自衛隊ニュース

コンサートでも<立川>
東京地方協力本部立川出張所(所長・星2陸尉)は4月29日、立川市の昭和記念公園ふれあい広場において、みどりのフィールドコンサートに併せ、装備品展示等を実施した=写真。
同コンサートは、航空自衛隊航空中央音楽隊(府中基地)の恒例のイベントで、演奏が始まるとあちこちで「あっ、この曲知ってる!」という声があがり、音楽に誘われた観客で広場は瞬く間にいっぱいとなった。
横須賀基地は、職種や艦艇の模型展示、体験試着、南極の氷展示を実施し広場を盛り上げた。青空を背景に、白い海上自衛官のミニ制服を試着し、記念撮影する家族連れが多く見られるなど大活況となった。
立川出張所は、中型トラックの車両展示などのブースを開設。「車が大好き。レンジャーもテレビで見てすごくかっこ良くて、将来レンジャーになりたいと今から宣言しているんですよ」と広報官との記念撮影を希望する家族もいるなど関心を集めた。VR体験も大変好評だった。
来場者からは「陸、海、空3自衛隊が一度に楽しめるなんて、なんて豪華なイベントなの!」という声が聞かれた。
立川出張所では、地域のイベントの場も活用しながら、自衛隊の魅力発信を継続し募集業務にまい進する。
みなと祭でPR<本部>
東京地方協力本部(本部長・山下博二陸将補)は5月20日及び21日、江東区の東京国際クルーズターミナルで開催された「第74回東京みなと祭」へ参加し、試験艦「あすか」(艦長・渡邊秀幸2海佐)の一般公開と連携して広報ブースを出展した。東京港が国際貿易港として開港したことを記念して行われているイベントで、2日間で約2万5千人が訪れた。
「あすか」の一般公開には両日とも長蛇の列ができ、約6千名が乗艦するなど大人気で、乗艦者は普段見ることが出来ない甲板の様子や、乗員による「ラッパ」の吹奏などを見て大いに楽しんでいるようだった。
東京地本は「あすか」が公開されている岸壁とターミナル内の2カ所に広報ブースを設置。岸壁では自衛隊に関するアンケートや制服の試着等を行い、子供たちがミニ制服を着て記念撮影をするなどにぎわいを見せた。
ターミナル内ではアンケート抽選会とVR体験を行い、抽選券を握りしめた家族連れなど多数の来場者が訪れ、抽選結果に一喜一憂したり、VRの動画を見て親子で盛り上がったりと大盛況だった。
東京地本は、今後も自衛隊への理解を深めるべく、魅力ある広報活動を実施していく。
滑走路を歩く<函館>
函館地方協力本部(本部長・大垣雅之1空佐)は5月27日、航空自衛隊八雲分屯基地で行われた「ランウエイウォーク」で一般広報を実施。普段立ち入ることのできない分屯基地の滑走路を一般開放、学生や家族連れなどたくさんの来場者でにぎわった。
広報ブースでは、ミニ制服の試着や缶バッチ釣りが大人気で、会場は子供たちの笑顔であふれた。函館地本は、これからも地域と密着した広報を追求し、多くの方が自衛隊に興味・関心を持ってもらえるよう積極的に広報活動を推進していく。
防災合宿を支援<福島>
福島地方協力本部会津若松出張所(所長・鈴木1陸尉)は6月1、2の両日、国立磐梯青少年交流の家で実施された「猪苗代高校防災・減災合宿」を支援した。
防災合宿は、東日本大震災の記憶を風化させないことを目的として猪苗代高校が例年実施。防災・減災について、自助や共助の重要性を学生自らが体験し学ぶことを主眼としている。
初日はロープワークや段ボールベットの制作及び野外炊飯を行ったが、生徒自らが考えることを重視し、基本を教えるのみであったため、生徒は苦労しながらも習ったことを駆使しつつ一生懸命取り組んでいた。野外炊飯でも生徒の多くが未経験のため点火に戸惑うなどその難しさを感じていたが、広報官のサポートを受けながら炊飯について学んでいた。
翌日は、災害が発生した際に設置される避難所の運営をゲーム感覚で体感できる避難所運営ゲーム(HUG)を実施。様々な状況が発生する中で、避難所の運営に行き詰まるチームもあり、その難しさを体感していた。
最後に広報官によるHUGの展示を実施し、統率のとれた行動に「最初に役割を設定するのが重要だと感じた」や「個人がチームの一員として一丸となって行動しているところがすごかった」との感想を受け、防災・減災合宿の締めくくりとなった。
福島地本は、今後もイベント等を積極的に支援し、自衛隊をPRすることで多くの方々の認知と理解を深めていく。
ヘリ体験搭乗<岩手>
岩手地方協力本部(本部長・佐藤慎二1陸佐)は6月3日、岩手駐屯地において、陸上自衛隊東北方面航空隊ヘリコプター隊の支援を受けて、今年度初めての航空機(UH-1J)体験搭乗を行った。
