1機と小牧基地の5術校に4機の計5機のみとなっている。
T-1B型機とともに双石学校長をはじめ基幹隊員が一堂に
(3月3日、小牧飛行場で)