自衛隊ニュース

ゲッキーのイラスト

東北混成団が持続走

 東北方面混成団(団長・永田伸二1陸佐)はこのほど、仙台駐屯地で混成団持続走競技会を実施した。本競技会は隊員の体力維持・向上を図るとともに、部隊の団結を強化し、士気の高揚を図ることを目的に行われた。

 また、教育部隊を有するため、競技日を3日とし課程教育に従事する教官・助教の参加率向上を図った。最大人数が参加した日は時折強い雨混じりとなり、持続走には厳しい条件であったが、5キロのコースを各隊員は部隊の勝利と個人の目標達成のために全力で疾走した。

 コロナウィルス感染防止のため、無声での応援となったが、同僚の温かい拍手が選手を力強く後押しし、選手と応援者が一丸となって競技に集中した。結果は「部隊対抗の部」で第119教育大隊が優勝し、見事4連覇を達成した。本競技間、統裁部、各部隊及び選手全員の努力により、大きな事故なく終了した。

ワークライフバランス講演会

女性幹部自衛官先駆け、竹本氏招き

舞鶴地方隊


 舞鶴地方隊はこのほど、女性幹部自衛官の先駆的存在である元海上自衛官の竹本三保氏(竹本教育研究所)を講師として招へいし、ワークライフバランス啓発講演会を開催した。「女性活躍推進について」及び「元高校校長の目から見た募集に役立つ情報」と題して講演していただき、舞鶴地方総監をはじめ部隊指揮官、分隊長、先任伍長及び女性自衛官等約180名が聴講した。

 前段では、自衛官時代の勤務経験やなでしこJAPANを例に、女性活躍のカギは目標・目的の明確化及び女性がキャリア形成できる組織であることの重要性等を話され、後段では、元大阪府立狭山高等学校長として高校生の自衛隊に対する関心や募集対象者の特性、また、修業生の一般企業就職後の離職率の高さ等、様々な募集に役立つ内容の講話が行われた。

 質疑応答では子育てとの両立問題等の活発な質問が飛び交い、参加者のワークライフバランス推進等に関する理解の深化に大いにつながった。

スノーバスターズ出動

北千歳駐屯地曹友会員25人

 北千歳駐屯地曹友会(会長・藤下准尉)は2月4日、青空東北会主催の「スノーバスターズ2023」に参加した。

 青空東北会は、千歳青年会議所、航空自衛隊千歳基地、東千歳駐屯地、北千歳駐屯地の4団体が、自衛隊を支援する市民と自衛隊との友好を図り相互の理解を深めること並びに千歳をより良くするために活動する任意団体。2008年から千歳市内の除排雪が困難な一人暮らしの高齢者宅を対象としてボランティア活動を実施している。

 今年は3年ぶり14回目の実施となり、自衛隊員、中学生、市内企業社員等、約550人が集まり、北千歳駐屯地からは曹友会25名が参加して、担当地域の市営住宅20軒の除排雪を行った。

 隊員たちは高齢者の方から感謝の言葉を受けながら、心地良い汗を流した。

13普連(松本) 幹候生を歓迎

 第13普通科連隊(連隊長・鏡森直樹1陸佐=松本)は1月27日、連隊に配置された一般幹部候補生3名の着任に伴う歓迎行事を駐屯地で実施した。


着隊3人に素養試験


 着任した幹部候補生は、橋本龍ノ輔曹長(防衛大)、秋山智広曹長(信州大)、水田大晴曹長(同志社大)の3名。3月下旬には最前線で行動する小銃小隊の小隊長等となる。3名を第13普通科連隊の隊員として歓迎するため「素養試験」と称した89式小銃を身体の前に保持した状態で走るハイポートと銃剣道を用意した。

 着隊後、何も知らされていない3名を隊舎前に集め、素養試験開始の指示とともに小銃を渡し、ハイポートがスタートした。先輩幹部に先導され、大声で歩調を取りながら走り出し、周囲から応援、檄が飛ぶ中、駐屯地を周回し完走した。

 さらに息つく間もなく体育館へ入ると、各中隊の銃剣道の猛者たちが待ち構えていた。1試合1分を5試合実施し、終盤は疲れ切っていたが、見事戦い抜き素養試験は終了した。

 申告では鏡森連隊長から「連隊隊員一同歓迎する。幹部候補生ではあるが、最初は幹部としてのプライドはいらない。愚直な姿勢でじ後の教育に臨んでもらいたい」と歓迎、激励された。

 幹部候補生たちは3月24日まで普通科の教育を受ける。3月中旬に幹部へ任官する。

防衛ホーム スポーツ部

 「第36回全自衛隊バスケットボ-ル大会」が2月11、12の両日、体育学校体育館(朝霞)で行われ、関東地区の基地・駐屯地、機関から16(うち女子5)チームが出場。男子は市ヶ谷、女子は朝霞が制した。


関東の16チーム競う

3年ぶり全自バスケットボール


 3年ぶりの大会は全面的な再開に向けたテスト大会として開催され、関東地区のチームのみ出場した。

 男子の準々決勝4試合のうち、前々回優勝の陸自宇都宮と空自入間の対戦は共に譲らない接戦に。

 宇都宮は、柴田忍2陸曹からの素早いパスを受けた高野健太3陸尉が確実に決め先制。さらに柴田2曹がゴール下で加点し優勢に。しかし入間も "反撃" を重ね、中田永城1空曹が中央からミドルを決め成合秀基事務官も連続得点し、59-41で競り勝った。

 防大と空自百里の対戦は、倉本隆司学生のディフェンスをかわした巧みなゴール下のシュートなどで防大がリード。百里は廣瀬創己空士長の速攻や、熊谷文也3空曹のシュートで追い上げたが及ばず、防大が43-38で勝利した。

 市ヶ谷と所沢支部(防医大)の試合は、大久保凌太事務官のドリブルシュートなどで得点を重ねた市ヶ谷が粘る所沢を58-26で突き放した。

 女子の部も熱戦が見られ、このうち陸自朝霞と防大の対戦は朝霞が47-36で競り勝った。防大も西尾奎音学生のシュートなどで追い上げたが及ばなかった。


男子市ヶ谷

女子朝霞V


 決勝は男子は市ヶ谷が入間を90-60で、女子は朝霞が市ヶ谷を64-50で退け、それぞれ優勝した。

 全自衛隊バスケットボール連盟会長の大西哲海将補(防衛監察本部監察官)は、「各チームは制約があった中で練習されてきたと思うが、白熱したプレーが見られた。ベスト4以上は拮抗し、どこが勝ってもおかしくなかった。テスト大会で得られた教訓を生かし、次の大会につなげてほしい」と語った。

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