自衛隊ニュース

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食堂がオープン
《秋田駐屯地》

 秋田駐屯地(司令・蛭川1佐)では10月1日、新駐屯地食堂がオープンした。朝6時、食事のラッパが駐屯地に響きわたると、この日を待ちわびていた営内の隊員たちが、我先にと真新しい隊員食堂に足を運び朝食を頬張っていた。

 この日は朝から駐屯地業務隊長(大橋2佐)以下、糧食班の勤務員たちが総出で、新食堂の配置等に慣れない隊員たちが困らないようにと列を誘導したり、配食業務が滞らないよう7現場の職員に指示をしたりと大忙しで走りまわっていた。

 10時過ぎからは東北防衛局等、東北方面総監部の来賓立会いのもとオープニングセレモニーが入り口前で行われた。その後、駐屯地司令以下、駐屯地所在部隊長及び施工関係者が出席して記念会食が行われ、提供された昼食にも出席者一同、非常に満足した様子だった。

小山町災害復旧でボランティア活動

 9月8日、台風9号に伴う局地的豪雨で、富士駐屯地が所在する小山町内に、住宅全壊家屋の浸水・土砂崩れ・道路崩壊等甚大な被害が発生した。

 ボランティア募集を耳にした、富士駐屯地曹友会(会長=開発実験団・酒井曹長)を主体とする各部隊の有志延べ約310名は、9月11日(土)~12日(日)、18日(土)~20日(月)にかけて、災害復旧支援活動に参加した。

 現場では、家屋に流入した土砂等の排除・清掃・消毒、土砂流出防止のための土のう積み、家屋周りの側溝掘り等の作業を黙々とこなした。日頃の訓練成果が自然と発揮されてか、次は何をやればよいのか、何が必要か等各人指示を受けなくても、暗黙の連携作業で効率よく進行し、地元小山町の復旧活動に貢献した。

 曹友会長は、「被災された方々には心からお見舞いを申し上げるとともに、富士駐屯地として、日頃お世話になっている地元町民の方々の復興に向けた取り組みに、少しでも役に立てたことが何より嬉しい」と感想を述べた。

〈追伸〉ボランティアの中に、一人見知らぬ人が。その人は、美唄駐屯地(北海道)のA2曹。幹候2次試験で富士駐屯地に来ていたのだ。テレビで被害状況を知り、居ても立っても居られず参加したとのこと。帰隊後、駐屯地司令から褒賞されたそうだ。将来、素晴らしい幹部になること間違いなし。ありがとうございました。(富士駐屯地曹友会事務局長 渡瀬1曹記)@@小山町災害復旧でボランティア活動

 9月8日、台風9号に伴う局地的豪雨で、富士駐屯地が所在する小山町内に、住宅全壊家屋の浸水・土砂崩れ・道路崩壊等甚大な被害が発生した。

 ボランティア募集を耳にした、富士駐屯地曹友会(会長=開発実験団・酒井曹長)を主体とする各部隊の有志延べ約310名は、9月11日(土)~12日(日)、18日(土)~20日(月)にかけて、災害復旧支援活動に参加した。

 現場では、家屋に流入した土砂等の排除・清掃・消毒、土砂流出防止のための土のう積み、家屋周りの側溝掘り等の作業を黙々とこなした。日頃の訓練成果が自然と発揮されてか、次は何をやればよいのか、何が必要か等各人指示を受けなくても、暗黙の連携作業で効率よく進行し、地元小山町の復旧活動に貢献した。

 曹友会長は、「被災された方々には心からお見舞いを申し上げるとともに、富士駐屯地として、日頃お世話になっている地元町民の方々の復興に向けた取り組みに、少しでも役に立てたことが何より嬉しい」と感想を述べた。

〈追伸〉ボランティアの中に、一人見知らぬ人が。その人は、美唄駐屯地(北海道)のA2曹。幹候2次試験で富士駐屯地に来ていたのだ。テレビで被害状況を知り、居ても立っても居られず参加したとのこと。帰隊後、駐屯地司令から褒賞されたそうだ。将来、素晴らしい幹部になること間違いなし。ありがとうございました。(富士駐屯地曹友会事務局長 渡瀬1曹記)


水木しげるロード
200万人突破
盛大にセレモニー

 境港市の観光名所「水木しげるロード」の入込客数が200万人を突破したことを記念したセレモニーが8月29日、水木しげる記念館前で開かれた。セレモニーには、関係者や前日に行われた「妖怪そっくりコンテスト」にこなき爺として参加した西村武3輸空監理部長を含む7名の出場者が集い、くす玉割りなどで大台突破を祝った。

 同ロードは、NHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」の放送開始も手伝い、7月18日には例年よりも一月早く100万人を突破。8月15日までに過去最多年間入込客数約172万人を超える177万人を記録し、その後も客足は衰えず、8月23日に200万人を突破した。

 セレモニーでは、安倍境港副市長、桝田観光協会会長のあいさつに続き、境港1中吹奏楽部よる「ゲゲゲの女房」の主題歌の演奏とともにくす玉が割られ、悲願達成を祝いました。このあと、コンテスト参加者や妖怪着ぐるみたちが、同ロードをパレードし、観光客たちとの写真撮影や握手などに応え、大いに楽しませていた。

