自衛隊ニュース
航空無事故飛行5000時間
北部方面ヘリコプター隊
飛行隊全員で集合写真
黒谷3佐と玉田1尉(北方ヘリ)
北部方面ヘリコプター隊(隊長・佐藤2佐)は10月25日、航空無事故飛行5千時間達成セレモニーを実施した。
同隊に所属する黒谷3佐と玉田1尉は航空操縦士として長年勤務しこのたび、航空無事故飛行5千時間を迎えた。
近年、航空機数の減少により個人の飛行時間も減少している中、同じ部隊で勤務する2名の隊員が同じ時期に達成するのは非常に珍しく、「2名合わせて10000時間」のプレートを持って写真を撮影した。この日は黒谷3佐の夫人もお祝いに来駐された。
セレモニーの終わりには航空科ではお馴染みの水掛けが行われ、同僚隊員から手厚い祝福を受けた。
防衛ホームスポーツ部
次女(左)とも一緒に稽古で汗を流す中原曹長
陸自中業支の中原曹長が快挙
剣道最難関の''八段審査合格
合格率0.8%の〝狭き門〟突破す
陸自中央業務支援隊(市ヶ谷)の中原曹長(48)は11月26日、東京・日本武道館で行われた剣道の最高位を目指す八段審査に臨んだ。今回、1087名が受審し9名合格(合格率0・8%)という狭き門にも関わらず、見事合格を果たし、現役自衛官唯一の八段を受有した。
年3回行われる八段審査の合格率は国家資格の司法書士(合格率約4%)より低い狭き門とされ、まさに「国内最難関の試験」と言われる。
八段の受審資格は七段受有後10年経過かつ46歳以上と定められており、20年以上の歳月をかけて合格する人もいるなど人生を捧げないと手に入らないとも言われている。
中原曹長は小学4年生から剣道を始め、数々の大会で好成績を収め、入隊後も全自衛隊大会で優勝、その他の大会でも優秀な成績を収めている。
現職自衛官・OB、実業団等の選手と週2回、駐屯地の体育館で早朝及び昼休み時間を利用して稽古するとともに、勤務終了後には都内の剣道場で週3回稽古を行い、青少年育成にも励んでいる。第1普通科連隊(練馬)に所属する次女とも剣道の稽古を通じて一緒に汗を流している。
八段を受有した中原曹長は「合格したのは奇跡」と謙遜する一方、今後の展望として「今まで以上に努力し己に克つこと」、「同じく剣の道を歩む剣士及び3人の娘の育成」と話し、穏やかな瞳の奥で燃える闘志を見せた。
高良山登山走で限界挑む
陸幹候校の約220人大社目指し
陸上自衛隊幹部候補生学校(学校長・吉川德等陸将補)は11月18日、第105期一般幹部候補生(部内選抜)課程(後段)約220名に対し、本校の伝統行事の一つである高良山登山走を実施した。
5個組に分かれて駐屯地をスタート。候補生は日頃の練成の成果を十分に発揮し、学校から高良大社までの距離5・6キロ、標高差156メートルのコースを歴代の諸先輩の記録更新を目指し激走した。
個人男性1位は1候2区隊の橋田剣弥候補生、同女性1位は1候1区隊の南舘純子候補生、区隊1位は2候2区隊となった。記録更新は成ならなかった。
男性トップの橋田候補生は「練習では3位だったので本番では絶対に1位を取る思いで走りました。藤山武装障害走でもトップを狙います」と語った。
登山走では学校OB会、隊友会、家族会、偕行会、候補生家族等約50名の激励を受けた。
福知山 地元マラソン支援
第7普通科連隊(連隊長・佐藤教人1佐)は11月23日、「第32回福知山マラソン」を支援した。本支援は、平成3年の第1回大会より継続して実施。オープニングセレモニーでの太鼓演武、大会関係者や資材の輸送、給水支援及び大会本部組織内の通信等を行い、大会運営に貢献している。
福知山マラソンは、ここ数年参加者が減少傾向にあるため、福知山城を眺めながら走ることのできるコースに変更。フルマラソン完走者に贈られるTシャツデザインを地元出身のタレント千原ジュニアさんに依頼するなど工夫も凝らし参加者を募った。
その結果、4大会ぶりに参加者が増加し、約4千名のランナーたちがようやく色づきはじめた福知山の紅葉の山々を背景に秋の丹波路を駆け抜けた。
支援に参加した隊員は、「老若男女問わず懸命に走るランナーの姿を見て感動した。伝統ある地域の大会を支援することができて大変光栄に思う」と語った。
大会には福知山駐屯地からも佐藤連隊長をはじめ、多くの隊員たちが参加し、自らの限界に挑戦した。第7普通科連隊はこれからも地域に寄り添う温かい大会支援を継続していく。