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伝統の「空挺降下訓練始め」
《習志野》

最精鋭400隊員が落下傘降着戦闘繰り広げる



写真=習志野演習場に1万人の市民が訪れ、隊員のパラシュート降下を見学した(1月10日)


第1空挺団(団長・永井昌弘陸将補)の平成22年「降下訓練始め」が日本晴れの天候に恵まれた1月10日、千葉県・習志野演習場(習武台)で行われた。訓練は人員約400名、航空機20機、車両53両が参加。また、空自航空支援集団、陸自第1ヘリコプター団、第1師団、東部方面航空隊、富士教導団、中央即応連隊が支援した。


写真=北澤大臣(中央)をはじめ高級幹部が観閲台から迫真の戦闘訓練を視察


午前11時前、演習場上空にCHー47ヘリが飛来、高度約340メートルから永井団長(団長として2年連続の降下は歴代初の快挙)以下青木伸一特戦群長ら各指揮官、最先任上級曹長、最年少隊員が次々に落下傘降下し、青空に大輪の花が咲いた。引き続き、北澤俊美防衛大臣をはじめ防衛省・自衛隊の高級幹部、国会議員、一般市民ら約1万人が見守る中、降着戦闘が始まり、ヘリからの航空攻撃、Cー1、Cー130輸送機から主力部隊の空挺降下、地上部隊の迫撃砲攻撃などが実戦さながらに繰り広げられた。

 訓練終了後、ラッパ吹奏(自衛隊と旧軍との比較)に続いて、北澤大臣が全参加隊員を前に訓示に立ち「諸先輩が築いた空挺団の大いなる力を更に磨き、国民の信頼と期待に応えるよう」激励した。