自衛隊ニュース

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地域の防衛基盤を強化 地本便り

艦艇広報に4000人来場

小松島港で「うみぎり」一般公開

徳島

 徳島地本(本部長・溝江和彦1海佐)は、6月23~24日の2日間、募集対象者や市民に対し、小松島港で、呉基地を母港とする海上自衛隊第4護衛隊群所属護衛艦「うみぎり(艦長・平田利幸2海佐)」による艦艇の一般公開を行った。

 当日は、台風の接近で天候が心配されたが、幸いにも晴れ間が見え、絶好の広報日和となった。

 初日の午前中は、募集対象者に対して特別公開を実施した後、艦内食堂において「うみぎり」特製ハード&ノーマルカレーを体験喫食すると、皆口々に「おいしい!」と、「うみぎり」伝統の味に舌鼓をうっていた。

 また、陸上自衛隊第14旅団第15普通科連隊の協力により、同所において装備品展示を実施した。軽装甲機動車や除染車といった徳島県では珍しい装備品が展示され、来場者は各車両の前で記念撮影を行ったり、除染車の放水体験が行われたり、普段見ること、触ることができない装備品に皆興味津々であった。

 地本ブースでは、アンケートコーナーや、ミニ制服コーナー等を開設した。特に子供達に人気があったのは、「戦闘機のぬりえ」や「紙飛行機」であり、かわいいぬりえがブースに張り出されると来場者も足を止め、笑みがこぼれていた。また、ミニ制服コーナーでは、今回から、ブース内にプリンターを用意し、その場で撮影した写真を印刷するサービスを行うと、大勢の来場者から感謝の声が上がっていた。

 24日は小雨の降る天気であったが客足は衰えず、来場者は2日間合わせて4000人以上にのぼり大盛況の内に艦艇広報を終えた。


手づくりストラップ付き賞状を贈呈

新潟地本キャラクター愛称採用者の表彰式

 新潟地本(本部長・吉田賢一郎1陸佐)は、6月16日、地本オリジナルキャラクター愛称募集に伴う表彰式を本部講堂で実施した。これは、新潟地本オリジナルキャラクターが昨年誕生し、今年の1月1日から3月31日までの間、愛称を公募し、地本ホームページを閲覧した日本全国の方などから多数の応募があり、公募愛称の中から厳正な審査により名字が「ヒカリン」、名前が「マモル」と「マイ」に決まり、同様の愛称が複数存在したことから抽選で受賞者が決定され、表彰に至ったもの。

 表彰式当日はあいにくの雨模様ではあったが、受賞者8人中、7人の出席があった。和やかな雰囲気の中、斉々と式が挙行され、手作りマスコットストラップを貼り付けた表彰状が贈られた。本部長は、お祝いの言葉とともに「皆さんが付けてくれた愛称でキャラクターをこれからどんどん使って新潟地本を盛り上げて行ききます。今後とも自衛隊及び新潟地本の良き理解者としての応援を宜しくお願いします」と述べた。

 新潟地本は、「若年層、主婦等は比較的自衛隊との接点が少なく、自衛官を身近に感じることが出来にくいことからキャラクターを最大限活用し、自衛隊を認識してもらうことで、底辺を拡大し、地域と一体化した募集・援護の推進を図っていきたい」としている。


"働く車"展示で園児などにPR

川西町の親子歩行ラリーに協力

山形

 山形地本米沢地域事務所(所長・田崎紘一郎2空尉)は、6月20~21日、山形県南部に位置する置賜地区(3市5町)の一つである川西町で行われた、町主催の「幼児交通安全かもしかクラブ親子歩行ラリー大会」に協力した。大会は、町内の幼稚園児を対象に、親子で参加。実際に町を歩き、交通安全について体験学習するもの。

 大会のもう一つのイベントとして、町内周辺で活躍する車両を展示する「働く車」コーナーが設けられ、自衛隊をはじめ警察、消防などの車両が展示された。自衛隊からは車両展示を行ったほか、ミニ制服の試着コーナーを開設。多くの親子で賑わい、ミニ制服に袖を通し、自衛隊車両の前でにっこりとした表情で写真撮影をしていた。また、参加した園児に、自衛隊車両やイメージキャラクターの塗り絵や飛行機のポストカードを配布すると、とても満足した様子だった。

 米沢地域事務所では、「今後も"育てる募集"を通じ、自衛隊に対する憧れや親近感を育み、将来の募集に繋げていきたい」としている。


大湊音楽隊が人気アニメ曲の演奏など実施

手拍子巻き起こる

音楽鑑賞教室を支援

青森

 青森地本(本部長・増田友晴1空佐)は、7月2日、佐井村立佐井小学校で行われた大湊音楽隊(隊長・樋口好雄3海佐)による音楽鑑賞教室「自衛隊音楽隊がやってきた3」を支援した。当日は、児童及び教職員そして保護者等も足を運び110人が参加した。

