自衛隊ニュース

潜水艦へ引率<和歌山>
和歌山地方協力本部(本部長・栫憲記1陸佐)は5月4、5の両日、和歌山県北部の九度山町で開催された「九度山真田まつり」に自衛隊ブースを出展。また、5、6日には海自阪神基地隊が計画した潜水艦特別見学へ募集対象者14名を引率して参加した=写真。
九度山町で開催された「九度山真田まつり」には、県内外から多くの来場者が訪れた。自衛隊ブースでは、装備品展示のほかミニ制服試着等を行った。
潜水艦特別見学では、当初予定には無かった掃海艇を見学した後、潜水艦乗員に引率され潜水艦での仕事内容、生活環境について説明を受けながら、普段立ち入ることができない潜水艦内の見学を行った。
参加者からは「潜水艦を見るのも初めてなのに、艦内に入ることができてとても良かった」、「潜水艦の仕事内容や勤務している隊員の生活内容を聞き、自衛隊の大切さと大変さが理解できた」などの感想が聞かれた。
和歌山地本は、今後もイベントに参加して自衛隊の認知度向上を図るとともに、募集対象者に対する部隊見学や広報イベントを計画し、一人でも多くの志願者獲得を目指していく。
子供たちが体験<静岡>
静岡地方協力本部富士地域事務所(所長・本間亮2陸尉)は4月16日、静岡ガスエネリアショールーム(富士市)で開催されたイベント「JIMOTOトリップ」に参加し、広報活動を行った。
イベントは、「地元の文化・歴史を楽しもう!」をテーマに開催され、和菓子作りや溶岩染め、地元の伝承踊り「富士ばやし」の体験などが行われた。
富士所は、「地域のくらしを守る自衛隊、として展示を行ってほしい」という依頼を受け参加。
会場入口にデジタルサイネージを設置、自衛隊のオリジナル動画を流して集客するとともに、広報ブースでは迷彩服の試着体験やVR体験、自衛官採用制度説明、広報グッズの配布などを行い、会場を盛り上げた。
特にVR体験には多くの来場者が訪れ、ヘリコプターからの降下や水陸両用車の試乗を映像で疑
似体験し楽しんでいた。
質問コーナーでは、「なぜ(陸海空の)迷彩服の色が違うの」、「幸せな瞬間は何ですか」などブースを訪れた小学生から活発に質問が出された。
富士所は、今後も地域のイベント等で自衛隊の活動や魅力を発信、身近に感じてもらえるような広報活動を行っていく。
復興イベントへ<長崎>
自衛隊長崎地方協力本部島原地域事務所(前所長・堀一彦1陸尉)は3月5日、南島原市須川港多目的防災広場で開催された「東日本・熊本震災復興支援イベント第8回リメンバー3・11」に参加し、募集広報活動を実施した。
イベントは、島原半島が雲仙普賢岳噴火災害を経験し全国からの温かい支援を受けて復興を成し遂げた経緯から、南島原市民として東日本大震災や熊本大地震の被災地の現状や支援に関心を持ち、日頃から防災の準備や知識を深めるとともに防災意識の向上を図ることを目的として4年ぶり8回目の開催となった。
イベントでは、日赤救急救命講座体験、日本防災士会防災用品展示、防災クイズ、救助資器材の展示等の防災・減災コーナーも設けられた。長崎地本は、災害派遣活動のパネル展示及び第16普通科連隊(連隊長・福添哲生1陸佐)の支援を得て装備品(軽装甲機動車、1/2トントラック)の展示を実施。ブースには約250名の見学者が訪れた。
来場者は「防災について再認識できた。まずは、自分の身は自分で守れるようにしておく」と感想を話していた。
島原地域事務所は、今回のイベントだけではなく、職業講話や防災講話等を積極的に実施し、多くの方々に自衛隊への興味や理解を深めていただけるよう募集広報活動に努めていく。
医工専で説明会<愛知>
愛知地方協力本部豊田地域事務所(所長・安藤幸治2陸尉)は4月26日、学校法人セムイ学園東海医療工学専門学校の学生に対し、自衛隊制度説明会を実施した。
同校は救急救命士の免許を取得するための専門教育を実施し卒業生の多くは消防機関、医療機関及び公安系公務員に就職しており、今春4名の卒業生が自衛隊に入隊した。
説明会に参加した学生からは「救急救命士免許を取得して消防士を目指しているが、採用枠が少ないことから自衛隊への就職も視野に入れています」など意見を多く聞くことができ、6名の学生が一般曹候補生及び自衛官候補生の志願票を記入して受験を決めた。
愛知地本は自衛官等募集を取り巻く環境がますます厳しくなっている中、学校等とのつながりを大切にし、一つ一つの広報イベントを通じて自衛隊の魅力発信に努め、1人でも多くの入隊・入校者を輩出して募集目標の達成にまい進する。
女子大にブース<神奈川>
神奈川地方協力本部市ヶ尾募集案内所(所長・内山1空尉)は4月17日、18日、20日、東洋英和女学院大学(横浜市緑区)にブースを出展し、自衛隊の説明会を実施した。40名以上の学生が足を運んでくれた。