陸中音
広報用CDを製作
米陸軍軍楽隊が初協力

 陸自中央音楽隊(隊長・武田晃1佐)が米陸軍軍楽隊“パーシングズ・オウン"の協力を得て自主製作した広報用CD「Hands Ac-

ross the pacific」が完成した。このCDには、米陸軍軍楽隊の演奏5曲、中音の演奏6曲の全11曲が収められている。異なる国の軍楽隊の合作CDはほかに例が無く、日米安全保障条約改定50周年に相応しい大変貴重な一枚だ。

 「太平洋を越えた握手」と邦訳されるこのCDは1曲目に中音による行進曲「祖国」、2曲目に米陸軍軍楽隊演奏の行進曲「国民の象徴」が続く。中音の演奏曲に唱歌「故郷」、アニメ映画「もののけ姫 セレクション」、米陸軍軍楽隊による曲目に「ジャズ・サクソフォンのための組曲」、ハリウッド映画プライベート・ライアンのエンド・クレジット挿入曲「ヒム・トゥ・ザ・フォーレン」など、両国の特色を表した選曲となっている。

 昨年度、武田隊長が陸自音楽隊長として初めて米陸軍軍楽隊のコンサートに客演指揮者として招待されている。約1週間の滞在期間の合奏訓練、本番で培われた米陸軍軍楽隊との信頼関係が元となり、共同制作の機運が高まり実現したもの。

<告知!>
11月14日、築城基地航空祭会場から生放送

 来る11月14日に行われる築城基地航空祭で、東九州コミュニティー放送(スターコーンFM 76・7MHz)のスタジオが作られ、0700~1030と1300~1430に航空祭会場から生放送を行う。

 築城基地隊員がレギュラーパーソナリティであり、ゲストも隊員のこのラジオ番組は毎月第2第4火曜日1630~30分間、「ホットスクランブル」として広報番組を放送している(再放送:第2第4土曜日1500~)。航空自衛隊のコアな話が聞けるとあって大人気の番組だ。そこで、航空祭の「実況生放送をしよう」となった。

 10月26日放送の収録やリハーサルを見させてもらった。和気あいあいとしながらも緊張の糸が張っていて、とてもいい雰囲気。台本にある事だけをしゃべっているのか、アドリブなのか…とても自然で各々が面白く、人気が高い番組ということが納得できた。

 いつもは収録だけど、航空祭当日は生放送。隊員以外のゲストも出演予定という。何が起こるか、どうなるか…ラジオ片手にいつもとは違う楽しみも味わって欲しいと広報担当者は熱く語っていた。

パキスタン国緊隊任務を完遂

4後支連(福岡) 2陸曹 久保田兼嗣

 パキスタンに派遣されて約2ヶ月、無事に任務を終了しました。派遣当初は、先の事ばかりを考え、振りかえる余裕もなく任務に邁進していましたが、今は、冷静になって今までのことを振り返れるようになっています。それだけ、パキスタン復興への思いが強かったのでしょう。

 私は、海外での勤務は、3回目です。その都度、肌で感じられる人の温かさ、さまざまな考え方に接し、多くの教訓を得ることができ、今回も多くの教訓を得ることができました。

 今後皆さんも、国際貢献等に参加する機会があると思います。世界の広さと日本の良さを肌で感じて多くの教訓を得て下さい。その経験は、一生の宝となり自分の業務で生かせるものとなります。

 最後に、パキスタンの早期復興を心から祈願するとともに、今回このような機会をいただいたことに感謝したいと思います。


4後支連(福岡)2陸曹 江島善起

 本当にあわただしく決定されたパキスタン派遣に任務終了の時が来た。

 自分が普段行うべき業務を後任者に申し送り、自分自身の荷物の準備もままならないうちに、隊員のみなさんや家族に見送られ飛行機に飛び乗ったのを昨日のことのように思い出す。また、派遣に向かう中継地の空港で、ある日本人観光客から「ご苦労様です」と声をかけられ任務の重大さを改めて感じさせられたのを覚えている。

 任務が始まると言葉などさまざまな壁があったが、約260トンの救援物資の空輸任務に携われたことを誇りに思う。残念ながら自分の任務上、実際に被災地に行くことができず現地の様子や人々の笑顔を写真で見ることしかできなかったが、あの笑顔を取り戻すことに微力ながら貢献できたことを糧として今後に生かしていきたいと思う。


1ヘリ野整備隊(木更津)2陸曹 伊藤寛人

 この度、パキスタン大洪水における国際緊急援助活動に参加させて頂き、貴重な体験ができ、感謝しています。

 派遣中は第1飛行隊野整備班に所属し、アントノフで空輸されたCH―47JAの組立、任務飛行時における救援物資の積載を実施しました。

 初めての海外任務で当初は不安でしたが、段々と土地に慣れ、人に慣れ、パキスタンの特性に応じた整備環境を整え、安全確実な整備が実施できたことにより、任務飛行では自分の職務の素晴らしさを改めて再認識しました。

 最後になりましたが、国際任務を通じて得た経験を後輩の育成に、是非役立てたいと思います。


西方ヘリ隊(高遊原)3陸曹 徳永典和

 私は今回、約2ヵ月間の派遣にUH―1Jの機付長として参加しました。

 日本との環境の違いに不安な面もありましたが、私は「基本基礎の確行」を常に念頭に置き、航空機の中間点検では不慣れな場所での整備・原隊の違う隊員の混在という特性を踏まえ、整備実施前の明確な作業指示及び実行の監督に努めた事により安全確実に整備を終え、機付長として自信を深めました。

 また、今回の派遣中に航空操縦士試験の合格通知を受け、これから幹部及び操縦士になる者としてさらに身の引き締まる思いです。今後もこの様な機会があれば是非参加したいと思います。

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