2008年3月15日 の記事
4ヵ月ぶり補給活動再開
海自派遣艦艇部隊
インド洋でパキスタン・フリゲートに
補給支援特別措置法に基づき、再びインド洋での補給活動に派遣された海自派遣艦艇部隊(指揮官・佐伯精司1護隊司令)の補給艦「おうみ」(艦長・後藤大輔1佐以下約150名)、護衛艦「むらさめ」(艦長・小澤豊2佐以下約190名)が2月21日、パキスタン海軍のフリゲートに艦船用燃料などを洋上補給し、旧テロ特措法の失効以来、約4カ月ぶりに各国艦艇への補給支援活動を再開した。
海自ヘリが警戒する中、「おうみ」に近づくパキスタン艦
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1月24日に「むらさめ」が横須賀を、また、翌25日に「おうみ」が佐世保をそれぞれ相次いで出港後、2艦が合流、2月中旬にはインド洋北部の活動海域に到着していた。
2月21日、バーレーンにある有志連合司令部に派遣されている海自連絡官との調整を経て、再開後、初の洋上補給が実施されたもので、「むらさめ」搭載のSH60K哨戒ヘリコプターが上空で周囲を警戒する中、約1時間かけて「おうみ」からパキスタン海軍のフリゲート「ティプ・サルタン」に艦船用燃料約160キロリットルと真水約60トンを補給した。洋上補給終了後、「ティプ・サルタン」は「君が代」を流し、乗員も整列して帽子を振るなど、日本の活動再開に心から感謝の意を表明した。また、日本の補給再開に対して各国から感謝のメッセージが多数寄せられている。
防衛省は同日「海上自衛隊による補給支援活動は、資源の多くを中東地域に依存する我が国の国益にも関わるものであり、また、『テロとの闘い』に取り組む国際社会に対して我が国が果たすべき責任を履行するものであります。このような意義を有する補給支援活動について、安全に十分配慮のうえ実施してまいりますので、国民の皆様のご理解、ご協力をお願いいたします」とコメントした。