自衛隊ニュース

国際活動総合訓練を実施
「CRF」との連携「不測事態対処」など練度向上図る
ヘリから素早く降りて緊急患者搬送に向かう隊員
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《あいば野演習場》
国際平和協力活動総合訓練が9月15日から19日までの5日間にわたって、あいば野演習場で実施された。
これは、国際平和協力活動要員候補者に対して総合訓練を実施し、「本隊第1波中継国到着~先遣隊との業務引継ぎ~復興支援活動」までの場面における一連の行動を演練して、国際平和協力活動能力の向上を図ることを目的としたもので、主要演練項目は「先遣隊との連携」「本隊指揮下部隊と警備中隊との連携」「不測事態対処」「射撃(至近距離射撃)」の4項目。
15日、訓練開始式に続いて、本隊第1波(隊本部、直接後方支援中隊、警備中隊、補給隊)、全般後方支援隊、本隊主力が中央即応集団(CRF)先遣隊との連携を図った。また、慣熟訓練では、直接後方支援中隊がガンハンドリング、戦闘衛生、航空隊がエアドーム展張、夜間飛行、警備中隊が宿営地警備等、施設隊が道路整備支援、衛生隊が医療技術支援、輸送隊が輸送業務支援、補給隊が給水支援をそれぞれ演練した。
最終日の19日には、警備中隊を主に至近距離射撃が行われ、国際平和協力活動に必要な基盤となる練度の向上を図った。
なお、折木良一陸幕長と火箱芳文中方総監が相次いで訓練を視察、概況報告を受けるとともに直接隊員に声をかけて激励した。
C1、CH47「体験飛行」に招待者630人が空の散歩満喫
《入間基地》
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自衛隊記念日行事「体験飛行」が9月28日に空自入間基地で実施され、抽選で招待された約630人がC-1輸送機、CH-47J輸送ヘリコプターで空の旅を楽しんだ。第2輸送航空隊のC-1は高度1000メートルで埼玉・坂戸を回り川越方面に南下、東京・吉祥寺を経て再び入間基地へ戻るコース、航空救難団入間ヘリコプター空輸隊のCH―47Jは高度600メートルで埼玉・新座市を通過したあと東京・杉並区周辺でUターンし入間基地に戻るコースで約20分間飛行した。今回はC-1が創隊50周年の記念塗装機(=写真)、CH-47Jも運用された3機のうち1機はフェニックスが描かれた救難団50周年記念塗装機を使用するなど、めったに見られない機体に搭乗者たちは興奮を隠せない様子のなかで体験飛行が行われた。また、基地内ではT-4、U-4、U-125の航空機展示や自衛隊グッズの売店などもあり、来場者たちは自衛隊記念日行事をそれぞれ満喫していた。