自衛隊ニュース
師団戦車射撃競技会開く〈7師団〉
最高難度の射撃を追求
横行行進射撃
第7師団(師団長・松永浩二陸将=東千歳)は、12月4日から10日までの間、北海道大演習場島松地区(第1戦車射場)において、令和6年度師団戦車射撃競技会を実施した。
今年度は、第7師団から26コ小隊、第2師団、第11旅団からオープン参加として6コ小隊の合計32コ小隊(90式戦車23コ小隊、10式戦車9コ小隊)が参加する陸上自衛隊最大規模の実弾射撃競技会が行われ、優勝を目指してしのぎを削った。
本競技会は、戦車4両による小隊戦闘射撃を課目として10式戦車及び90式戦車を区分することなく同一の要領により実施し、今回は新たに斜めに移動する戦車砲用目標等を増設し、最高難度の射撃を追求した競技会となった。
日本一の戦車部隊を
決める競技会
松永師団長は、競技会に先立ち統裁官訓示で、「これまでの練成成果を最大限に発揮せよ」「安全管理を徹底せよ」の2点を要望した上で、「師団の競技会と言えども、日本一の戦車部隊を決定する競技会である」と述べた。
競技の結果、各部隊は練成の成果を存分に発揮し、部隊対抗連隊の部においては第73戦車連隊が、部隊対抗隊の部においては第11戦車隊が、中隊対抗の部においては第73戦車連隊第3戦車中隊、小隊対抗の部においては第72戦車連隊第4戦車中隊第1小隊がそれぞれ優勝を勝ち取った。また、戦車直接支援部隊の部は、部隊対抗の部で優勝した第73戦車連隊を支援した第7後方支援連隊第2整備大隊第3戦車直接支援中隊、及び第11戦車隊を支援した第11後方支援隊第2整備中隊戦車直接支援小隊が表彰された。
また競技間、多数の近隣自治体関係者、協力団体役員等が研修で見学し、戦車射撃の迫力と優勝に向かってひたむきに競技に臨む隊員の姿を直接確認した。
第7師団は引き続き、防衛力の抜本的強化のため、先端戦力たる戦車戦闘力を最大限発揮できるよう、更なる高みを目指して日々練成に邁進していく。
日米防衛相会談
抑止力・対処力を一層強化
握手を交わすオースティン米国防長官と中谷防衛相
12月10日、中谷元・防衛大臣は防衛省で、オースティン米国防長官と40分間にわたり会談を行った。両大臣は日米同盟の抑止力・対処力を今後も一層強化していく必要性について確認した。
中谷大臣は、オースティン長官が在籍4年間で日米同盟の抑止力・対処力を強化し、確固たるものにしたと敬意を表した。また自身の着任2カ月を振り返り、「オーストラリア、韓国を含めた多国間協力が進展していることを実感している」との手応えを示した。
オースティン長官は「オーストラリアや韓国、その他のパートナー国との連携を進展させることができた。今後もその成果を積み上げていく決意だ」と応じ、拡大抑止についても「日本と韓国に対するアメリカのコミットメントは揺るぎない」と強調した。