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1普連Aが優勝!
—自衛隊拳法富士山大会—

フリー参加

全国から54チーム集結

 7月30日、御殿場市体育館で富士地区曹友会主催の第5回自衛隊拳法富士山全国大会(以下、富士山大会)が開催された。富士山大会は徒手技術(拳法)練成の成果を発揮する場を提供する目的で始められ、当初は中部大会の名称で近隣の部隊から参加を募ったが、その後、参加希望の申し出が相次ぎ、前回から全国規模の大会に拡大し今回から富士山大会の名称となった。

 全国規模の拳法大会は毎年3月に開催される選抜の全自衛隊拳法選手権大会(旧称・全自衛隊徒手挌闘大会)があるが、富士山大会は自由参加のオープン大会であり、団体戦のみが行われる。各部隊の集合訓練で訓練しているチームのほか、課業外を中心に熱心な練成を行う有志のチームも多数参加。北は北海道から南は沖縄まで全54個チームが集結した。

 「敗者復活戦の導入もあって数多くの選手と戦い、試合を目にすることが出来る。富士山大会は日頃の練成の大きな目標・励みになっている」(大会会長・今井雅人板妻曹友会会長)。

 決勝まで平均4、5試合、本戦1、2回戦で姿を消したチームによる敗者復活トーナメントで勝ち進んだ場合、最大7試合を約半日で行うため、大会終盤では脛や太腿、腕のダメージを鎮痛スプレーで必死に回復する姿が目についた。また、競技場で試合を行う選手には、控えているチームメイトは勿論、同じ部隊の他チームなどが二重三重に人垣を作り、声を枯らして熱の入った大応援を送っていた。

 過酷な1DAYトーナメントを制したのは第1普通科連隊Aチーム。「積極果敢な攻撃を貫いたことが勝利の要因」(監督の櫻井正人2陸曹)という。

 大会結果は次の通り。

▽優勝=第1普通科連隊A▽準優勝=第51普通科連隊A▽第3位=第12普通科連隊、第37普通科連隊A▽敢闘賞=第34普通科連隊B

 なお、大会前には、全自衛隊拳法連盟の平成23年度第1回常任理事会が行われ、本年3月に開催できなかった第27回全自衛隊拳法選手権大会を中止扱いとし、平成24年3月10、11日に第28回大会を開催予定とすることが議決された。