自衛隊ニュース

防衛ホーム俳句コーナー
青富士を正面にして師を偲ぶ 勝又哲子
青い目の父の手を引く七五三 佐藤邦子
衰へぬ薔薇の香りに疲れ来し 石田和子
落暉浴ぶ外輪山の芒原 一ノ瀬恵昭
健やかな寝息の聞こゆ夜長かな 古賀芳川
寺町に朝市の立つ秋彼岸 高木智念
小鳥来る狭き杜国の住居跡 棚橋活明
山宿に猪出没の立看板 若松芳明
新米の届く故郷の妻にあり 加川師亨
台風の前に稲刈る三世代 梅田清風
秋晴や孫の背丈の急に伸び 的場雅子
長き夜に書けば遺書めくものばかり 米田ふさゑ
コスモスの揺れに馴染めず蝶去りぬ 水野 正
園児らの声畝渡る甘藷畑 浅野柚香
秋燕低く飛び交ふ旅支度 村上智樹
片膝を立てて酒呑む秋祭 岩城節子
選 者 吟
菊の供華潮傷みして島の墓地 成川雅夫
(「栃の芽」誌提供)
HOME's English Class
(防衛ホーム英語教室)
ユー シュウッド リヴ エヴリデイ ライク イッツ ユア バースデイ
You should live everyday like it's your birthday!
毎日を誕生日のように生きていくべきよ!
Hi! How are you doing? 皆さん、お元気でしょうか。 朝夕はかなり冷え込んできました。一年中温度管理がされたオフィスで働いていると、四季の移り変わりに鈍感になってきますね。私は、朝の通勤で一駅散歩(目的地の一駅前で降り徒歩通勤する)をしています。道すがら、公園を通り抜ける時には、季節の移ろいを感じることができます。20分ぐらいの散歩がいろいろな自然現象に気づかせてくれます。一日の楽しい自然とのふれあいと趣味の時間です。
さて、今回の表現は、"You should live everyday like it's your birthday!"「毎日を誕生日のように生きていくべきよ!」です。米国のセレブ、パリス・ヒルトンの言葉です。彼女のようなセレブな生活は無理でしょうが、いろいろとお騒がせな彼女の人生哲学に便乗して、そのポジティヴな考え方をいただきましょう。誕生日のとらえ方にもよりますが、生を受けたことへの感謝、両親への感謝、健康に成長していることなど、普段は思い出さない大切なことを、じっくりと考えてみる日とすれば、「毎日を一所懸命生きる」という基本的な考え方にたどりつきます。過去に生きるのでもなく、将来の夢だけを追うのでもなく、今現在をしっかりと生きていくというのが、彼女の考え方でもあるのですね。
今年は大型で強い台風が日本を襲っています。各地でかなりの被害がでています。被災された皆さんにはこころからお見舞い申し上げます。毎日を大事にして、前向きに生きていきたいと思っています。秋の訪れとともに、皆さんの心にも涼風が吹きぬけ、さわやかな生活のリズムが刻まれますように祈念しています。陽気でストレスの少ない生活を楽しんでください。
それではみなさん。See ya!
スポーツよもやま話
根岸直樹
師匠は女子プロゴルファー岡本綾子
誰もが絶賛するイチロー
来季40歳だが活躍まだまだ
金田正一さんと話す機会に恵まれた。話題がヤンキース・イチロー選手におよんだとき「長島もすごかった。王も忘れられない打者だが、誰か忘れちゃいないか、といいたい。そう、金田正一投手。もう400勝する投手など2度と出てこない。それに4490奪三振。誰も追いつけない記録なのに、最近では話題にもならなくなっちゃったけど、メチャメチャすごい記録だと思わないか」。
酔いにまかせてしゃべりまくったが、確かに400勝、4000奪三振などという記録は、2度と生まれることはないだろう。やはり日本のプロ野球では金田、長島、王の3人は、誰もが認める「最高のプレーヤー」といっていい。
そこにもうひとり加わったのがイチロー(ヤンキース)だ。金田さんも「そや、あの男を忘れちゃいかん」といっているが日本、メジャーを合わせて4000本安打以上を記録したのだから「まさにプロ中のプロ」(長島茂雄氏)「メジャーでレギュラーを続けることでさえ大変なのにすごい選手。さらなる記録目指して打ち続けてほしい」(王貞治氏)と誰もが絶賛する。
そんなとき、イチローが入団2年間、フル出場していたら、最低でもプラス300本は打っていたろう。なぜ使わなかったんだ、といった人がいた。イチローはオリックス入団2年間、ほとんど2軍生活を送っていたからだ。1年目40、2年目43試合で、打ったヒットは38本だから、入団2年間はほとんど無駄にしていたことになる。実は、このときの監督が、元巨人二塁手の土井正三氏。最初から「あの打法ではプロの投手は打てない」と決めつけ、2軍で出直すよう命令していたのだ。2年目などは「何でイチローを使わんのや」「監督を代えろ」「東京へ帰れ」…と、厳しいヤジが飛んでいたのを思い出す。
土井監督が教えようとしていたのは「打席で投球を打ちにいく打法ではダメ。しっかり(ボールを)タメておいて、力強くふりぬかなければ…」ということだったのだが、イチローは中学の頃から近所のバティングセンターで、父・宣之さん(現70)とマンツーマンで練習を積み「この打ち方が一番オレに合っている」と、自分なりの打法をあみ出していたのだ。
そのときのきっかけとなったのが、女子プロゴルファーの岡本綾子プロだったという。「振り出しは小さく、振り終わりは大きく」。いつもその教えを脳裏に置き、バットを振り続け、いまでも「オレの打撃の師匠は岡本さん」といってはばからない。
メジャー最多安打4256本のP・ローズが「オレがマイナー時代に打った427本も加えてほしい」と、イチローが日本で打った1278ヒットを冗談まじりに話して笑っていたそうだが、最後は「日本でもメジャーでも同じこと。心・技・体がしっかりしていないと、これだけの記録は残せない。とにかくすごい打者だ。オレの歳まで打ち続けたら一体、何本になるのか」と話している。
ちなみにローズは42歳11ヵ月でバットを置いた。イチローは来季40歳。スイング・スピード、脚力が多少落ちてきた、という声もあるが、まだまだ。「メジャーでダメになったら日本に帰って来ればいい。そしてコーチ、監督。使い道はいくらでもある」と金田さんはいっている。日本のファンも、それを願っているのではないか。