自衛隊ニュース

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令和7年のスタート切る 訓練始め

アンカーを走る楠見師団長(第6師団)


師団長も激走<6師団>

 第6師団司令部(師団長・楠見晋一陸将=神町)は、令和7年1月7日に年頭行事及び訓練はじめを実施し、新たな気持ちで令和7年の隊務を開始した。

 年頭行事においては、楠見師団長をはじめ各部課長等が新年の決意を表明し、満願成就の願いを込めて新しい達磨に目入れを行った。
 引き続き、訓練はじめとして各部課室を5グループに分け、グループ対抗による武装走を司令部庁舎周辺において実施した。各チームが一丸となり、隊員1人ひとりが白熱した走りを繰り広げた。応援にも熱が入り、一体感のある訓練はじめとなった。
 令和7年も、いかなる任務も完遂しうる第6師団を創造しつつ、隊務に邁進していく。

十勝周辺空域で航空
安全祈願<5旅団>
 第5旅団(旅団長・岸良知樹陸将補=帯広)は、1月14日、帯広駐屯地十勝飛行場及び十勝周辺空域において、同旅団唯一の航空科部隊である第5飛行隊(隊長・村山2佐)の飛行能力を向上させるとともに、1年間の航空安全を祈願することを目的に令和7年年初飛行訓練を実施した。
 訓練当日は多用途ヘリコプターUH1J、3機をもって、帯広十勝飛行場を離陸し、十勝周辺空域を高度約760メートルで約1時間飛行しつつ、第5旅団長が上空のヘリコプターから「第5旅団は道東第一線部隊として、道東の守りを固めるとともに、いついかなる任務に対しても、これに即応し持続性及び強靭性を発揮して任務を完遂し得るよう精進する事が必要である。新たな1年の幕開けに際し、目標を定め、目標達成に向け日々努力してもらいたい」と年頭の辞を述べるとともに、令和7年の航空安全を祈願し、同飛行訓練を終了した。
 第5旅団は、令和7年を更なる飛躍の年として、日々練磨を重ね、進化を遂げていく。

新年 棒取りの乱<都城>
 都城駐屯地(司令・石川直樹1陸佐)は1月9日、駐屯地グラウンドにおいて訓練始めを実施した。
 訓練始めは、綱1本(9点)・竹2本(各5点)・木銃101本(各1点)をグラウンド中央に配置し、2個チームが左右それぞれ50メートル離れた開始線より一斉にスタートして綱等を奪取し、総得点(計120点)を競うという都城駐屯地オリジナルの競技を各中隊等によるトーナメント方式で実施した。当日は快晴の空の下、自衛隊家族会及び駐屯地モニターの方々にご参列を頂き、軽快ならっぱ手の「突撃」の吹奏を皮切りに競技を開始した。隊員らは強固な団結力を遺憾なく発揮して一心不乱に競技に取り組み、白熱した対決の末、第43普通科連隊第4中隊が見事優勝を勝ち取った。
 隊員らの気迫に満ちた様子を見た参列者からは、「隊員さんは迫力があり、普段から厳しい訓練を積んでいるのが見て分かります。とっても頼もしいです」等の感嘆の声が上がった。
(12面にも訓練始め特集)





全国でここだけ
凧揚げできる飛行場
<霞目駐屯地>

大空高く舞い上がれ!

飛行場に舞う無数の凧


 霞目駐屯地(司令・松元三展1陸佐)は、1月11日に駐屯地を一般開放し、「Kasuminome Kite FESTIVAL」を開催した。

 本イベントは、霞目飛行場周辺町内会連絡協議会と共催で毎年行っている新春の行事であり、今年で49回目を迎えた。これまでは「凧揚げ大会」と称していたものの、「全国で唯一、飛行場で凧揚げができる」という珍しさを売り出して、今後、より多くの人に参加してもらえるよう、今回、名称を変更して開催した。また当日は、オリジナル凧の制作と滑走路での凧あげに加え、格納庫での多用途ヘリの見学なども行った。

 来場したお客様からは、「毎年、子供と楽しみにしているんだよ」「カラフルな凧がキレイだね」というコメントもあり、皆さん思い思いにイベントを楽しんでいただいた。

 子供たちの笑い声が飛び交う中、今年一年の平和を願う想いを乗せて、大空高く凧が舞い上がる一日となった。


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