18日と20日は神奈川地本のキャラクター「はまにゃん」がブースに駆け付け、ブースに足を止めてくれる人数も増加した。
今回はキャリアセンターからの要望により、女性広報官2名による説明会開催となり、終始和やかな雰囲気で説明等が行われ、学生たちに大変好評だった。ほとんどの学生は陸海空3自衛隊に多種多様な職種・職域があることを知らず、幅広い仕事に携われることに非常に驚いていた。
人間科学部で心理科学を専攻する3年生は「カウンセリング等を行う職域があることに驚きました。心理幹部に興味を持ちました」、国際社会学部の2年生は「海上自衛隊の海外勤務に惹かれました。世界で活躍できる職場は魅力的です」と語るなど、自衛隊の魅力の一つの職種・職域の多さをアピールする良い機会となった。
20日には星野三喜夫学長も来訪され、安樂広報官(陸上自衛官・市ヶ尾募集案内所)、福田広報官(海上自衛官・上大岡募集案内所)から職種等について説明を受けられた。
市ヶ尾募集案内所は今後も魅力を発信し、女性志願者の獲得、入隊へとつなげていく。
レース場で走行<栃木>
栃木地方協力本部(本部長・梶恒一郎1陸佐)は5月4日、モビリティリゾートもてぎ(栃木県芳賀郡)で開催された「働くクルマ大集合」で広報展を実施した。
家族連れを中心に7千人を超える来場者で賑わう中、ショベルカーなどの大型重機、パトカーや消防車、レースのオフィシャルカーなどの展示車両に連なり、中央即応連隊(宇都宮)の96式装輪装甲車、軽装甲機動車、高機動車、偵察用オートバイが展示された。
普段あまり目にすることのできない自衛隊車両を前に写真を撮ったり、自衛官へ質問したりと、展示車両への来場者は絶えることがなかった。写真を撮っていた大学生からは、「いろいろな車の中に、緑の車両集団があって目を引きました!災害派遣など、TVで活躍している自衛隊にはいつも感謝しています」と笑顔で語った。
イベントの締めくくりとして場内のレース場で展示車両の走行パレード=写真=が行われ、一段と盛り上がりを見せた。
栃木地本は、今後も広報イベントを通じ地域の皆様に自衛隊を身近に感じていただけるよう活動していくとともに、自衛隊への理解の推進及び募集活動にまい進していく。
駐屯地に「遠足」<帯広>
帯広地方協力本部(本部長・内山信吾1陸佐)は5月12日、白樺学園高等学校(帯広市)の生徒、教員に対し帯広駐屯地の駐屯地見学を実施した。学校行事「遠足」の行先に同駐屯地が選定され、2年生131名と教員ら10名が参加した。
駐屯地内では帯広駐屯地の支援を受け、軽装甲機動車(LAV)、99式自走155ミリりゅう弾砲(99HSP)、対戦車ヘリコプター(AH-1S)、オートバイ(警務用)等の装備品展示を実施。
整備工場、駐屯地資料館等の自衛隊施設を見学したほか、隊員食堂で普段隊員が食べている昼食を体験喫食した。同校が帯広駐屯地の「遠足」を兼ねて見学を実施するのは初めての試み。生徒たちは各施設の規模の大きさや装備品のエンジン音の大きさ等に驚きを隠せない様子だった。
生徒からは、「隊員の生活にも理解を深められた」、「すごく楽しかったのでまた来たいです」などの声が寄せらた。この日の昼食メニューは金曜日のカレーライスだったこともあり、中には大盛りにする生徒やおかわりをする生徒もいてスタミナ万全で午後から残りの遠足に備えていた。
帯広地本は今後も各学校との連携を強化し様々なイベントを企画、自衛隊に対する深化を図り志願者獲得に向けまい進していく。
競馬場で初演奏<京都>
京都地方協力本部(本部長・岡本宗典1陸佐)は4月30日、京都競馬場で開催されたG1レース「天皇賞(春)競走」において、海上自衛隊舞鶴音楽隊の協力を得てファンファーレ及び表彰式での生演奏を披露し、広報活動を行った。
令和7年に開設百周年を迎える京都競馬場において自衛隊が演奏をするのは今回が初めて。
3年ぶりに開催された伝統の一戦を前に、ファンによる手拍子と共に海上自衛隊舞鶴音楽隊によるファンファーレが盛り上げ、スタンドは約4万5千人の大歓声に包まれた。レース後に芝コース内で行われた表彰式でも国歌と得賞歌を演奏した。
また、大型映像ディスプレイ装置のターフビジョンをはじめ、場内に設置された全てのモニターで自衛官募集のCM動画や生ファンファーレの告知がレースの合間に放映された。
京都地本は、「リニューアルされたばかりの話題性が高い場で広報できる機会に恵まれ、全国放送のテレビやラジオ、動画サイトやSNSでも多く取り上げられ、抜群の広報効果が得られた。今後も自衛隊に対する理解を深めていただくため、自衛隊の活動を府民の皆さまに幅広く紹介していく」としている。