自衛隊ニュース

6普連(美幌)初の育児休業取得
上戸3曹 手探りで
私は、昨年11月16日から同年11月30日まで、2週間の育児休業を取得させていただきました。
育児休業間、私は妻が育児以外のことについて、可能な限りストレスを感じさせないことに着意し、夫婦で家事と育児を協働しました。家事については、料理、洗濯及び掃除のような育児に直接関係しない部分を積極的に実施しました。育児については、主におむつ替え、寝かしつけに加えて、必要の都度ミルクの作成及び育児に必要な消耗品の点検・補充を実施しました。私がこうしたことについて貢献できたことにより、妻の負担する家事等を大きく減らし、努めて育児に専念させることができました。
全般的に大変だったことは、育児要領の確立です。積極的に育児に携わるよう行動しましたが、第1子だったこともあり、妻と手探り状態で育児要領を検討しながらの実施となりました。お互いの親から意見を頂くこともありましたが、今と昔のやり方について差異もあり、妻と育児要領について意見がぶつかることもありました。
しかしながら、日々直面する問題を一つ一つ改善していくことで育児要領を確立させることができ、2週間という与えられた期間の中で、育児休業後の育児の方法についても妻と相談し考えることができました。
また、育児休業を取得して良好だったことは2点ありました。1点目が給与についてです。子供が0歳児であったため、育児休業手当金を受給でき、生活に必要なお金について心配するようなことはありませんでした。2点目は、仕事との折衷についてです。1カ月以上のような長期にわたる休業ではなく、2週間という期間で適切であったと感じました。理由は、仕事に関して長期間不在による「浦島太郎」状態を回避することができ、休業終了後の職場復帰もほとんど問題なくできたからです。
総じて、今回の育児休業取得により、妻と衝突することもありましたが、家庭によく貢献しつつ、職場復帰も容易にできたことはとても良かったと感じています。今後育児休業を取得される方は、早期に生活リズム及び育児要領について、夫婦間でお互いによく相談し認識を合わせることが大事かと思いますので参考にしていただければ幸いです。今回の育児休業は終了しましたが、子供もまだ生まれたばかりですので、これからも仕事との折衷を図りながら、妻と協力して積極的に育児へ携わりたいと思います。
感謝忘れず
連隊初の育児休業(男性隊員)の取得でありながら各種調整をしてくださった連隊長をはじめとした駐屯地の皆様、中隊長、人事陸曹及び第3中隊の皆様への感謝の気持ちを忘れずに、育児と両立して部隊に貢献できるよう勤務に邁進したいと思います。本当にありがとうございました。
(第6普通科連隊第3中隊・上戸智樹3曹)
日本のメダル4個獲得 海自体育教官らが貢献
近代2種・3種の世界選手権 31カ国選手集いポルトガルで
ポルトガル共和国マディラ島マシコビーチでこのほど、ランニング・水泳で競う「近代2種(ビアスレ)」及びランニング・水泳・レーザーピストル射撃で競う「近代3種(トライアスレ)」の世界選手権大会が行われ、31カ国の代表選手(約650名)が出場。日本代表チームは、四つのメダルを獲得して日本に帰国した。
近代2種・3種競技は、オリンピック種目である近代五種競技の登竜門的競技で、近代五種競技で実施されるフェンシング、馬術(障害飛越)、ランニング、水泳、レーザーピストル射撃の5種目のうち、フェンシングと馬術を除いた2種目または3種目を組み合わせて行われる。大会は国際近代五種連合(UIPM)が主催する年代別に区分された世界選手権で、コロナ禍の影響で日本代表チームは3年ぶりの出場となった。
小・中・高校生の14名の選手と7名のコーチが派遣されたが、コーチ7名のうち5名は、自衛隊体育学校近代五種班OBの海上自衛官が務めた。(監督=海自第1術科学校・林秀一3等海佐、ヘッドコーチ=自衛隊体育学校・岡田優1等海曹、男子コーチ=自衛隊体育学校・佐々木弘樹2等海曹、横須賀教育隊・藤川尚弥3等海曹、井元貴規3等海曹)
選手は、毎年立川市で開催されている近代3種全日本選手権大会の上位者から選出され、約1年間の強化合宿を経て代表権を獲得した小・中・高校生で、強化合宿では神奈川県三浦市や北海道旭川市でさまざまな環境を想定したトレーニングを積んできた。
監督の林3佐は「近代五種で世界と戦うためには、ジュニア時代に近代2種・3種で活躍したオリンピアンの原石を発掘することが要であり、さまざまな課題を乗り越えて選手の育成に努めていきたい」と語った。
上位入賞者の成績
【第1位】鈴木麗乃選手=トライアスレ(近代3種・U11)女子【第3位】三輪田志鷹選手・鈴木麗乃選手ペア=ビアスレミックスリレー(近代2種・U11)男女ペア【第3位】鈴木里庵選手、内山和奏選手ペア=トライアスレミックスリレー(近代3種・U13)男女ペア【第3位】鈴木里庵選手=ビアスレ(近代2種・U13)男子
※U11=11歳以下、U13=13歳以下
(1術校=江田島)