自衛隊ニュース

陸自HPに新コンテンツ
ミニゲーム等で楽しみ方広がる
新キャラ タクマくん、ユウちゃんが大活躍
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官公庁の中でも圧倒的な人気を誇る陸上自衛隊ホームページに1月31日から新しいコンテンツが登場した。操作の簡単なミニゲームで遊べるほか、かわいいキャラクターの壁紙がダウンロードできる。モバイルサイトもゲームや待ち受け画面などが楽しめ、さらに充実された。
ミニゲームで楽しむ
今回新しく追加されたコンテンツは、新キャラクターの「タクマくん」と「ユウちゃん」が活躍するミニゲームや壁紙等のダウンロードなどだ。PC上で楽しめるゲームは「ザ・行進」「整理整頓 自衛官」「リクジ スライドパズル」「リクジ 神経衰弱」の4種類。それぞれシンプルで簡単なつくりだが、やってみると結構奥が深く、やみつきになる人も多そうだ。
見ているだけで癒される新キャラの壁紙やスマートフォン用の待ち受け画面も用意されているので、こちらも見逃せない。
携帯もチェック
また、陸自モバイルサイトでもミニゲームや携帯用待ち受け画面が新たに加えられた。ミニゲームはPC版の4種のほか、タイミングに合わせて障害物を避ける「走れ!自衛官」と反射神経が重要な「ミリメシを配給せよ!」の2つが追加され、全6種類が楽しめる。待ち受けでは、タクマくんとユウちゃんが腕立て伏せやほふく前進をする等、様々なアクションで楽しませてくれる。ゲームや待ち受けは無料。休憩中等、ちょっとした空き時間に楽しんでみては?
※左記のQRコードから、簡単に陸自モバイルサイトに入ることができます。
キャラクター紹介
今回起用されたタクマくんとユウちゃん。名前の由来は、陸上自衛隊のシンボルマーク「守りたい人がいる」で日本列島を包み込む左右の手から来ているという。左手が表す"逞しさ・強さ"からタクマくん、右手で表現する"優しさ″からユウちゃんとそれぞれ名付けられた。
〈PC版〉ミニゲーム4種
ザ・行進
ひたすらまっすぐ進むことしかできないタクマくんを操作してゴールまで誘導する。操作は簡単、タクマくんの行き先をクリックして決定し壁を利用してゴールに導くのだ。
リクジ スライドパネル
9枚のパネルを動かしてタクマくんやユウちゃんのイラストなどを完成させるパズルゲーム。動かしたいピースをクリックするだけの簡単なゲームだが、難易度は高め。
整理整頓 自衛官
自衛官の基本"整理整頓"。4つ以上の各アイテムを揃えて消していくゲーム。どんどん増えていく荷物を片付けていこう。
リクジ 神経衰弱
カードをめくって同じカードを当てていくお馴染のゲーム。カードには陸上自衛隊にちなんだ絵柄が使われている。連続コンボで高得点も!
自衛隊サポーターズ
「国防の大切さを児童に」
林 明彦氏
教育現場で草の根の広報
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徳島市在住の林明彦氏は58歳。徳島県各地で小学校の臨時教員、教諭、教頭を勤め現在は徳島市一宮小学校で校長の職にある。過去20回以上も海上自衛隊の基地を訪れている熱心なサポーターだ。「児童には国際協調の大切さとともに安全保障の重要性を付け加えて話すよう心掛けています」と、自身の体験や知識を次代に伝える活動にも努めている。(奥田壮太郎)
—自衛隊を応援するようになった経緯は。
林氏 父は陸軍予備士官学校出身の陸軍少尉でした。軍隊や国防、自衛隊への想いは父からの感化です。息子の私は帝国海軍に憧れ、幼い頃は軍艦の模型づくりに熱中しました。成人後も自衛隊関連の書物や報道に関心を持っていましたが、平成8年に護衛艦「はるさめ」を見学させて頂いたことをきっかけに、自衛隊を一層身近に感じ、積極的に応援するようになりました。
—自衛隊、自衛官に対する印象はいかがでしょう。
林氏 体験航海などで舞鶴や呉にはこれまで20回以上訪問していますが、自衛官の皆様は誠実で礼儀正しく、責任感が感じられ、一様に明るいことに驚きます。政治の怠慢、予算措置の無理解などについて皆様も様々な疑問や意見があると想像しますが、各自の任務遂行のため、黙々と努められている姿を見るにつけ、本当に頭が下がる思いです。
—学校で自衛隊の広報にもご尽力頂いているとお聞きしました。
林氏 昨年、徳島地本のご協力を賜り、本校で南極の氷教室を開催しました。自衛隊の幅広い活動について子ども達に知って貰う大変素晴らしい機会でした。
朝会で「防犯や事故防止は日頃の心がけと自分にできる対処法を身につけることが大切」と話すことがあります。高学年には、「国家も自衛が大切だが自国だけでは難しい」と、国際協調の大切さとともに、安全保障体制の重要性などを噛み砕いて伝えています。南極の氷体験は児童にとって、南極を窓口に、日頃は身近に触れることの少ない自衛隊の存在を実感し、視野を広げる意義深いひと時になったのではないでしょうか。
—最後に、今後の目標をお聞かせ下さい。
林氏 戦後、自衛隊・防衛問題に対する教育界の理解は残念ながら低い状況ですが、全員がそうではありません。国際情勢や安全保障、自衛隊の活動等を職員室で話題に出し教職員に情報提供していますが、教職員もそうした話題への抵抗感が減ってきたようです。私の影響力は及ぶ範囲が狭く、また、微力ですが、今後も自衛隊の活動に協力していきたいと考えています。
UNMIN任務終了にあたって
第4次軍事監視要員
1陸尉 渡邉 崇宏
平成22年3月~平成23年1月の10か月間、国連ネパール政治ミッション(UNMIN)の軍事監視要員として、ネパールの平和構築に貢献した。
同国は中国とインドに挟まれた要衝に位置し、同国の安定が同国のみならず、周辺地域の安定に重要であるとともに、同国がテロリストの温床となれば、国際的に影響を及ぼす可能性があることを踏まえ、我が国の人的貢献が同国の平和と安定に重要であるという認識から、陸上自衛隊員6名が派遣された。この軍事監視要員の一員として、マオイストキャンプを基盤として、主にマオイスト兵士の監視を実施した。
23年1月、UNMIN撤収に伴い、我々の任務も終了した。同任務終了後も、ネパールでは解決すべき問題が多々残っているが、同国の更なる発展を日本から祈っている。
第4次軍事監視要員
1陸尉 赤瀬 丈
平成22年3月から約10か月にわたる国連ネパール政治ミッションでの任務を終了するにあたり、ネパールでの軍事監視要員として勤務した所感を述べたいと思う。
まず、私にとっては初めての海外での任務であり、また個人派遣、長期の勤務(当初1年の予定)ということもあり当初は不安が大きかった。しかし、PKO事務局や部隊の支援、同僚にも恵まれ、無事に任務を達成することができたと感じる。
今回の派遣においての一番の成果は、様々な国の軍人たちと一緒に仕事をすることで、それぞれの国の人の考え方、文化等を知ることができ視野が広がったということである。
今回の国連ミッションへの参加で得た経験を生かし、また部隊での勤務に励みたいと思う。