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在スーダン邦人を国外に退避

C2で45名をジブチに輸送

 4月15日、アフリカ北東部のスーダン共和国で、スーダン国軍と準軍事組織「即応支援部隊」が衝突。情勢悪化を鑑み、19日に外務大臣から、同国に滞在する邦人等の輸送準備要請を受けた浜田防衛大臣は、派遣海賊対処行動部隊の拠点がある近隣のジブチ共和国に空自輸送機を待機させる命令を発した。同日、自衛隊は先遣隊の連絡調整員5名をジブチに向け派遣。航空支援集団司令官を指揮官として約370名からなる「在スーダン共和国邦人輸送統合任務部隊」が編成され、21日午後にはC130輸送機1機が小牧基地からジブチへと出発した。後を追うようにC2輸送機とKC767空中給油・輸送機も22日までに順次出発、23日未明までに3機全てがジブチに到着した。

 24日、ジブチを出発したC2でスーダン東部のポートスーダンから在留邦人と配偶者やその子ども合計45名をジブチに退避させた。フランスや国際赤十字の協力でジブチやエチオピアに退避した13名を合わせ、25日までに首都ハルツームからの退避を希望していた大使館員を含む58名全ての在留邦人の退避が完了した。スーダン南部国境付近には、国外退避を希望している邦人1名が在留しており、政府は引き続き支援を行うとしている(4月25日時点)。