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スパーリング訓練で強烈な蹴りを繰り出す(第34普通科連隊) 


格闘特級訓練終える〈第34普通科連隊〉 

 第34普通科連隊(連隊長・兜智之1佐)は9月24日から11月15日までの間、板妻駐屯地において「令和6年度連隊格闘特級練成訓練」を実施した。

 本訓練は格闘検定1級、準特級及び特級保有者に対して練成・検定を実施し、近接戦闘能力を向上させるとともに師団格闘集合訓練に万全を期すことを目的に行われた。

 訓練参加者は徒手及び武器使用による基本から応用技術について、格闘指導官の資格を保有する教官・助教の指導を受けながら格闘技術の練度向上に励んだ。特に終盤の特級検定では、培った格闘技術をすべて発揮して全力で挑んでいた。


海上システム開発隊 髙橋1尉が

マスターズ体操で14位

 「第57回全日本マスターズ体操競技選手権大会」が9月22日に開催され、海上システム開発隊の髙橋1海尉が所属するチーム「ちくだいKIP」が団体総合で第14位(68団体参加)に入った。

 髙橋1尉は平成18年に第16期一般曹候補士(現曹候補生)として入隊。平成24年に幹部(部内)となり、現在は横須賀の海上システム開発隊で勤務している。
 高校入学と同時に器械体操を始め、入隊後も防衛大学校体操競技部の部外指導者として学生に体操を教えながら自身も競技を続け、昨年に引き続き全日本マスターズ選手権に出場するなど、積極的に活動を継続している。海上自衛隊で唯一の現役体操選手だ。
 体操競技は「ゆか」、「あん馬」、「つり輪」、「跳馬」「平行棒」、「鉄棒」の6種目。団体戦は最大5人が演技し、上位3人の合計点で順位が決まる。
 髙橋1尉は得意の「あん馬」で40代部門(54人中)13位、「鉄棒」は同(同)17位と上位に迫る活躍を見せた。
 髙橋1尉は、「昨年に引き続いて団体戦に出場させていただき、大変貴重な経験となりました。今回はけががあり、不安な部分を抱えたままの競技でしたが、信頼しあえる仲間と多くの声援に後押しされ、6種目最後まで演技することができました。チームメイトをはじめ、関係者の皆様、そして競技生活を支えてくれた家族には大変感謝しています。たとえうまくいかないときでも、諦めずに活動を継続し、仲間と切磋琢磨したことで、大きく成長できたと感じています。常に感謝の気持ちを忘れず、前向きに進んでいくことで必ず目標は達成できると考えます。だからこそッ、ネバーギブアップ!」と、さらなる躍進に向けて強い意志を示している。

育児休業(2W)取得

第6即応機動連隊=美幌
淀川将太郎3陸曹

 私はこのほど、2週間の育児休業を取得させていただきました。育児休業間、私は妻がストレスをなるべく感じることのない環境作りを心掛けました。

 そのためには、私が率先して家事や育児を実施することは当然で、その上で妻は今の時点で何を望んでいるのか理解することが大切だと感じました。また、お互い生活環境が変わり神経質になることは想像ができていたので、コミュニケーションを怠らないよう気をつけました。

 家事全般については問題なく協力できましたが、育児については初めてということもあり、妻と手探り状態で模索しながらの育児でした。

 また、完全母乳での育児だったので夜泣きで起きても妻しか対処できず、もどかしい時もあり、それでも泣いている理由が分からない時はお互い不安になり余裕が無くなることもありました。そんな時は妻の身体をマッサージしたりするなどして、少しでも疲れを取れるように心掛けました。

 今回の育児休業を取得して特に良かったと思ったことは給与についてで、子供が0歳児であったため育児休業手当を受給することができ、生活に必要なお金について心配するようなことはありませんでした。

 個人的には仕事の面においても1カ月以上のような長期に渡る休業ではなく、2週間という期間であったのは適切だと思いました。

 理由は仕事に関して長期不在によるブランクを回避することができ、休業終了後の職場復帰も殆ど問題なくできたからです。

 育児休業を取得するにあたり、私のいない間の業務を調整・支援して下さった上司、同僚及び後輩の皆様に感謝申し上げます。


警備犬の命名式
〈海自呉地方隊〉

「A(エース)と「Frea(フレア)」に

 10月25日に行われた広島県呉市立吉浦中学校の文化祭において、海上自衛隊呉地方隊所属の新規警備犬2頭(ジャーマンシェパード、生後7カ月)の命名式が行われた。

 命名式には、海上自衛隊から呉地方総監の福田海将をはじめ、2頭の訓練にあたる呉造修補給所貯油所所長、岡村1海佐及び訓練士等が参加。吉浦中学校からは河本校長、命名者で同校2年生の神笠歩美さんなど多数の学校関係者が出席し盛大に挙行された。

 2頭のうち1頭(雄)は吉浦中学校の生徒から名前を募集し、もう1頭(雌)は福田総監に命名を依頼した。その結果、雄犬は「A(エース)」、雌犬は「Frea(フレア)」と名付けられた。

 命名者の神笠さんは「エースは野球で要となる選手のことを指す。警備犬の中のエースになってほしい」と名付けの理由を語った。フレアは、ドイツ語で「愛の女神」を意味し、皆から愛される警備犬となることを祈って名付けられた。

 「A」と「Frea」は同じ日に生まれたきょうだい犬。今後2頭は一人前の警備犬となるべく、貯油所の訓練士とともに訓練に励む予定だ。


北海道補給処カワセミコンサート

地元高校の吹奏楽部と共演

 北海道補給処(処長・藤丸幸二陸将補)は11月2日、恵庭市自衛隊協力会(会長・原田裕恵庭市長)と共催し、市民会館大ホールで北部方面音楽隊(隊長・蓑毛勝熊3陸佐)の協力の下、「北海道補給処カワセミコンサート」を開催した。

 第1部は音楽班長の岡2尉の指揮により力強く、厳かな雰囲気に始まり、第2部は音楽隊長の蓑毛3佐率いるビッグバンドがユーモア全開で会場を一気に沸かせた。終盤には市内の北海道文教大学附属高校吹奏楽部(森義弘教諭)との合同演奏も実現し、自衛隊と地域の絆を深めた。

 最後はアンコールを受け吹奏楽部生徒をステージ上に招き「翼をください」を会場全体で合唱。鳴り止まない拍手の中、幕が下ろされた。北海道補給処はこれまでに続き、地域との絆を大切にして自衛隊への関心や親近感の醸成に寄与していきたい。


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