2012年10月1日 の記事
7ヵ国海軍と信頼深める
「カカドゥ12」に参加
海上自衛隊
海上自衛隊は、8月29日から9月14日まで、オーストラリア・ダーウィン周辺海空域において、オーストラリア海軍主催の多国間海上共同訓練(カカドゥ12)に参加した。
「カカドゥ」はオーストラリア海軍が毎年実施している多国間訓練で、セミナーと実動訓練を隔年で実施している。今年度はオーストラリア、日本、ブルネイ、インドネシア、ニュージーランド、シンガポール、タイから艦艇や航空機が参加し、対空戦、対潜戦、対水上戦、射撃、戦術運動、通信等の実動訓練を実施した。海上自衛隊の派遣部隊は、護衛艦「しまかぜ」及び乗員約180名で構成された護衛艦部隊(指揮官=しまかぜ艦長・矢野幸浩1海佐)と、P—3C2機及び搭乗員約40名から構成された航空部隊(指揮官=第21飛行隊長・竹内俊雅2海佐)。
各国参加部隊は、8月30日の記念式典を皮切りに艦上昼食会、スポーツ交換行事などの記念行事を消化し、9月2日に艦艇がダーウィンを出港。同13日までの間に、「しまかぜ」は対空射撃や洋上給油、内火艇による立入検査を含む各種訓練等を、P—3Cは対潜戦、通信訓練を含む各種訓練等を実施した。
海自の派遣部隊は、カカドゥ12の前後に日豪新(ニュージーランド)共同訓練(8月22~29日、「しまかぜ」が参加)、日米豪共同訓練(9月16~23日、P—3Cが参加)を行った。
今回の部隊派遣は、共同訓練による戦術技量の向上と、近年、安保分野の二国間関係が緊密度を増す日豪をはじめ太平洋上の各国海軍と海自実戦部隊の間での信頼関係の強化に寄与した。