自衛隊ニュース

ゲッキーのイラスト

銃剣道で錬成

 第13普通科連隊(連隊長・鏡森直樹1陸佐)はこのほど、令和4年度銃剣道競技会を実施した。

 本競技会は、銃剣道能力を向上させ、士気高揚を図るとともに、選手を若年隊員に限定し、2028年に長野県で開催される第82回国民スポーツ大会へ向けた人材発掘を目的に行った。

 初級幹部、男性陸士、女性陸士の三つのカテゴリーに分け、各中隊から選抜された選手が2分間1本勝負(引き分けの場合は判定)で競い合った=写真。

 試合が始まると、会場となった駐屯地体育館は選手の気合いと応援の熱気に満ちあふれ、来賓として招待された長野県銃剣道連盟の2名をうならせた。

 幹部の部優勝の谷川隼哉3尉(2中隊)は「中隊の代表という気持ちで出場した。指導部に感謝したい」、陸士男性の部優勝の晋道光司士長(同)は「指導部、応援のおかげで優勝できた」、陸士女性の部優勝の池上志桜莉1士(3中隊)は「練成、競技会を通じて銃剣道の面白さがわかった。優勝できてうれしい」とそれぞれ語った。

3年ぶり 百里航空祭

 空自百里基地は12月4日、令和4年度百里基地航空祭を開催した。約4万人が来場、3年ぶりの航空祭を楽しんだ。


F2初舞台


 午前中は青空の下、百里基地が保有するF-2、T-4、UH-60J、U-125Aの航過飛行に始まり、小松基地のF-15機動飛行、百里救難隊が飛行展示と続いた。ブルーインパルスのアクロバット飛行では、上空にさまざまな白い航跡が描かれた。

 午後からは第3飛行隊F-2が「ブルーより青く、低く、速く」を目標に機動飛行、空対地射爆撃を展示、迫力ある飛行を披露した。

 地上では地対空誘導弾などの装備品展示やさまざまなイベントを行った。子供たちを乗せた遊覧車による航空機の遊覧巡りは特に喜ばれた。

 盛況かつ無事に終了した百里基地航空祭は、百里基地に配備されたF-2部隊の初の晴れ舞台を多くの来場者に披露できた。

 ご来場誠にありがとうございました。航空祭の運用にあたり各方面からご支援、ご協力をいただき、ありがとうございました。

雪月花

 私事で大変恐縮ですが昨年の暮れに表彰状をいただきました。この種のものをいただくのは小学校の頃の作文コンクール以来で70数年ぶりの嬉しさです、それは令和4年度高知県いい歯の表彰熟年の部の優良賞でした。日本歯科医師会では、1993年から11月8日を語呂合わせで「いい歯の日」と設定し、4月18日の「良い歯」、6月4日の「虫歯予防デー」などで国民への様々な歯科保健啓発活動を行っています。その一環として同会では80歳になっても20本以上自分の歯を持つという8020(ハチマルニマル)運動を続けています。今年は高知県では50人が表彰されたそうで歯科医学の進歩と長寿化で10年前に比べてかなり増えています。ありがたいことに私は未だに本当の歯の痛みを知らずに今まで過ごしてきました。若い時は男性の皆さんそうだと思いますが、ビールやサイダーの栓なども歯でこじ開けたことでした。今思い出すとゾッとすることを平気でしていたようです。歯石除去などで通った歯医者さんでは「いい歯です、お母さんに感謝しなさいよ」と言われています。歯の宿命は両親からの影響が強いようで私の母親も77歳で亡くなるまで虫歯は一本もありませんでした。友人に聞いた話なので科学的根拠は定かでありませんが、生まれてきた赤ちゃんに頬ずりをしたりキスしたりすると大人が菌を持っている場合小さい時には簡単にうつるのだそうです、かわいい赤ちゃんに接触するなというのはちょっと残酷でしょうか。ドラッグストアにはいろんな薬品、グッズなどいっぱい並んでいます。そして新しい治療技術や痛くない治療方法も進んでいます、美味しく食べて8020ではなく10020(ヒトマルマルニマル)を目指しましょう。

てつのくじら館500万人入館

開館15年で

 海上自衛隊呉史料館(てつのくじら館)は12月3日、累計入館者数500万人を達成した。

 栄えある500万人の入館者となったのは、東京都大田区から家族3人で来館した茅野優人君(13歳)。セレモニーでは、呉音楽隊によるファンファーレとともにくす玉割が行われ、呉地方総監の伊藤弘海将から500万人認定書、盾及び、てつのくじら館の記念品が贈られた。

 茅野さん一家は、呉に行けば潜水艦が見られることを知り訪れた。優人君は500万人目となった感想を聞かれ、「びっくりしたけどとてもうれしいです」と少し照れながら答えた。

 伊藤呉地方総監は式典で、「てつのくじら館は平成19年に開館し今年(令和4年)で15年目となる。海上自衛隊創設70周年の節目にもあたり、そのような中で500万人の入館者を迎えられたことは光栄であり、大変うれしく思う。実際の潜水艦を利用したミュージアムは世界に類を見ない。海上自衛隊に対するご理解を得るため、これからも多くの方に訪れていただきたい」と述べた。

 呉史料館は、呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)ともに海自創設70周年の特別展示を行うなど、引き続き隊員の教育と合わせ、国民へのPR活動にも力を入れていく。

機略縦横(50)

陸上総隊最先任上級曹長 准陸尉 佐藤大和

信念と覚悟

 昨今の日本を取り巻く情勢と自衛隊に対する国民の期待が変化してきています。「抑止力で良し」とした過去から、今現在は結果も求められています。そのような情勢の下、我々准曹士は戦いに勝つために何が必要なのか。それは「信念と覚悟」と考えます。自由意志を持つ相手と戦うのであれば、信念と覚悟のない者が戦いに勝つことは不可能でしょう。

 「信念と覚悟」を醸成させるには、自己の精神的な規範を確立させ、全てのことに目的意識を見出し、自衛官(日本人)としての誇り(矜持)を持つことが必要だと思います。

 我々、准曹士はただ命令に従い戦うマシーンではありません。その時々とその場の状況を判断し任務達成(目的)のために自ら行動(自律)できる隊員になることが、戦いで勝つには必要不可欠と考えます。

 我々最先任は部隊の屋台骨である准曹が、平素から「信念と覚悟」を見出し、部隊を「戦いに勝てる部隊」にたらしめる原動力となりうるよう、隊員の先頭になって善導していきたいと考えます。

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