自衛隊ニュース

ゲッキーのイラスト

防衛ホーム 俳句コーナー

遠足の列ととのへし大手門    亀田多珂子

仲見世で爪切求む春隣     岡野アイコ

税申告する程もなし     駒野英明

神苑の春めく闇の匂ひきし     塩田昌恒

伐採日貼られ閑かに大枯木     工藤青樹

老いしこと諾ひがたく雪を掻く     西無左夫

大原女の団子を売れる午祭     山崎明子

音もなく雪に変りし寒の雨     石川千枝子

郵便車待ち出航の初渡船     阿部久美子

どこからか豆撒く声や喪に服す     谷 勝美

雪晴や空の奥より鳶の笛     的場雅子

気楽さの寂しさに似て春炬燵     菊池 緑

鍵盤に指の弾けて春の昼     折口桂子

火種ほど色を覗かせ牡丹の芽     佐藤邦子

分身の杖を頼りの梅見かな     西出藤子

小気味よく割箸の割れ寒旱     立川美佳

   選 者 吟

頭を出すや否や影曳き福寿草     成川雅夫

(「栃の芽」誌提供)

HOME's English Class
(防衛ホーム英語教室)

ウイシュ ミー ラック

Wish me luck!

祈ってて頂戴!


 皆さん。早いもので、今年も1ヶ月が過ぎようとしています。いかがお過ごしでしょうか?まだまだ寒い日が続いています。インフルエンザやノロウイルス、さらに、風邪も流行っています。健康は一番大切です。ご自愛ください。1月には、自衛隊の活躍の範囲がさらにグローバルになるような動きもありましたね。今年も忙しい年になりそうですね。活躍の場が広がることは、世界が広がることでもあります。大きく羽ばたくチャンスをものにして、大空へ飛び立ちたいものです。受験生はこれからが勝負ですね。気を入れて、ベストをつくしましょう。


 今回の表現は、"Wish me luck"「祈ってて頂戴」です。普通は、友人や家族に向かって、「がんばってね」と励ましの意味で"Good Luck!"と声をかけますね。いつも言う方じゃなく、自分も励まされてみたいときもあります。(笑) そんなときには、「わたしに幸運がくるように祈ってて」という意味で、Wish me luck「祈ってて頂戴」と自分からお願いしてしまう手もあります。それを聞いた相手は、待ってましたとばかりに"Good luck!"と返してくれます。いいコミュニケーションですね。そんなコミュニケーションができれば人生は楽しく陽気に過ごせますね。いつも積極的で前向きな言葉を口にすると、運勢は大きく上昇に向かいます。試してみましょう。


 今年のサクラは例年より早く開花するという予報がでました。まだまだ、遠い春ですが、春に向けて一日一日向かっているときめきもありますね。受験生は、『サクラ咲く』の合格の祝電をもらえると良いですね。このコーナーの読者のなかにも、大学や大学院への進学を志していらっしゃる方が多くいます。まさしく、"Good luck!"とエールを送らせていただきます。がんばりましょう。昨年の今頃は、東京大学大学院博士課程の2次試験の準備をこつこつしていた自分を思い出します。今年は、大学院の期末試験の準備で、汗をかいている毎日です。楽しく陽気な心で、ストレスを溜め込まない健康な日々をお過ごしください。それでは、みなさん。See ya!


スポーツよもやま話
根岸直樹

日本ハム栗山監督に期待

「雪、ときどき紙吹雪」日本一で大パレードだ

 昨秋プロ野球のある「大監督」と呼ばれる人物が、こんなことをいっていたのを思い出した。「ポッと出の監督に優勝されるなんて、他にろくな監督がいないってこと。みんな勉強して出直さんといかん。ホント、プロの優勝監督かね、あんな男が」。

 選手権で巨人には負けたものの、並みいるパ・リーグの強豪をなぎ倒して就任一年目「平成24年」にいきなりリーグVを果たした日本ハム・栗山英樹監督(51)に対しては、かなりキツーイお言葉だが、それにしても栗山監督、その球歴を見て「まさか…」と思ったファンも少なくなかったろう。何しろ創価高校—東京学芸大学という学生時代の球歴の中で、多少注目されたとすれば、格の落ちる東京新大学リーグ時代、投・打二刀流で注目された程度だった。在学中、投手として25勝8敗、打率・395をマークしており、数字の上では「すごがった」のかもしれない。

 本人はこの記録を引っ下げてプロ入りを希望したが、どこのチームも声を掛けてくれない。昭和59年ヤクルトのテストを受け、やっと合格、ドラフト外で入団できた、というのが、プロ入りのいきさつだ。

 入団後も一軍への道は遠く、土橋正幸監督時代にどうにか一年間、使ってもらえたが、現役は7年で引退、以後は野球解説、キャスターなどを務めてきた。小・中・高校の教員免許を持ち、後に大学教授も務めていたから「頭は並みの人間では及ばない」といわれたほどだったのだが、プロ野球監督、しかも一年目ともなると「あの栗山ごときが…」ということになってしまうのか。

 それにしても「すごい監督」の誕生に、北海道はすでに「2年目(平成25年)の日本一」を予測して、これ以上ない盛り上がりなのだ。名前が同じだということで北海道・栗山町に住み、私費を投じて天然芝球場とログハウスを建て「永住」も約束したとか。

 10年前に買ったという軽トラの荷台にジャージ、長グツ姿で乗り、1万3千人の町民のうち8千人が集まったという「ひとりだけのパレード」も昨秋、やってもらったと大喜びだった。「次ぎは北海道をあげての日本一パレードしかありませんね」と笑って話してくれたものだ。

 昨秋のドラフト会議では「メジャー入り」を宣言していた大谷翔平投手(18)=花巻東高校=をかん然と指名、くどき落とした才腕も「栗山監督だったからこそ」と、誰もが舌を巻いた。大谷はプロでも「二刀流」を宣言しているが、ダルビッシュ二世としてどう育てていくのか。栗山監督の腕の見せどころだ。

 いま、栗山監督には「北海道のチームにしかできない夢」がある。「雪、ときどき紙吹雪」の街での大パレード。「雪が降ってくれればいいが、とにかく紙吹雪の中での大パレード。リーグVの次ぎは日本一のパレードしかありませんね」と栗山監督。

 「佑(斉藤佑樹)がいる。翔(中田翔)がいる。ベテランが見事にまとまってくれている。そしてもうひとり翔平(大谷翔平)が見事に育ってくれれば、いうことなしです」と胸を張っていい切った。公式戦開幕が待ち遠しい限りだ。

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