2013年10月1日 の記事
滑走路被害復旧訓練
航空自衛隊
2時間41分で終了
基準時間を大きく上回る
空自北部航空施設隊を中心に213人が参加
陸自矢臼別演習場で
「北空の被害復旧能力が高く精強な部隊であることを確認した」
航空自衛隊の基地滑走路が爆撃による被害を受けた際、その被害を素早くそして的確に復旧する訓練を、実際の爆弾を使用して実施する「実爆を伴う滑走路被害復旧訓練」が9月9日、北海道の陸上自衛隊矢臼別演習場で行われた。訓練には空自北部航空施設隊を中心とする213人が参加、訓練統裁官は北空司令官の森本哲生空将が務めた。
訓練は3空団のF2戦闘機2機が演習場内の飛行場(模擬滑走路)に上空から進入、模擬対地攻撃を実施。それに合わせて事前に地上に設置した爆弾が爆破された。
爆破後に資料収集隊が安全を確認して爆破現場に進出、直径4m深さ2mの爆破弾痕2か所の被害を確認して直ちに滑走路復旧を開始した。まず、弾痕場所までの滑走路上に残る小弾痕の復旧し、その後2カ所の弾痕を復旧。その後被害復旧マットを設置して滑走路としての機能を回復させた。被害復旧は基準時間を大きく上回る2時間41分で終了し、日頃の厳しい訓練の成果を十分に発揮することができた。
訓練の様子を陸自や防衛局、報道関係者ら約140人が研修、爆破被害や復旧訓練の様子を見学したり、復旧用資材・器材の展示説明を受けた。
訓練終了後、統裁官の森本司令官は「北空の被害復旧能力が高く、精強な部隊であることを確認した。本訓練で得た知識、経験をそれぞれの部隊で練成訓練に活用し、更なる被害復旧能力向上の資とせよ」とコメントした。