2012年8月15日 の記事
九州北部豪雨被害で災派
行方不明者捜索・給水支援などを実施
7月11日から14日にかけて梅雨前線が活性化、九州北部が豪雨に見舞われ、土砂崩れや川の氾濫などにより熊本・大分・福岡の3県で死者・行方不明者が出た。
12日午前6時49分に熊本県知事から第8師団長(北熊本)へ、同7時50分に大分県知事から西部方面特科隊長(湯布院)へ、14日午後12時10分に福岡県知事から第5施設団長(小郡)へ、それぞれ災害派遣要請があり、陸上自衛隊は北熊本・湯布院・高遊原・目達原・小郡・久留米・玖珠・別府の各駐屯地から人員約20名(述べ5280名)、車両約10両(述べ1290両)、航空機延べ35機の規模でこの要請に対応した(数値等は7月21日防衛省発表)。
各県における主な活動状況は、熊本県では12日から19日まで連日、熊本市・阿蘇市・南阿蘇村・高森町で、河川敷で土のうを積み上げるなどの水防活動、住民避難支援活動、給水車による給水支援活動、行方不明者の捜索活動。そして、これらの地域で航空機などによる情報収集活動を実施した。孤立者の救助活動としては、ヘリにより16名を救助(熊本市)した。
大分県では12日から19日まで連日、竹田市・日田市・中津市で熊本県の被災地域と同様の活動を実施し、加えて、物資輸送も行った。ヘリによる孤立者の救助活動では6名を救助(竹田市)した。
福岡県では、14日から21日まで連日、孤立者の救助活動、水防活動、給水活動、ヘリによる物資輸送活動を、朝倉市・柳川市・久留米市・八女市で実施した。