自衛隊ニュース

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郡山駐屯地70周年

 郡山駐屯地(司令・金野洋平2陸佐)は、4月23日、「郡山駐屯地創立70周年記念行事」を4年ぶりに駐屯地を一般開放して挙行した。

 駐屯地営庭で実施された観閲式の式辞において金野司令は、来場者の方々に感謝の言葉を述べるとともに、「郡山駐屯地所在隊員一同は、創設以来、諸先輩方が築かれた歴史と伝統を継承しつつ国家防衛はもとより、県、各市町村、各機関の方々との連携を深化させ、信頼関係を構築してまいります。そのため皆様と一体となって、その期待・負託に応えるべく、日々練成を重ねてまいります。そして地域と共存し、地域から信頼される駐屯地を実現すべく、より一層精進していく所存です」と述べた。

 観閲行進では、観閲部隊指揮官池田3佐以下133名、車両47両が第6音楽隊の演奏に合わせ威風堂々と行進した。じ後、郡山駐屯地太鼓部の演奏に続く、戦闘訓練展示では、第6高射特科大隊保有の対空レーダー、93式近距離地対空誘導弾(近SAM)、11式短距離地対空誘導弾(11短SAM)による一連の対空戦闘や、東北方面特科連隊の保有する155mm榴弾砲(FH70)の空包射撃、第44普通科連隊による地上戦闘が行われ、その迫力に観客の方々より盛大な歓声と拍手が沸き上がった。

 また、装備品展示、第6音楽隊の演奏、郡山駐屯地音楽クラブ・福島駐屯地音楽クラブ・福島地方協力本部音楽クラブの合同演奏による「ふれあいコンサート」、3・1/2tトラック及び10式雪上車の体験搭乗などを行い、約7000名の来場者から郡山駐屯地への理解と信頼を得るとともに、親近感を深めることが出来た。

第14旅団創隊17周年

善通寺駐屯地開設73周年

 第14旅団(旅団長・大場剛陸将補)及び善通寺駐屯地(司令・福元洋一1陸佐)は、4月29日、善通寺駐屯地(香川県)において「第14旅団創隊17周年及び善通寺駐屯地開設73周年記念行事」を挙行した。

 近年はコロナ禍のため、入場を制限し規模を縮小したかたちで行事を行ってきたため、駐屯地を一般開放しての記念行事は4年ぶりとなった。

 今年度は、国会議員をはじめ、香川県知事、地元善通寺市長、各地方自治体の長及び各協力団体の会長等、多くの来賓が参加したとともに、募集対象者及び一般の方々等約8000名が来場した。

 式典において大場旅団長は、「第十四旅団は、『四国の護りの要』であり、また機動旅団として我が国の抑止・対処の中核を担う我々は、地域の皆様から信頼され、国民の負託に応えられる強い部隊でなければならない。『万事任務が基準』を合言葉に、いかなる事態にも即応し、与えられた任務を完遂できるよう『実力の進化』を図るとともに、『地域との連携』を常に意識して隊務に取り組んでいこう」と述べた。

弘前駐屯地55周年

 弘前駐屯地(司令・萱沼文洋1陸佐)は4月23日、「駐屯地創立55周年記念日行事」を挙行した。

 記念日当日は時折強風が吹く中、まだコロナが落ち着かないという状況の中、感染防止対策を万全に実施。今年の駐屯地記念日は、招待者、県内外者合わせて約3000名が駐屯地を訪れた。

 記念式典では、観閲部隊指揮官・第9偵察隊長・白崎2佐の指揮する約350名の隊員が参列、萱沼司令は「我々は強くあらねばならない。津軽の地と人を守ることが責務であり、わが国に対して指一本触れさせない、抑止力の体現者にならなければならない。弘前駐屯地はこれからも郷土に思いを馳せ、任務に邁進します。弘前駐屯地に対しまして変わらぬご支援ご声援を賜りますよう心からお願い申し上げます」と式辞した。次に、櫻田宏弘前市長、佐藤正久参議院議員、滝沢求参議院議員が来賓祝辞を述べた。次いで、第9音楽隊の演奏の中、観閲行進を行い、隊員約350名、車両35両、航空機2機の堂々たる行進に大勢の観客から大きな拍手が送られた。

 記念式典の後、第9音楽隊による華麗な演奏、第9偵察隊による一糸乱れぬオートバイドリル、第4中隊を基幹とした増強部隊による迫力満点の訓練展示が行われ、目の前で繰り広げられた戦闘シーン、火砲の空包射撃に歓声が沸きあがった。

 この他にも高機動車の体験試乗、体育館での屋内コンサート、チビッ子広場、装備品展示などのコーナーも設けられ、駐屯地を訪れた多くの来場者と信頼・理解を深める記念行事となった。

松本駐屯地73周年

 松本駐屯地(司令・鏡森直樹1陸佐)は4月23日、「松本駐屯地創設73周年記念行事」を挙行した。

 式典には、長野県知事の阿部守一氏、松本市長の臥雲義尚様、経済再生担当大臣の後藤茂之氏を始め、多数の来賓を迎え盛大に開催された。当日は晴天に恵まれ、駐屯地には県内外から約1万5000人が来場した。

 駐屯地司令は式辞において、「73年間にわたる長野県唯一の駐屯地として存在して来れたのも、皆様方の御支援及び御協力と、自衛隊に対する御理解があっての事であり、改めて感謝するとともに、着任当初掲げた要望事項『連携』『信頼』を具現すべく、県内各自治体、関係機関の皆様と密接に『連携』し、県及び地域の住民の皆様から信頼され、愛される長野県唯一の駐屯地を築いていく」と述べた。