台風2号や前線の影響により全国的に不安定な天候のなか、前日まで実施が危ぶまれていたが、当日は天候が安定し、計画どおり実施することができた。
募集対象者、募集・援護協力者等61名が参加。参加者は、搭乗前教育を受けた後、グループごとに、岩手駐屯地を離陸後、眼下に広がる岩手山を眺めながら盛岡市上空で折り返す約10分間の空中散歩を満喫した。やや緊張した面持ちで乗り込んだ参加者も着陸後は皆満面の笑みに変わり、満足した様子で降機してくる姿が印象的だった。
また、今回初の試みとして、岩手地本オリジナルのドックタグを作成し参加者に搭乗記念としてプレゼントしたところ、予想以上の好評と感謝の言葉を頂いた。
岩手地本は、今後も部隊と連携して体験搭乗などを実施し、自衛隊の活動への理解と協力を得るとともに志願者の獲得に努める。
個別相談会に協力<札幌>
札幌地方協力本部(本部長・佐藤和之1陸佐)は5月18日、北海道経済センターにおいて、札幌商工会議所主催の退職自衛官の採用を検討している企業を対象とした「就職担当自衛官との個別相談会」に参加協力した。
昨年12月に初めて開催された退職自衛官採用セミナーで特に需要の多かった「個別相談会」に限定し、退職自衛官(若年定年制・自衛隊新卒)の認知度向上と企業の人材確保につなげようと札幌商工会議所産業部からの依頼で2回目の開催。参加企業は当初の計画を上回る35社(54名)に上り、退職自衛官の人材としての人気と評価の高さがうかがえた。
札幌地域援護センター長(松浦3陸佐)以下15名の隊員は6ブースに分かれ、「2023人材ガイド(退職自衛官の雇用ガイド)」を持って、ていねいに説明を行ったが、1時間以上にわたり熱心に相談する企業もあった。
募集課募集計画係長(川村陸曹長)以下2名の隊員は、予備自衛官補の採用、制度等の概要説明を、予備自衛官課総括班長(斧1陸尉)以下3名の隊員は予備自衛官及び即応予備自衛官の制度・概要等をそれぞれ説明するなど、札幌地本部員30名が一丸となって真しに対応した。
参加企業からは「自衛隊新卒の存在を初めて知った」、「求人手続きの方法について理解できた」、「退職自衛官の採用を積極的に検討する」など前向きな声が多数あったほか、「インターンシップ(職業体験)に協力したい」との要望もあり、大きな成果が得られた。
中学校で講話<静岡>
静岡地方協力本部袋井地域事務所(所長・有吉將人1空尉)は6月5日、磐田市立竜洋中学校で職業講話を実施した。
自衛隊の仕事に興味を持つ2年生19人が2回に分かれて参加。広報官の菊地貴文2陸曹が自衛隊の任務や災害派遣活動、自衛官の1日などについてスライドを交えて紹介した。
特に菊地2曹が実際に参加した東北や熊本での災害派遣活動の体験談を話すと、生徒たちは一生懸命内容をパソコンに打ち込みながら熱心に聞き入っていた。
最後に設けられた質疑応答の時間では、「自衛隊生活で一番つらかった訓練はなんですか」、「辞めたくなったことはありますか」、また女子生徒から「自衛隊に入ると男性にモテますか」といったさまざまな質問があり、菊地2曹が一つ一つ丁寧に回答した。
袋井所は、今後も学習支援を通じて自衛隊の活動に対する理解の深化を図り、地域・学校等との連携の強化に努めていく。
写真展に協力<富山>
6月3日、富山県女性防衛協力会が主催する「自衛隊写真展」がグランドプラザ(富山市)で行われ、富山地方協力本部(本部長・宮内雅也1陸佐)が全面的に協力した。
写真展は、県内に大きな自衛隊施設がなく、かつ自然災害が少ないために自衛隊へのなじみが薄い富山県において、少しでも自衛隊に対する理解を深めてもらいたいとの思いを込めて主催者が毎年6月に開催しているもので、今年で27回目。今回は「~まもる~」をテーマに、陸・海・空の隊員の活躍を中心とした写真パネル(約90点)を展示し、来場者の関心を集めた。
また、第10戦車大隊(今津)の装備品(WAPC)展示に加え、地本部員のミニイベント(手旗信号・簡易担架作成)のほか、地元の富山第一高校吹奏楽部が音楽演奏(自衛隊メドレー・フラッシュモブ)を行うなど、ダイナミックでコミカルな演出で写真展を盛り上げた。来場者からは「報道とは別の自衛隊の活動を知ることができた」、「自衛官の方とふれあい親近感が湧いた」と好評を得た。
富山地本では、引き続きイベント等に協力し、各自治体・各協力団体と密接に連携し、富山県の皆様に自衛隊に対する認知度の向上を図りたいとしている。