自衛隊ニュース

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合同企業説明会で広報官2名が奮闘

神奈川地本

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 神奈川地本上大岡募集案内所(所長・才田剛1陸尉)は1月8日、横浜薬科大学で実施された合同企業説明会に参加した。

 同大学は2006年開校で、今年は第1期生の5年生を主な対象に約100社の企業が参加して体育館に開設されたブースで説明した。2名の広報官(佐藤賢一1陸曹、石村直樹2陸曹)が自衛隊の薬剤官の任用について持ち時間をフル活用して懇切丁寧に説明を行い、学生もメモや質問をするなど意識の高さが伺えた。また、自衛隊の中で薬剤師の資格を活かせることを初めて知った学生もおり、成果のある説明会となった。

 神奈川地本では、「今後とも同大学との連携を深め、優秀な人材の確保を図りたい」としている。

募集ポスター作成

富山地本

県内の駅やコンビニなどに掲示

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 富山地本(本部長・鵜居正行1陸佐)はこのほど平成23年度募集ポスターを作成した。「私のお父さんは自衛官。みんなのために、平和な日本を守ってくれてる」というキャッチコピーで、広報室に勤務する東2陸曹が考案した。モデルの女の子は地本非常勤隊員・増山早苗さんの長女桜子ちゃん(2歳)。

 普段自衛隊の活躍を目にすることが非常に少ない富山県民に対して、地本ではポスターを活用して幅広くPRして募集に繋げたい考えだ。また、平成24年度募集ポスターを富山県内から公募し、募集ポスターコンクールを開催して採用するなどの企画を予定している。


自治体との連携深める

三重地本

県主催 国民保護図上訓練で

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 三重地本(本部長・佐藤正典1陸佐)は1月11日、三重県庁講堂で開催された平成22年度三重県国民保護図上訓練に参加した。

 今年度で4回目となるこの図上訓練は、県国民保護計画に基づき、緊急対処事態発生時における警報の通知、避難指示及び救援の実施など一連の対応の確認及び対応能力の向上を図ることが目的で行われている。

 訓練は、「国際会議開催中の三重県津市内で連続爆破テロの情報入手後、爆破事案が起こり多数の死傷者が出た。その後、爆薬・サリンを保有する犯人グループによる人質立てこもり事案が発生」という想定で、三重地本や第33普通科連隊のほか、三重県、津市、県警、海上保安庁など約200名が参加した。

 地本は、自衛隊連絡要員として同じく参加した33普連と連携し、各種状況付与等による県対策本部の練度向上に寄与するとともに、県対策本部、関係機関等と自衛隊側との連絡調整要領について訓練した。この際、三重地本部長(元消防庁国民保護運用室長)が訓練を視察した。

 三重地本では、「貴重な訓練であり、自衛隊と自治体の危機管理関係機関等が連携要領を演練する絶好の機会」としている。

危機管理フェアで災派活動紹介

群馬地本

12旅団は講演や車両展示でPR

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 群馬地本(本部長・小野真範事務官)は1月14、15の両日、群馬県庁1階県民ホールで県が主催する「危機管理フェア」に参加した。

 このフェアは、県民に災害やテロなどに対する危機意識の高揚を図ることを目的として毎年実施されているもので、今年で8回目。

 地本ブースでは両日とも、新潟県中越地震等の災害派遣で活躍する自衛隊員の姿を写真パネルで紹介したほか、マルチビジョンで災害派遣のビデオを放映するとともに、広報資料等を配布し自衛隊の活動をPRした。

 14日には、第12旅団司令部幕僚長・徳田俊彦1陸佐が「災害への対応~自衛隊の活動と国際貢献」と題した講演、15日は12旅団が地下鉄サリン事件で出動した化学防護車や被災者に温かい食事を提供する炊事車等の車両展示を行い、それぞれ来場者の注目を集めた。

 このフェアは、新聞やテレビでも報道され、地本ブースでも「ニュースでイベントの開催を知り来ました」と話す来場者も多く、県民の防災意識の高さを伺えた。また、「災害時に活躍している自衛隊員の姿を見ると感謝の気持ちでいっぱいです。これからも頑張ってください」などの激励の言葉をあった。

防衛フォーラムに参加

京都地本

防大・京大の学生が白熱の議論交わす

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 京都地本(本部長・石田裕1陸佐)は11月20日、防衛大学校で「防衛フォーラム2010」に参加した。毎年、防大の開校祭にあわせて催されるこのフォーラムは防大生と京都大学生が相互に啓発することを目的に安全保障について意見交換を行うもので、京大生は事前に陸海空の部隊研修を終えて、このフォーラムに臨んだ。

 今年は京大生6名、防大生6名、防大特別研究員1名の合計13名が参加した。「南シナ海について、日米関係について」と題したテーマのもとに、前後半に分けて防大生・京大生がそれぞれ発表した後、ディスカッションへと進んだ。討論では様々な視点からの意見が出され、白熱した議論は休憩を挟み約4時間にも及んだ。

 京都地本では、「平成14年より実施している歴史あるフォーラムを今後も継続し、安全保障を考える機会を日本の未来を背負う若者達に提供していく」としている。


防衛フォーラムに参加して

京都大学3回生 花園 真理

 防衛フォーラムの経験は自分にとってとても有意義なものなりました。

 主に南シナ海問題や、日本の対外行動について話し合いましたが、まず、防衛大学校の学生の知識の豊富さと、問題意識の高さに驚かされました。防衛大学校というと、私の中では実際の訓練等が学生生活の中心を占めるイメージがありましたので、勉学の面でも高い教養を培っていることに対して尊敬の念さえ抱きました。また、京都大学の学生チームは、抑止力としての防衛力を主なテーマとして考えをまとめてきたのですが、防衛大学校との討論を通して、有事の際の有効性という観点が抜け落ちていたことに気づかせられました。非常に勉強にもなりましたし、安全保障や外交政策を考える上での新しい視点も知ることができ、とても良い経験になりました。

 自衛隊研修を含めた一連の防衛フォーラムは、自分の知らない世界を実際に見て、その世界で働く方のお話を聞いて、しっかり考える機会を頂いたとても貴重な体験でした。私は大学で国際関係論を専攻しているのですが、今回知った新しい視点を生かし、また今回痛感した自分の不勉強さを改めるためにも、これからしっかりと大学で勉学に励んでいきたいです。

多用途支援艦「げんかい」一般公開

宮崎地本

艦艇広報 福島港最多の来場者で賑わう

盛大なセレモニーも

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 宮崎地本(本部長・林英治1空佐)は1月15日から17日の間、多用途支援艦「げんかい」の艦艇広報を支援した。

 15日、串間市福島港に「げんかい」が入港すると、多くの市民が出迎える中、歓迎セレモニーが催された。セレモニーを主催する海上自衛艦串間協力会会長と串間市長が挨拶し、歓迎の言葉が送られたあと、艦長(串田高志3海佐)以下3名に対して花束や地場産品が贈られた。最後に串田3海佐が「げんかい」の概要を説明した後、「入港に際し、このような盛大な歓迎行事を催していただきありがとうございます。わずかな期間ですが、たくさんの方にこの支援艦を見て頂きたい」と述べ、セレモニーを終えた。

 15日と16日に行われた一般公開には、福島港における艦艇広報として最多となる約1100人の市民が訪れ、乗員が艦内を案内した。来艦者の一人、京都から訪れた就職活動中のある大学生は「自衛隊も一つの進路と考え、今回の艦艇広報を宮崎地本ホームページで知って来ました。実際、海上自衛隊の隊員と接してより自衛隊に興味を持ちました」と艦内を熱心に見学していた。

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