 観閲行進、第12音楽隊による音楽演奏、滝ケ原雲海太鼓、航空自衛隊入間修武太鼓との合同太鼓演奏、情報小隊によるオートバイドリル、模擬戦闘訓練展示が実施された他、塩尻志学館高校による書道パフォーマンス、第12後方支援隊による足湯コーナー等、駐屯地全域で実施された各種イベントはどれも賑わいを見せた。

 松本駐屯地は、これまで以上に国民の自衛隊に対する「期待に応える事」が、我々に課せられた使命、責務である事を強く認識し、日々の訓練に励み、更に地域に愛され信頼される駐屯地を目指して行く。

新発田駐屯地70周年

第30普通科連隊61周年

 新発田駐屯地(司令・前田貴大1陸佐)は4月22日、「駐屯地開設70周年及び第30普通科連隊創隊61周年記念行事」を行い、新型コロナウイルスの影響から令和元年度以来、4年ぶりの開催となった。

 当日は国会議員をはじめ、新潟県知事・県議会議員、市町村長、各協力団体等多数の来賓が臨席し、記念行事を挙行した。

 観閲部隊(指揮官/副連隊長・関谷幸治2陸佐)は30連隊のほか、第12後方支援隊、第12音楽隊、第12偵察戦闘大隊、第12ヘリコプター隊及び航空自衛隊新潟救難隊から支援を受け、人員212名、車両29両、航空機2機で編成し、大観衆の前で4年ぶりに威風堂々とした姿を披露した。

 訓練展示では、第12音楽隊の音楽演奏と新発田駐屯地開設70周年記念人文字写真撮影を行い、記念撮影では駐屯地司令の号令の下、隊員が『70』と『SHIBATA』の人文字を作り、その周りを来場者で囲んでいただき、70周年を記念する1枚となった。

 各種イベントでは、装備品展示、高機動車の体験試乗、広報パネル展示、白壁兵舎広報史料館見学を行い、訪れた人達は普段目にすることのない装備品や車両を前に記念撮影などをして楽しんだ。

 また今年度も新発田市自衛隊家族会主催によるミニ電車の試乗を行い、大人から子供まで大勢の人で賑わった。

 本記念行事は、約4000名の来場者を迎えて大盛況の内に終了した。

えびの駐屯地42周年

 えびの駐屯地(司令・大江良治1陸佐)は4月22日、4年ぶりに駐屯地を一般開放しての創立記念行事を開催した。

 大江司令は来場者に対し「『信頼と感謝』を合言葉に、地域に信頼される部隊を駐屯地一丸となって造ってまいります」と述べた後、隊員に対し「身近なところで我々を支えて頂いているご家族や地域の方々への感謝の心を決して忘れることなく、今後も隊員諸官が力を合わせて地域と一体となり任務に邁進することを期待しています」と述べた。

 式典は観閲式の後に観閲行進、太鼓演奏(熊本西特連太鼓)、一般陸曹候補生による自衛隊体操展示に続き特科射撃展示では、指揮通信車に搭乗した第3大隊の女性自衛官の長田3尉が8門のFH70を指揮し、音楽とコラボした32発の空砲射撃及び砲身ドリル等を披露し、最終弾は8門斉射の迫力と長田3尉の凛とした姿に多くの歓声と拍手が送られた。

 また、23日にはえびの市の飯野地区で市中パレード及び装備品展示を実施し、約1200人の観客が沿道に駆けつけた。徒歩行進部隊が目の前を通過する度に拍手が湧きおこり、大迫力の車両行進には特に子供からの大きな声援が隊員に送られた。

 駐屯地は本行事を通じて陸上自衛隊の真姿を示すとともに駐屯地に対する一層の理解促進と信頼強化を図る事ができた。

陸自幹部候補生学校69周年

 陸上自衛隊幹部候補生学校(学校長・吉川徳等陸将補=前川原)は4月16日、部内外の来賓、近隣住民、OB、職員及び候補生の家族等、約2000名が来訪するなか、「開校69周年記念行事」を開催した。

 観閲式に先立ち、日頃から幹部候補生学校に協力を頂いている6名の方々と3団体に対し、学校長から感謝状が贈呈された。

 観閲式では、観閲官たる学校長が学生隊長以下、学生隊の職員・候補生で構成された観閲部隊を巡閲した後に、式辞の中で「皆様からの温かいご支援、ご協力のおかげを持ちまして、幹部の心のふるさとである前川原を巣立った多くの幹部自衛官は、全国各地において、更には海外の派遣先において、様々な任務遂行の核心として職務にまい進しているところです。いかに過酷な状況下にあっても、自らの頭で考え、部隊、隊員をしっかりと統率して任務を完遂し得る「信頼に足る幹部候補生」になるよう育成することをここにお誓い申し上げます」と、幹部候補生学校の職員を代表して諸先輩及び地域の皆様に対し感謝と誓いの言葉を述べた。

 引き続き行われた観閲行進では、候補生が入校後の短い期間の中で練成した成果を存分に発揮し、威風堂々たる行進を披露した。その後、第4音楽隊による音楽演奏、各候補生隊対抗の剛健綱引きが行われ、血気溢れる候補生隊の剛健精神に会場は盛り上がりを見せた。

 記念行事は4年ぶりの一般開放であり、九州所在の各部隊による装備品展示、教導隊による体験試乗、曹友会主催の子供広場、福岡地方協力本部による自衛隊ブースも賑わいを見せた。

 また、前日の15日には、同期生会連合会主催による175柱の幹部自衛官殉職者の御霊に対する追悼式が行われた。

 なお、第64期本校卒業生の卒業40周年の同窓会とも言うべきホームカミングデーも併せて実施され、同期との再会を喜んだ。


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