自衛隊ニュース

俺らも投票だ!
「まきなみ」乗員、派行空隊員ら
ソマリア沖・アデン湾で行動中の護衛艦「まきなみ」乗員らが12月7日に、また派遣海賊対処行動航空隊は同9日に、衆議院選挙と東京都知事選挙の投票を行った。
「まきなみ」では艦長が不在者投票管理者として厳正、公正な管理の下、同艦士官室で投票を実施。住民票が同艦母港のある、むつ市以外の隊勤務、搭乗員、海上保安官らも不在者投票を行った。
派行空の隊員も「遠く離れたジブチでも、しっかり投票しております」と、ジブチ拠点内の会議室で投票を実施した。
日本から離れ、インド洋のかなたで行動中の隊員も国の将来を真剣に考え、日本の政局に高い関心を持っている姿を示した。
防衛ホーム俳句コーナー
吾の顔も忘れし母と屠蘇祝ふ 宮本立男
人寄せの間を舞猿の爪を噛む 大谷弥栄
朝刊を大きく広げ読みはじめ 小長谷敦子
水堅き寒の厨に米を研ぐ 戸部弘美
法要の旅の東京霙降る 山口生石
添書に退官とある年賀状 成合よしひろ
代筆と書かれし友の賀状受く 馬場美雪
御嶽をはるかに見下ろしいかのぼり 都築由佳
人影の動きどんどに火の入りぬ 宮崎 薫
八つ手咲く路地に老舗の洋食屋 佐賀あかり
懐かしむ度筆休め賀状書く 梅田清風
香のほのか尼僧と隣る初電車 氷川杜夫
初参り背丈越されし子と並び 浅野柚香
着ぶくれや笑顔で座席ゆづられし 折口桂子
若き日のセーター今も手離さず 伊能政子
小さくとも熊手の中に七福神 西出藤子
選 者 吟
玉砂利に初日影曳き神の鳩 成川雅夫
(「栃の芽」誌提供)
HOME's English Class
(防衛ホーム英語教室)
I wish all of you a happy new year
新年おめでとうございます
May this year will be excellence and total awesome.
本年が最高に素晴らしい年になりますように祈念しています。
I look forward to your continued good will in the coming year.
今年もよろしくお願い申しあげます。
防衛ホーム英会話も長いお付き合いです。今年も楽しく、陽気な気持ちになれるような表現を紹介していきますので、よろしくお願い申し上げます。
今年は東京大学大学院博士課程2年目となり、論文を発表していこうと思っています。楽しいチャレンジの年になりそうです。
スポーツよもやま話
根岸直樹
夫人の死を乗り越え何かやってくれそう
中畑ベイスターズに注目
2012年、横浜DeNAベイスターズ監督に中畑清氏(58)=元巨人=が就任したと聞いても、誰も驚きもしなかった。何しろ4年連続最下位のチーム。誰がやったって同じこと、ぐらいにしか考えていなかった。
最後に優勝したのは1998年、権藤監督のときだ。その前は1960年、あの知将・三原修監督(故人)で勝ち、パの覇者・大毎に4連勝して日本一に輝いたが、以後はチーム名が変わっても、監督が交代しても5、6位の定位置にどっかと腰を据えたまんまのチームだったのだから「救いようがない」といわれても仕方がなかったのだ。
まあ、それでも「熱いぜ」をキャッチフレーズにしたヤッターマン・中畑が、どこまで選手を鍛え上げ、チームを引っ張っていくかという楽しみが少しはあった。
それが勝率3割がやっとでは、ファンもあきれてしまって、観客動員数もリーグ最下位(1試合平均16194人。巨人は40333人)だ。これでは話にならない。
それでも中畑監督は「秋のキャンプ(奄美大島)で徹底的に鍛え上げ、13年はあっといわれるようなチームに生まれ変わらせてみせる」と「死のキャンプ」を宣言していた。
中畑監督が「死のキャンプ」といったのは、かつて長嶋・巨人の時代、選手・中畑は鍛えに鍛えられ「死ぬ思いでレギュラーを手にした」記憶があったからだ。そのことを思い出し筒香(21)=4年目、山崎(27)=5年目=ら若手内野手を相手に「お前らが倒れるか、オレが先か」というほどの猛ノックの雨を降らせていた。
なのに、なぜか「監督の顔色が冴えない」「グラウンドを離れると急に元気がなくなる」といった声があったのは、いまにして思うと愛妻・仁美夫人(59)が体調を崩し(子宮頸がん)ずっと入・退院を繰り返していたからだった。夫人は周囲の厚い看護もむなしく、12年12月5日、入院先の病院で息を引き取っている。
「おかあちゃん」と呼び「おとうちゃん」と呼ばれた相思相愛の仲だった夫人の死は、中畑監督にとっては「あきらめ切れない」事態だった。「60歳までに優勝、日本一になると約束してきた。オレは野球以外何もできない男だったので、女房に支えられっ放しでやってきた。その女房に優勝を報告できなかった、と思うと…。とにかく選手には"死んだ気で出直せ"とハッパを掛け続けている。オレ自身もDeNAのユニホームでグラウンドに倒れる覚悟でいるんだ」と。
その監督が告別式後、初めて笑顔を見せたのが、新入団の白崎浩之内野手(22)=D1位、駒大=が、なぜかあわてて引き返してきたことだった。白崎は「線香をあげ、手を合わせて帰ろうとしたら、大事な香典を置いてくるのを忘れてしまい、出直した」といっていた。
駒大の後輩のこのあわてぶりに、中畑監督は「ああいう愉快な男こそ、チームのムードを盛り立てるのに必要不可欠。いい働きをしてくれるだろう」と、頼もしい後輩にエールを送っている。
いろいろあったが、専門医を呼んでチームをあげて「禁煙」を宣言したり、中畑・DeNAベイスターズの2013年、改めて注目してみたいと思うきょうこのごろだ。