 まず始めに、佐井小学校校歌を音楽隊の演奏にあわせ全員で合唱した。「ドレミの歌」、「勇気100パーセント」、「栄光の架け橋」など、全14曲に児童たちは笑顔を見せて聞き入っていた。

 中でも、人気アニメワンピースの主題歌「ウィー・アー」が演奏されると手拍子が巻き起こる等盛況のうちに演奏会は終了した。

 最後に、音楽隊からプレゼントとして、普段触れることのできない音楽隊が使用しているプロの楽器を体験してもらおうと、楽器を通して交流を図り、児童達は目を輝かせて楽器に触れていた。

 また、学校が音楽隊に準備してくれた控室の黒板には、児童達から音楽隊へ歓迎と感謝のメッセージが所狭しに描かれていた。

 青森地方協力本部は、「今後も演奏会等の行事を積極的に支援し、自衛隊に対する理解を深めていただくとともに、募集基盤の拡充につながる広報活動を推進していきたい」としている。


飛行艇工場を見学

協力会・父兄会の合同研修で

兵庫

 兵庫地本神戸出張所(所長・池田昌己3陸佐)は、6月17日、神戸に所在する4つの自衛隊協力会及び東・西神戸父兄会の合同による研修を支援した。

 この研修は三部構成で一部は、新明和工業(株)甲南工場航空機事業部(神戸市東灘区)の研修から始まった。関係者の暖かい出迎えを受け航空機事業部副事業部長兼技術本部長(深井浩司氏)の挨拶の後、事業部会議室で工場の概要説明と工場で製造している海自飛行艇のDVDを見た。続いて、生産本部機体製造部長と部品製造部長の案内で工場内を見学。構内には定期修理中の救難飛行艇(US-2・US-1A各一機)を間近で見た見学者は、その大きさに驚嘆していた。

 一時間の見学の後、二部は神戸防災合同庁舎二階会議室で、兵庫地本部長(服部正1陸佐)の講話「日本の防衛と現状」を実施した。

 講話には、会員など74人が参加し、本部長が語る防衛の現状や東日本大震災に伴う災害派遣の様子などに真剣に聞き入っていた。

 特に災害派遣時の隊員の心境を語った際には、参加者の目は涙で潤んでいた。

 講話に続き行われた懇親会で、今回の研修の参加者は、口々に自身の体験を口にし、一様に貴重な体験ができたと感激しきりの様子。

 講話を行った本部長も「普段からお世話になっている皆さんに自衛隊の活動について報告出来てよかった」との感想を述べた。

 神戸出張所では、「今後も様々な形で協力会等を始めとする地域との結びつきをさらに深めていきたい」と考えている。


教え子の急成長した姿に驚嘆

地元教諭が首都圏へ

防大など研修に参加

帯広

 帯広地本(本部長・城戸正志1陸佐)は、6月27~29日、北部方面総監部が実施した高等学校等の防衛大学校等研修に、弟子屈町立川湯中学校教諭に参加してもらった。研修では陸自広報センターや市ヶ谷記念館などの見学のほか、海自横須賀基地を訪問。間近で初めて見る護衛艦や潜水艦の迫力に、とても感動した様子だった。また、高等工科学校における教え子との懇談では、学生時代は大人しかった生徒が、卒業後僅か3ヵ月にも関わらず、はっきりと自分の考えを述べる成長した姿に驚嘆していた。帯広地本は、「自衛隊に対する理解をより深めてもらうため、今後も本研修にできるだけ多くの教諭に参加していただけるよう、地域の高校や中学校との良好な関係を維持し研修への参加を促進していく」としている。


寄贈した南極の氷で中学生が楽しく授業

茨城

 茨城地本(本部長・太田徹1空佐)は6月27日、那珂市立那珂第一中学校(校長・西野則史氏)に南極の氷を寄贈。翌日の理科の時間、南極の氷を使った「校内授業研究」と銘打って行われた生徒たちのアイデアをもとに実施した実験の模様を取材した。

 授業を担当した武田明美教諭は「南極の氷と冷蔵庫の氷は何が違うの?この謎を解くのが君の使命だ!」と題し、南極の氷と冷蔵庫の氷の違いから南極の氷のでき方を知って欲しいと、生徒たちへさまざまな謎を投げかけた。生徒たちもその謎を解くため、真剣なまなざしで実験に挑んだ。

 色や臭い、硬さや溶けにくさなど、氷の違いを突き止めようとする生徒たちの驚きの声や歓声が実験室から終始上がっていた。

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